サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

アプリで立ち読み

hontoアプリの確認

立ち読みには最新の「honto」アプリ(無料)が必要です。

バージョンの確認はアプリの「設定/情報」から確認できます。

最新の「honto」アプリをご利用の方

立ち読みする

最新の「honto」アプリをダウンロードされる方

hontoビューアアプリ

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 604件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2019/05/15
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • ISBN:978-4-06-514825-9

読割 50

読割50とは?

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

一般書

電子書籍

罪の声

著者 塩田 武士

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根...

もっと見る

罪の声

税込 1,012 9pt

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 4.1MB
Android EPUB 4.1MB
Win EPUB 4.1MB
Mac EPUB 4.1MB

罪の声 (講談社文庫)

税込 1,012 9pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

商品説明

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

小分け商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この商品の他ラインナップ

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー604件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

ノンフィクションと思わせるほどのリアリティー!

2020/01/14 18:19

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ森永事件を題材に、著者オリジナルのストーリーを重ねた小説です。
京都でテーラーを営む曽根俊也は、母親の部屋から古いカセットテープと黒革の手帳を見つけます。そのテープにはあの昭和の食品企業恐喝事件の犯人による警察への指示に用いられた子供の声が。そして、それは俊也自身の声でした。
なぜ自分の声があのテープに録音されているのかという疑問、身内があの事件に関わっていたのではとの疑念に揺れる俊也と、未解決事件を追う新聞記者の阿久津英士。二人は夫々が事件の真相を追っていることを知らないままに、わずかにつながる手がかりを手繰っていきます。そして物語後半で二人は出会い、なぜ俊也の声が犯行に使われたのかの真相を掴みかけるのですが…
実際のグリコ森永事件は、警察の大規模な捜査にもかかわらず未解決のままです。そこに著者オリジナルの展開を盛り込み、緻密な伏線の張り方や、複雑に絡む人間関係の描写などのリアリティの豊かさ、「実際の事件の真相はこうだったんじゃないのか?」と思わされるほどの完成度です。
お菓子に毒物を入れるという凶悪な犯罪をモチーフにしていますが、結末は非常に切ない展開で締めくくられ、フィクションではありますが、重厚なノンフィクションを読んだような印象でした。文庫本で500ページを超える大作ですが冗長な印象は全く無くて、グリコ森永事件を知っている方なら誰でも読んでいるうちに引き込まれて読み終えることができるのでは。最近読んだフィクションでは断トツの一番かなという気がします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

ピリッとしない

2020/10/23 13:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:納豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

罪の声、映画化だそうですが。
原作読んだんだけど、個人的にあんまり面白くはなかったなぁ。
いや、面白くなくはないんだろうけど、グリコ・森永事件のドキュメンタリーやウィキペディアのほうが、不謹慎ながらぶっちぎりに面白いんですよ。
面白すぎる元ネタの後日添加物が今作って感じ。
フィクションならではの追加アレンジなども冗長で退屈だし、事件に関する捏造も、元が未解決事件なだけに、なんかスカッとしない。
作者の方が、事件当時の大騒ぎっぷりを体験していない世代らしく、あとから調べて書いたんだそうで。物語自体も、最近の人物が、過去の未解決事件を追いかける形です。
所詮は紙の上の出来事というか、自分の目や耳、足でもぎ取ってきたものがなく、臨場感が薄い。
かといって、元ネタから外れないという縛りを課しているため、想像力部分も広がらないっていう。
ああ、事実は小説よりも奇なり。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

人の生きざまを想うサスペンス

2020/09/15 16:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

10月に公開される映画の原作ということで読んでみることに。
実際に起きたグリコ森永事件を基に生まれた作品。私自身の能力不足で時系列が整理出来ず混乱することはあったが、実際の事件についての予備知識がなくても十分読み進めることが出来た。

事件を追うだけではなく、登場人物一人一人の息づかいや心の揺れを感じられるストーリー。真相が明らかになっていくごとに驚きや緊張が生まれるサスペンスでありながら、最後には人の生きざまが心に残る作品。
読みごたえがあり、面白かった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

元になったグリコ・森永事件も深追いしてみたくなる。

2019/10/09 22:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画化のニュースで知った一冊。うっすら記憶に残っているグリコ・森永事件をモチーフにしたミステリー。世間を騒がせるだけ騒がせ、忽然と消えた犯人たち。そして、けっきょくすべてが時効となったあの事件の意味ってこうゆうことだったのかもと、納得してしまった。もちろんフィクションだが、そう思ってしまうほどリアリティを感じる一冊。読み損なわなくてよかったと思うし、映画も必ず見たい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

小栗旬×星野源主演で映画化決定!

