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オノマトペの言語価値を思い知る内容でした。
2023/08/18 12:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
当書は特に、オノマトペが言語としてどのような価値を持っているかについて、お2人の識者の共著として著された1冊です。
オノマトペをテーマに、ここまで深く語られることに驚き、オノマトペの可能性の高さを思い知りました。そして、盛りだくさんの内容でした。
当書はかなり売れているそうです。2023年を代表する新書の1つになる1冊でしょう。
オノマトペから始まる言語の獲得
2023/07/06 21:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
オノマトペは多くの言語に見られ、それが人が話す言葉の元になったのではないかという疑問から、研究が始まっている。人が見聞きし、触れ、感じたことを、声に出すことにより言語が生まれたすれば、最初はオノマトペであったかもしれない。乳幼児が言葉を習得する過程を推察しているが、拡大一般化ともいえる推論を重ねて、間違いながらも、少しづつ修正して知識を拡大していく可能性は、興味深い。人が言語を使うことができるということ、その謎を解き、言語の本質を追求する重要な研究の道筋になるかもしれない。
言語の本質から 人間を探る
2024/10/19 22:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
考察の出発点はオノマトペ(定義は、「感覚イメージを写し取る、特徴的な形式を持ち、新たに作り出せる語」(p.6)。オノマトペは、ホケット,チャールズ・Fの指標をベースとした「言語の十大原則」(p.58。今井むつみ,秋田喜美の基準である。p。59参照)によると、十分言語たり得る。子どもの言語習得はオノマトペから始まり、やがては一般語に至る。そこでは「結果の由来を導出」(p.209)する「『仮説形成推論(アブダクション(英語略))』」(p.209)を用いて習得するが、それは既存の知識から推論して知識量を増やす「ブートストラッピング・サイクル」(p.193)でもある。このようなプロセスが、人とその他の動物(人は言語を扱う)を分かつのである。
2.評価
筆者は言語心理学の専門家ではないので、1.で書いた内容を追うのに精いっぱいで、批判する能力を持ち合わせていない。従って、本書の内容を否定することができない。
本書の内容が妥当かは読者次第だが、オノマトペをきっかけにして言語を考察し、言語の習得から人間とは何かを導き出すというプロセスは、難しいながらも面白いものであった。
従って、5点。
『言語の本質』
2024/10/14 19:49
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オノマトペ、記号接地問題をキーワードにして、言語の本質とは何かという壮大な問いに結論を出す野心的な新書
《なぜヒトはことばを持つのか? ヒトとAIの「学習」の違いは? 認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る!》──出版社サイトより
副題「ことばはどう生まれ、進化したか」、2023年5月刊
第17回「新書大賞2024」第1位、23万部突破のベストセラー
千葉雅也、水野太貴、武田砂鉄、中江有里、鹿島茂……称賛の声、続々
分担執筆ではなく、5年以上かけて“すべての章をいっしょに執筆した”とのこと
知的冒険に出発!
2024/05/27 11:52
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投稿者:まりもパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自身は技術者ながら多少言語(学)には興味があったのですが,本書をたまたま目にして,「オノマノペ」を切り口にして,人間の発達・進化の深淵に迫るその内容に圧倒された。また,豊富な経験に基づく仮設立案,実験による検証を積み重ねていくそのプロセスの見事さにも感心させられた。
このような著作が専門書や論文ではなく,新書の形で広く公開されていることに感謝いたします。
言語の本質へと迫る道へと誘う一冊。
2023/12/29 02:00
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
感覚的なイメージを描写した言語表現である、オノマトペ。
「ぷよぷよ」や「のびのび」などといったアイコン性の高いそれらは、言語習得に欠かせない存在であるということを著者たちは紐解いていく。
私のような初学者でもすんなりと理解できるほど、平易化された様々な概念や専門知識を基に言語学の秘境へと誘ってくれるのだ。
言葉を本当の意味で理解するためには身体経験や感覚と紐づく必要がある(記号接地)という説を前提とし、オノマトペを突き詰めることにより、意外な形で実世界と繋がる。
タイトルの通り「言語の本質」に迫ろうと壁を一つ一つ乗り越えていく、その過程は上質なミステリー作品の謎解きを見ている時と同じ高揚感を味わえるはず。
オノマトペともう一つ、「言語の本質」の解明のためキーとなるアブダクション推論が結びついていく展開は見事と言う他ない。
