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八朔の雪 みんなのレビュー

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みんなのレビュー756件

みんなの評価4.5

評価内訳

750 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

『旭日昇天』・『雲外蒼天』

2022/06/08 21:13

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本小説の舞台は江戸時代後期、江戸幕府が斃れる50年程前の江戸の、とある町。上方(大坂)出身の主人公 澪(みお)の料理人としての知恵と努力を尽くした物語。そこには江戸気質や人情に溢れた人々との遣り取りが息づき、質素乍らも懸命に生き抜く澪の生き様と厳しい世情が描かれ、非常に心を打つ内容でした。
 読み進めていく中で、幾度も目頭が熱くなりました。人生は思うようにいかない、本書を通じてしかとその事を自身に刻み付ける事が出来ました。
 本書のテーマは本文中に出てくる『旭日昇天』『雲外蒼天』に集約されます。人生は旭日昇天ばかりではありません。また別の視点として、旭日昇天の運を持っていると言われても、本当の意味で幸せだとは限らないし、雲外蒼天の運だと言われて今直近の不幸に落ち込んでばかりいても始まらない。ただ直向きに生きるしかない、という事を思い知りました。
 巻末に本書で登場した料理のレシピが紹介されてありました。これは良かったです。二度おいしい一書です。

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紙の本

物語の始まり

2020/07/17 11:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る

まだまだ序章な感じですが、丁寧なのにテンポよく、小松原は1話目から登場し、澪の過去や幼なじみとのエピソードでの「雲外蒼天」と「旭日昇天」、ご寮さん、源斉先生、種市、みんな生き生きとして、キャラがきちんと描かれています。最後のつる屋の件は悲しいけど、これから澪の料理人としての道が開かれていく感じがいいです。
全巻、何度も読み直したい作品です。

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紙の本

人情味溢れる傑作

2020/05/29 04:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

これはいい!本が好きで本当に良かったと思える一冊。時代小説には人情味が必須ですが、これは最高!人の優しさが心地よく、本当に温かい気持ちになります!主人公の料理人の澪もさることながら、それを助ける人たちが実に素晴らしい人柄。母親のような存在の芳、謎の侍の小松原、元店主の種市、おりょうなどなど。何度も涙が出そうになります。またタイトルがいい。あの調味料を雪と表現したこの粋な表現。シリーズものとのことなので、全巻読み確定です!

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紙の本

江戸時代の上方と江戸の味や料理の組み立ての違いが面白い

2020/05/18 23:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

同タイトルで何度も映像化された本書。一度原作も読んでみたいなと手に取った。第一作目の本書は、故あって上方から江戸にやってきた料理人の澪が、江戸人の舌に合う料理をあつらえる苦労からスタートする。ドラマや映画で見たおなじみの人々も過不足なく登場し、懐かしい気持ち。いちばんのバリューは、本のほうが、料理の作り方の検討がつきやすいところ。巻末に作り方も載っています。

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紙の本

見てから読んだ

2020/05/18 00:07

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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画化が決まり、文庫本の帯にはかつての角川映画のようなコピーが。映画の公開を待つまでもなく、黒木華さん主演のNHKドラマで見て、原作を読みたくなりました。主人公澪の「下がり眉」といえばもう黒木さんのあの顔が浮かんでくるのですが、そのイメージでどっぷりと原作にもはまりました。
身近な食材を素材の良さを生かして提供することで、人々を幸せに気持ちにする。そうした日常のエピソードとともに、澪の生い立ちに関わる大きな物語も展開していくので、これは原作も最後まで追わねば!と思いつつ読み終えました。

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紙の本

シリーズ一作目

2020/01/30 23:43

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投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

"食"に関心のある人には勿論、そうでない人にもお勧めの物語。1センチ程の厚みの文庫本に沢山の琴線に触れる一行がある。江戸と大阪との食文化の違いのも丁寧に描かれ興味深い。

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紙の本

「雲外蒼天」の運命を持った女料理人

2020/01/22 16:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

全10巻に及ぶ人気シリーズの最初の巻である本書が出たのは2009年ですから、もうひと昔前になります。
 何度かテレビドラマとなり、特にNHKで放映された黒木華さん主演の連続ドラマに涙した人も多いのではないでしょうか。
 ドラマを先に観ている読者としてはその筋立てもわかっていながら、それでも大いに心揺さぶられ、何度も泣いてしまうという、稀有な体験をすることになりました。
 まだまだ初めの巻だというのに。