2019/08/07 13:37

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ森永事件をもとに書かれた小説。細やかで執拗な記者阿久津の取材に辟易したり唸ったりしながら、歪んだ絆が引き起こす負の連鎖とラストの許し救いあいたいとの真摯な心の機微の対象的組み立てに著者の筆力を感じる。1つの事件を多面的に捉えることの重みを改めて強く認識させられる作品。真相が徐々に明らかになる展開に合わせ事件関係者の心情やそれに関わる者たちの変化や成長が丁寧に描かれていて読み応え抜群。何もしていないのに許されない、強烈な枷で人生が縛られる。子供を犯罪に巻き込めば、その子供の一生を粉々にする。それだけに留まらず、この事件に携わった人達のそれぞれの人生が実にリアルに表現されていて胸が苦しくなった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

これは本物だ!

2019/07/10 09:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しおかぜ - この投稿者のレビュー一覧を見る

500ページを超える大部であるが、久しぶりに寝る時間を惜しんで読みふけった本である。これは、まさに本物のミステリーである。
ストーリーやモチーフは、完全にグリコ森永事件で、その知識があれば、そのほとんどは「あの話か!」と分かるほど、かなり忠実に基づいている。この点は、ノンフィクションに近いといってもいい。しかし、その登場人物を取り巻く物語や背景は、もしかして「真実」ではないかとさえ思えてしまう。小説ないしはフィクションだと分かっていても、極めてリアリティに満ちた記述が続く。作者は、元新聞記者らしく、文章も言葉も平易で、実に過不足ない。それがまたリアリティを増強する要因でもある。
私はグリコ森永事件の時は東京の小学生だったので、著者より少し年上である。しかし、菓子が店頭から消えたとか、関西弁の脅迫・挑戦状、犯人取り逃がしという警察の失態、キツネ目の男、ビデオの男、そしてあの電話の声…忘れることができない事件である。この事件を題材にしたストーリーに、まさに感服した。
映画化は当然、まさに本物のミステリーである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

結局、読み終わってみてこのタイトルがしっくりこない・・・。

2019/06/29 05:39

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

気になっていたので読んでみたわけですが・・・初めて読む作家の文章はすんなり入ってくるものと入ってこないものがあり・・・これは入ってこない方だった。プロローグと第一章のはじめのほうで四苦八苦。関西弁の会話を文章で読むことにも微妙に違和感があったり。
こちら側にも「グリコ・森永事件の真実」を求めたいのか、「小説としての面白さ・すごさ」がほしいのかわかってなかったかもな、と読後反省することに。

父親の遺品の中から古いカセットテープを見つけ、再生してみたら自分の子供の時の声が入っていた。その中に、<ギン萬事件>と呼ばれる昭和の未解決事件で使われた男児の声が。あれは自分だったのか、父は事件に関係したのかと考える男と、年末企画で昭和・平成の未解決事件を追うことになった新聞記者。二人の追跡は交差するのか、果たして事件の真相とは・・・という話。