推論の過程において直接には観察不可能な何かを仮定し、直接観察したものと違う何かを推論するアブダクション推論。
演繹推論や帰納推論と比較すると格段に正確さに欠けるかもしれないが、手元にある知識だけで仮説を立て問題を解こうとするそれこそが、言語習得には欠かせないのだ。
ChatGPTを筆頭に生成AIへの興味関心が高まる今だからこそ、データベースにないものをポンっと作り出せる人間特有の能力にスポットライトを当てた本作を、是非手に取ってほしい。
乳幼児は言葉をどうやって操れるようになるか
2023/08/14 17:19
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉を操るのは人間のみ、と言われる。人間に飼育されるチンパンジーやゴリラも言葉を教えられ、手話や記号で意思を伝えたり、ゲームをしたりするが、言葉を理解し、操れるようになったとは言えないらしい。
言葉はどうして生まれ、共通のものとなり、拡がり、そして次の世代に引き継がれるか? そんな疑問をオノマトペを手懸かりにして語る。
すごい情報量だった
2024/05/13 06:28
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
認知科学・発達心理学者である今井先生と、オノマトペ研究を行っている言語学者秋田先生が、それぞれの共通研究分野であるオノマトペについて深掘りをしていくにつれ、「言語とはなにか」という大きなテーマに行き当たった。
二人の研究者がオノマトペとは何か、オノマトペ以外の言語との違いは、オノマトペの言語文化国家間の共通性非共通性はあるか、オノマトペが言語学習にもたらす役割、言語進化の過程でオノマトペ性が薄れたのはなぜか、赤ちゃんの言語学習から見たヒトの思考推論とバイアスなどの研究結果をわかりやすくまとめた学術書。
「ゆる言語学ラジオ」で紹介されていたり、言語学ですごい新書が出たと話題になっていたりで気になっていた本。
たぶん内容の半分理解できたかどうかというくらいの理解度だけど、言語学素人でもある程度わかりやすく説明されていてほぇー、という感じ。
ちょうど「ゆる言語学ラジオ」で「ビジュアルシンカー」の話題を見終えたのもあり、ヒトの社会発達にコミュニケーション・情報伝達手段として言語の発達も不可欠であったなら、視覚思考派よりも言語思考派に優位な社会形成がされたのは元々利にかなっていたのでは、と納得してしまった。良書。
アブダクション推論
2023/10/11 09:16
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
結果から原因を推論する、間違っていることもあるかもしれないけどやってみるというアブダクション推論が、他の動物と人間を区別して言語を発展させた要因かもしれないという話がおもしろかった。それって、言語の進化発展ということにとどまらず、科学の発展にも寄与しているよね、ということ。厳密には論理的ではないところが、人間の人間らしいところなのかも。
言語の本質とオノマトペと言う言語。
2023/08/01 09:47
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投稿者:おじゃもんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
内実ともにボリュームがあり、読むのに時間を要した一冊。
「オノマトペ」中心の内容の為、手に取った本ですね。
また、著者が二人おられ。
二人で文章をまとめられていて。
(当然、部分的に主従があるとは思うが)。
その文章部分でも、なかなか興味深い本でした。
言語というか、日常使っている日本語。
「オノマトペ」は、その国の言葉に合わせて使われている言葉で。
特に、幼児期からの子供の成長には欠かせない言葉。
それなのに、英語と日本語のオノマトペは相互一致部分が少ない。
日時用生活の必需つ品である言葉。
知性や芸術の源になり、それを育てて行く言葉。
なぜ「ヒト」は、言葉を持ち使うのか?。
現在学習過程のシステム、AI技術の推進には言語が不可欠。
その中で、「オノマトペ」と幼児のアブダクション(仮説形成)推論の部分が興味深く読ませて頂きました。
日常使っている「ゴロゴロ」や「コロコロ」とか「ザラザラ」や「さらさら」で、その状況が頭に浮かぶ。
「イヌ」や「ネコ」の言葉と違う領域。
これは言語なのに別次元な気がしますが。
実は、ことばとしての共通部分も多く。
子供は「オノマトペ」を使い、袱紗づな言葉の世界に入り成長している。
まだ未完成な部分もありますが、興味深い一冊でしたね。
ことばの本質
2023/07/17 23:18
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ことばは、コミュニケーションの手段と自分は思っていましたので、なんだか、こんな解釈をされると…新鮮というか、驚きというか。最初の思い込みとは違う感想です。それと、オノマトペについては、良かったです
オノマトペっというキーワード
2023/10/24 09:42
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tatsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判が良く気になったので購入しました。
意味が良くわからず自分には面白くなった。