 この巻には四つの話と料理が描かれています。
 順に料理をたどれば、「ぴりから鰹田麩」「ひんやり心太」「とろとろ茶碗蒸し」「ほっこり酒粕汁」の四品で、表題作の「八朔の雪」は二作めの「ひんやり心太」のタイトルです。
 このシリーズはこういった料理を楽しみにして、巻末のレシピで料理をした読者も多いのではないでしょうか。

 この物語の主人公は澪(みお)。もともとは大坂の「天満一兆庵」で料理の腕を見込まれ奉公人として働いていた。ところがそのお店が火事で焼け、主人夫婦と江戸に出て来るものの主人が亡くなり、澪は女将であった芳と二人、見知らぬ江戸で暮らすこととなります。
 そんな澪を見込んで料理をまかせてくれたのが、「つる屋」の主人種市。
 澪は種市の恩に報いるためにとも趣向を凝らしてできあがってくる料理の数々。
 そんな澪であるが幼き時に出た占いが「雲外蒼天」、つまりは苦労の果てに幸せがあるという占いそのままに、次から次へと難事が待ち受けているのです。

 最初の巻だけに澪のこれまでのこと、関係する人たち、昔仲良かった友人のことなど盛り込まれて、この巻だけではあまりにもったいないと、誰もが感じるのではないだろうか。

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紙の本

読むといつも元気がもらえる小説

2019/01/11 13:43

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投稿者:おだ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ここ数年流行っている「ごはんもの小説」の時代小説版かと思って軽い気持ちで読み始めましたが、それらをはるかに上回る面白さでした。しっかりした設定が面白いうえに、次々と訪れる困難のなかで登場人物たちの優しさ・健気さが身に沁みます。

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紙の本

人情もの

2016/12/09 15:16

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る

大人気の「みをつくし料理帖」シリーズ第一弾『八朔の雪』を読み終わりました。
いわゆる食堂モノの江戸バージョンかな、と思いながらよみ始めましたが、むしろこれは人情モノですね。終盤泣けて来ちゃって大変でした。


主人公の澪は江戸の「つる家」で奉公人として働いています。幼い頃、生まれ育った大阪で水害に遭い天涯孤独となった澪は、縁あって名の知れた料理屋「天満一兆庵」で奉公人として勤めるようになりました。

しかしお世話になった「天満一兆庵」も不幸なことに火事に遭ってしまいます。江戸店の主を頼って江戸に来た澪ですが、若旦那の行方はようとしてしれません。

いつか若旦那と再会し「天満一兆庵」を再興することを夢みながら、澪は「つる家」で江戸っ子の客を相手に上方の味を振る舞います。初めは味がぼやけてると言われ、新しく作った料理がヒットすれば他の大店に真似されたあげく妬み嫉みを買い…。

次から次へと様々な困難に直面しながらも、温かい人々に助けられながら澪は健気に働きます。頭上に垂れ込めた雲が去り、いつか青空を望むその日が来るまで。

ぜひシリーズ読破したいと思います。
おすすめです。

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紙の本

料理を主軸に良くこんなに感動的な人情話を書けるものだと本当に驚きました。

2016/11/28 10:40

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

想像を遥かに上回る面白さでした。料理を主軸に良くこんなに感動的な人情話を書けるものだと本当に驚きました。主人公・澪が江戸の蕎麦屋「つる家」の奉公人となる経緯などを記述する前半はまったりとした下町の人情劇そのものといった雰囲気だが、「つる家」の主人・種市が腰を痛めて蕎麦を打てなくなった中盤辺りから一気に“料理人”の世界の展開になる。あくまでも料理を軸とした物語なのでそれといった大事件が無く、話の妙で展開していくのだろうなと思っていたら、いやいや、料理の工夫もさることながら、「とろとろ茶碗蒸し」を創作した辺りから江戸のトップ料亭「登龍楼」の妨害が始まり、遂にはつけ火のため店自体を失ってしまう。余りの逆境に料理の道を諦めかける澪だったが、思いがけない幼友達の「雲外蒼天」の言葉に再起を図る。これはもう料理人の誇りをかけた「料理戦争」の幕開けですね。天性の“味覚”を持つ澪の工夫・活躍が楽しみだし、澪を取り巻く人々が実に暖かいのである。完全に嵌りましたね。副標題の“みをつくし”は、主人公娘・澪の名前の由来である“澪標(みおつくし、みをつくし)”のことである。2012年にはテレビドラマ化されてるという。