脅迫電話に使われた子供の声、あの子供たちは自分が何をしたのか記憶があるのか。もしあるのなら今はどう生きているのか、という話のとっかかりはすごくいいと思うのですよ。そこを聞いて「読みたい!」と思ったので。
しかし文章がすんなり入ってこなくて・・・カセットテープを見つけた曽根さんはテーラーなのだが、次に店が描写される場面では「あれ、クリーニング屋だっけ?」と混乱。いや、自分の読解力が足りないだけなのですが・・・テーラーだと初めに把握していなかったから起こる誤解。
プロローグは曽根さん視点で始まり、第一章は新聞記者の阿久津くん視点で始まる。そのまま第一章は阿久津視点なのかと思いきや、5節から曽根さん視点に(つまり1~4は阿久津視点)。この統一性のなさはなに?! 程よい分量のところで切ってるだけか? だったらそこは空白行を使い、視点が変わる・時間の経過が明らかなところで変えたらいいじゃない!
・・・まぁ、それがこの作者のスタイルなのかもしれませんが、私が好んで読んできた作家たちは章立てに意味を持たせていたことが多かったと思うので、そこでまず物語にのめり込めなかったのがひとつ。
前半で多く割かれる阿久津が追う<ギン萬事件>の詳細――それは実際のグリコ・森永事件で起こったことを会社名と固有名詞だけ変えてあとはそのまま描いているが、<NHKスペシャル・未解決事件:グリコ・森永事件>を観た身としては特別新しいことはなく・・・。
「子供を犯罪に利用すれば、その子の未来は閉ざされてしまう(だから、そんなことはあってはならない)」という作者の言いたいことに賛同するけれど、前半のルポルタージュタッチと、後半のフィクション部分がうまいこと融合していないというか・・・「あぁ、ここからはフィクションなんですね」とわかってしまうのがせつないというか。「もしかしたらこれが真実かも?!」みたいな身に迫るものがないから、急に他人事になってしまうというか。

実際のグリコ・森永事件の記憶はありますが、子供だったのと、その当時は北東北に住んでいたため毒入りのお菓子が身近に置かれることがなかったのであたしも他人事のように事件報道を見ていたような。「かい人二十面相」を名乗るのが江戸川乱歩に失礼だ!、という方向に真剣に腹を立てていた記憶がある。
でも神戸に暮らすようになった目で事件を見ると、近畿エリアでは非常に大きな事件だったことが実感としてわかるってきた。
この事件のルポルタージュを読んでみるか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

物語は面白い

2019/11/23 23:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ森永事件の真相に迫る・・・というわけではなく、グリコ森永事件をベースにして、フィクションの小説を書いたという感じですね。
 最近の小説でたまに感じることですが、文章が妙に下手ですね。ただ、あまり丁寧に読まないようにすれば気になりません。
 映画化もされるそうですね。物語自体は面白いので、小説より映画のほうが面白いかもしれません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

史実のよう

2023/08/04 17:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和の未解決事件を元にした物語。事件を元に展開されますが、犯人探しがメインではなく自分の知らないうちに事件に関わってしまった当時子供だった主人公や、その主人公と同じ立場の登場人物達の家族の物語です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

この複雑怪奇な未解決事件に、「加害者にさせられた子どものその後の人生」というテーマで挑んだ傑作。 消えない闇、消してはいけない闇に光が当たる。

2023/05/24 13:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和を揺るがした劇場型犯罪・グリコ森永事件。

かい人21面相を名乗る犯人グループは、手を替え品を替え、企業を脅し、警察を愚弄し、食の安全を人質に取り、そして闇に消えていった。

数ある犯人たちの手法で、最も衝撃的だった一つに、子どもの声による恐喝テープがあった。

父から引き継いだ「テーラー曽根」の看板を掲げる俊也は、父の遺品の中からカセットテープを見つける。
再生するとそれは紛れもなく自分自身の子どもの頃の声。
そして、あの事件で使われた、あの声だった。

子どもの菓子を標的にするだけでなく、犯罪に子供を利用した犯人たち。

大日新聞文化部記者の阿久津英士は、イギリスにこの事件の取材で出張する。時効をとっくにすぎた難事件の前に、取材は空振りを繰り返し、デスクからの容赦のない叱責を浴びる日々。
その中で、長い間闇に埋もれていた事実が少しづつたぐり寄せられる。

これまでも、グリコ森永事件を題材にした作品があった。
一橋文哉の「闇に消えた怪人」。
高村薫の「レディ・ジョーカー」。

この複雑怪奇な未解決事件に、「加害者にさせられた子どものその後の人生」というテーマで挑んだ傑作。

消えない闇、消してはいけない闇に光が当たる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

時効の先を描く

2022/12/03 21:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くるくる - この投稿者のレビュー一覧を見る

