ブックキュレーターhonto広報担当 土佐勝彦
ルポルタージュから働く現場の真実を体感する本
ジャーナリストが自ら現場に赴き、社会問題等を取材し事実を客観的に叙述するルポルタージュ。高度経済成長期から現代に至るまで労働環境は激変していますが昔から変わらない経営者と労働者の関係。働き方改革が叫ばれる中、労働者間の格差がより顕在化してきた現代で目をつぶりがちな真実に触れてください。
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品揃えの豊富さと迅速な配送で日常に当たり前のサービスに成長したamazon。倉庫でピッキングを支えている労働者と共に働いた著者が感じた常に見張られている感覚。人が倒れても厳格なエスカレルートの遵守が求められるAmazon正社員を頂点とするヒエラルキーと稼働率の管理。これが人類の未来の働き方なのか?
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高度経済成長期にトヨタ自動車の季節工として働き始めた著者が期間満了で退社するまでを日記形式で綴る労働の日常。人間が機械のように扱われる過酷な環境でも存在する派遣、期間工、正社員のヒエラルキー構造。「ベルトコンベアでの流れ作業も見るとやるのではスピードの体感がまるで違う」という実体験の重みがあります。
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正社員ではなくギグ・エコノミー(単発の仕事)で働く人々が増加している中、著者はアマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのタクシーで働く。英国で“最底辺”の労働に視点を当て、人間性を否定・排除しアルゴリズムによる効率化追求で人をギリギリまで働かせる仕組み。人の労働はこれからどこへ向かうのか。
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どの業界でも他人事ではない深刻化するワーキングプア。リストラや倒産による失業や非正規労働、正社員でも安心できないブラック企業勤務。家族を養うためにダブルワークはもはや常識で負担がかかり栄養不足や睡眠不足が慢性化する。奨学金返済の負担や節約しても貯金ができないなど一歩踏み外せばホームレスへの恐怖が・・・。
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留学生30万人計画の一環としてベトナムや中国、ブラジルなどから実習生や留学生の名の下に送り込まれてくる外国人労働者。借金をして来日するがピンハネされ仕送りもできずアルバイトの掛け持ちで過労死や窃盗団などの犯罪の片棒を担ぐようにも。ビザと引き換えに学費を搾取する国ぐるみのブラック企業化が露わにされる。
ブックキュレーター
honto広報担当 土佐勝彦hontoの広報として、ニュースリリースや取材・イベント対応に従事。家に本がある環境に育ち、小学生の時に読み始めた日本文学全集のおもしろさにはまり乱読を開始する。その後通学・通勤時間を利用して歴史小説やミステリーに凝る傍ら、コミック誌にもくまなく手を伸ばす生活に。現在は暇さえあればコミックを電子書籍で、小説を文庫本でというスタイルで乱読を継続中。登山の友として本を持参するものの疲れて読まずじまいに多々陥る。好きな作家は司馬遼太郎と安部公房。
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