遠まわりする雛
著者 著者:米澤 穂信
省エネをモットーとする折木奉太郎は〈古典部〉部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の...
遠まわりする雛
商品説明
省エネをモットーとする折木奉太郎は〈古典部〉部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか〈古典部〉を過ぎゆく1年を描いた全7編。<古典部>シリーズ第4弾! ※本電子書籍は通常版です。発売が終了した限定版とは書影画像が異なりますが、内容は同じものです。
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素晴らしい本です
2024/08/30 16:44
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集。ホータローたちが高校入学からの1年間で起こった、氷菓事件や文化祭ほど大きくはないけど、それでもなるほどと思わされるできごとたちから事件が展開します。
短編集
2021/09/22 03:37
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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ初の短編集。1巻~3巻では描かれなかった内容で、7話も収録されているのが豪華だと思いました。
これまでよりも古典部メンバーたちのやり取りが多く、時に微笑ましく、少し苦さもあり、大満足の1冊です!!
素晴らしい
2020/06/30 05:48
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投稿者:コータロー - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ化や映画化もされている作品のシリーズでとても素晴らしい作品であると思います。読んで損はないと思います。
古典部シリーズ!
2020/01/19 12:39
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投稿者:まっしゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典シリーズの中で主人公たちが学校を離れて活躍するお話し。日常のどこにでもありふれている事柄を題材に此処までドラマチックに想像を膨らませ作品化させる作者の米澤氏の力量にいつも感心させられる。このシリーズは大好きなのでこれからもずっと続品を描き続けていただきたいと思っている。
二人揃って、ストイック
2019/09/21 10:41
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ三巻目までで、ひとつの山場、文化祭にたどり着いた。
四巻目の本書では、その山の裾野を固めるような短篇が並ぶ。
日常のミステリはあるけれど、謎解きよりも、4人の内面に迫るのがみどころ。
特に、男子二人。
ストーリーの主流には、青春ものにつきものの恋愛模様は薄いんだけど、
男の子たちの心の中には、ちゃんとイロケもある。
でも、二人揃って、ストイック。
エモーションに動かされそうなのに、ストイックすぎる。
この「すぎる」はいま流行の強調の意味ではなく、
字義通りの「過度の」という意味です。
まあ、ある意味似たもの同士の二人だから、それが保てているのかも。
この二人の名コンビぶりは、随所に発揮されるのだけど、
それにしても、一つ目の短篇で張られた伏線が、5作目で回収されるなんて、
(「ふくろのねずみ」です。念のため)
短篇集とはいえ、「古典部」という大きなストーリーの一部ですね。
ファンとしては、ゆったりゆったり流れてほしい。
ホータローもちいちゃんも将来のことを考え始めているが、
サザエさんちみたいに、ずっとそのままいたらいいんだよ。
千反田と折木らの人間性を描く
2019/05/30 06:53
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投稿者:豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
TVアニメ『氷菓』の中で、主に千反田と折木の2人の関係とその人間性を描いた1話完結のストーリーを時系列順にまとめた原作短編集です。
表題作と同じ”遠まわりする雛”では、由緒ある家柄に生まれた千反田えるの美しさに見惚れてしまう折木奉太郎が描かれていますが、アニメでは狂い咲きの桜の下で2人が将来について語り合う美しい映像で締め括るのに対し、原作では千反田の実家の縁側で夕暮れ時から星空を仰ぎ見つつしんみりと会話をして幕を閉じます。
生き雛の美しさはアニメでは映像を動かすことで表現されていましたが、小説では活字ながら十二単衣という衣装の美しさ、それを見た人の心のときめきなど表現されていてアニメの描写を補うのに十分な文章でした。
思いが交錯する短編集
2015/09/16 16:35
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
神山高校古典部の四人の関係が変化していく一年間を描く七編の短編集。合宿に行ったり、初詣に行ったり、バレンタインデーがあったり、ひな祭りに参加したりというイベントに接しながら、その際に起きる小さな事件を折木奉太郎が解き明かすことで、伊原摩耶花と福部里志の関係、そして千反田えるの気持ちが明らかになっていく。
他人にも自分にも厳しい伊原摩耶花、飄々と世の中を生きているように見える福部里志、好奇心の塊で正直な千反田える、省エネを標榜する折木奉太郎。それぞれが自分のことを分かっているようで、相手のことを理解しているようで、言葉で気持ちを伝えたとしても、それが真に受け入れられているかは分からない。結局、少しずつ積み重ねて伝えていくか、丸飲みして受け入れるかぐらいしか、相互理解の幻想に浸る方法はない気もする。
でも、何度も繰り返されれば、いくら分からないとはいえ自覚する時も来る。問題はその時にどんな言葉を、行動を選ぶのかなのだろう。それ一つで、線が交わるのか、離れていくのかが定まってしまう気がする。それが人と人の関係を説明する幾何学なのかもしれない。
足早に移り変わるもの
2015/03/22 05:15
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
季節は足早に移り変わっていく。そして古典部も。『あきましておめでとう』が一番面白かったけど、『手作りチョコレート事件』の苦さと『遠まわりする雛』の淡さも印象的。時間は人を変えていく。
やっぱり面白い
2014/06/02 20:31
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投稿者:K - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生活がこんなんだったらな、なんて考えちゃいます
いい本、好き
2013/10/25 20:37
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投稿者:一般人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ大好きです
ぜひ読んでみてください
まわりくどい
2023/07/09 17:36
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典部シリーズ4、短編集であるが、今回は何でこんなに話をややこしくするのか?と思う話が目立った。温泉旅行は、場面設定が好みだった。最後の2編は、二人の今後が気になるなあと思わせるストーリーだった。
みんな高校生なのに、すごく素直だなあ。
2023/02/08 11:22
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
喜怒哀楽豊かに生きるのが人間に必要なことだなと思った。弱いところを見せてもフォローしてくれる、いいところを褒めてくれる、照れくさい話を聞かせられる友だち。恋に気づく距離のどれが遠回りになるのかはわからないけれど、気づいたらまた一つ世界が広がるね。
小ネタの嵐
2020/09/16 13:47
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初っから「クスっ」て笑いをとって始まります。
いかにもホータローっぽいエピソード。
どれもいいけど、やっぱり「あきまして~」がお気に入りだな。
古典部シリーズ第4弾
2017/10/22 18:28
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレンタインデーや夏期合宿など、意外にも高校生活をエンジョイする4人のメンバーが微笑ましかったです。それぞれの人間関係が微妙に変化していく様子が伝わってきました。
これまでの古典部シリーズの中で一番好きかな
2017/08/18 19:05
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
「古典部」シリーズの4作目です。
今回は初めて7編からなる連作短編集となっていました。
短編という形になってかえって登場人物のことがよく分かってくるようになっているように感じられました。
一話の紙数が限られるせいか登場人物も古典部の4人に絞られ、その中でも折木奉太郎と千反田えるの二人のやり取りが中心のものと、それにプラスワンの感じで福部里志が絡むものといった感じでした。
各話も謎解きよりも一年間の古典部の4人の心の移り変わりを描くことが主になっていたように思います。
中でも「手作りチョコレート事件」での福部里志の心模様がとても懐かしいような、共鳴できるようなもので、4人の中で一番好きなキャラクターになりました。
私の中ではこれまでの4作品の中では本作品が一番お気に入りです。