過去の日本中を巻き込んだ大事件。
この事件の存在は聞いたことあったけど、本書を手に取ってから、はじめて事件の詳細について知りました。
時効になってしまっても、事件における犯人の罪は永遠に消えないものであってほしいと強く願った本でした。
読後、映像化されていると聞き、映画もみました。
こちらも良かったので、2度楽しめると思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

消えない闇に、消してはいけない闇に、光が当たる。

2022/04/04 16:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和を揺るがした劇場型犯罪・グリコ森永事件。

かい人21面相を名乗る犯人グループは、手を替え品を替え、企業を脅し、警察を愚弄し、食の安全を人質に取り、そして闇に消えていった。

数ある犯人たちの手法で、最も衝撃的だった一つに、子どもの声による恐喝テープがあった。

父から引き継いだ「テーラー曽根」の看板を掲げる俊也は、父の遺品の中からカセットテープを見つける。
再生するとそれは紛れもなく自分自身の子どもの頃の声。
そして、あの事件で使われた、あの声だった。

子どもの菓子を標的にするだけでなく、犯罪に子供を利用した犯人たち。

大日新聞文化部記者の阿久津英士は、イギリスにこの事件の取材で出張する。時効をとっくにすぎた難事件の前に、取材は空振りを繰り返し、デスクからの容赦のない叱責を浴びる日々。
その中で、長い間闇に埋もれていた事実が少しづつたぐり寄せられる。

これまでも、グリコ森永事件を題材にした作品があった。

一橋文哉の「闇に消えた怪人」。
高村薫の「レディ・ジョーカー」。

この複雑怪奇な未解決事件に、「加害者にさせられた子どものその後の人生」というテーマで挑んだ傑作。

消えない闇、消してはいけない闇に光が当たる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

重厚

2021/12/19 10:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ・森永事件をモデルにした小説。
犯人の解明もしているが、巻き込まれた家族に重みを置いている。特に、何も知らないまま脅迫テープの声に使われた子供たち。犯罪の真っ只中にいた生島姉弟の不幸は、勝手な大人達が押し付けたもので、事件の別の面での被害者といえるだろう。
映画版では、早々に阿久津と俊也が行動を共にしていたが、小説の方が自然だった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

濃い

2021/06/04 21:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ・森永事件を題材にした小説。事件の真相はこうだったのだと思わせるリアリティ。自分が主人公だったらと思ってしまう白身の小説。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

「キツネ目」の男も読んだのだろうか

2021/03/26 07:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

2020年に映画化され話題となった作品の原作である。
 2015年に発表されたミステリー小説だが、モデルとなっているのは昭和59年(1984年)から翌年にかけて日本中を震撼とさせた「グリコ・森永事件」で、菓子メーカーであったグリコの社長が誘拐されたり、子供が食べるお菓子に猛毒の青酸が混入されたりした。
 犯人逮捕の寸前までいきながら、結局は未解決事件となった。
 この事件の象徴ともいえるのが「キツネ目」の男だし、子供の声による脅迫テープの存在だ。
 作者の塩田氏は作中で描かれる事件の「発生日時、場所、犯人グループの脅迫・挑戦状の内容」等は「極力史実通りに再現」したと書いている。
 おそらく、事実の挟間に創作の仕掛けがあり、いつの間にか読者はフィクションの世界に連れ去られていくのだが、仕掛けがうまく、一体どこまでが真実でどこからか創作なのかわからなくなる。

 ある日一人のどこにでもいるだろう男が偶然に手にしたテープと手帖。そのテープには昭和の未解決事件で使われた子供の脅迫音声が入っていた。しかも、それは自分だということに彼は気づき、その謎を解明しようとする。
 一方、新聞社の記者は企画記事としてこの事件の解明に関わるようになる。
 二つの線は犯人像に肉薄していく。

 読んでいる途中からどんどんはまっていく。
 やがて、事件の真相が明らかになり、何故子供が音声を録音するに至ったかを知り、愕然とした。それは犯人像以上のものだった。
 一級のミステリー作品といっていい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。