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おなかが減る物語

2016/02/08 15:00

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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る

お澪ちゃん、負けるな!がんばれ!!
「雲外蒼天」「旭日昇天」。。。
不思議な縁に涙があふれる、切なくて、でも元気が出て、そしてお腹が減る物語(^^) さて、次に進もう♪

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紙の本

やさしくて、泣けるお話。そして、おいしい♪

2015/12/10 02:03

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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

やさしくて泣けるお話に読了後は笑顔。悪い人も少しは出て来るけれど、ほとんどが心根が優しい人ばかり。天涯孤独の澪が、周囲の人に助けられながら行きていく姿がとても凛々しく、また試行錯誤しながらメニューを考える姿がいじらしい。何より面白いのが、日本人の食への探究心そして欲望が今も昔も同じところ。うまい店番付が発行されていたり、それに一喜一憂する江戸庶民。なんら変わらない。でも上方料理は人気なかったんだなあ。今や大阪のみならず世界中の美食が味わえる東京になったというのに。江戸上方文化の違いも楽しめる美味しい一冊。
そしてそして、シリーズ化されているのがとても嬉しい。
澪ちゃんファンになったので、2巻〜とりあえず5巻までさっそく注文しました。早く届かないかな!!
続きが読みたい!!

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紙の本

八朔の雪

2015/10/28 07:41

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投稿者:しゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る

出てくる料理が食べたくなる本。
おいしそうな描写に、温かい人間たち、ハラハラする陰謀、見え隠れする謎……。魅力がいっぱいで、次が気になってしまいます。澪ちゃん、頑張れ!と応援せずにはいられません。

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紙の本

久々の女主人公の時代小説

2015/10/17 06:02

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投稿者:カメちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ラジオで面白かったと聞いて読んでみて、目からウロコの驚きでした。孫ほどの年の少女が料理人として成長する過程を、肉親以上の可愛がりで支える周りの大人に我が身を置き換えて続きを早く読みたいと思いました。

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料理と人情ドラマの幸せな合体

2015/03/06 16:01

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投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

新聞の広告でも見たし、人から評判も聞いた。
私にとっては新しい出会いだったが、もうシリーズは10巻完結しているらしい。
しかしこれから読む読者にとっては、しばらく楽しめる嬉しいシリーズである。

この作家について、誰か評論家が、
新しい楽しみな才能が出てきたというようなことを言っていたと思うが、
なるほど同感。

料理を使った時代小説というと、
何と言っても大御所池波正太郎が有名だろうし、
個人的には宮部みゆきの『初ものがたり』が気に入っている。
時代小説を離れれば、意外に北方謙三などにもそうした味わいがあるし、
そういう例はたくさんあるのだろう。
マンガだと『美味しんぼ』やら『将太の寿司』、古くは『包丁人味平』などというのもあった。

しかし料理そのものをどっかり真ん中に据えて、
しかも人間のドラマと真っ向から合体させた物語というのは
意外にないのではないか。
あるいは私が知らないだけかもしれないが、
両者がここまで見事に融合した例というのはなかなか得難いように思う。

料理そのものも楽しい。
シリーズの巻末にレシピが付いているのも、
作りたくなった、あるいは作ってもらいたくなった読者にはありがたいアイデアだろう。

しかしそれ以上に読者の心をつかむのは、
人情の味わいだろうと思う。
苦労してきたヒロインが、またまた苦労しながら成長してゆく姿。
これはまたいかにもまっとうな、ありがちな話が綴られているわけで、
パタンとしてはもちろんよくあるものなのだが、
それを語る手つきが並ではない。
まるでヒロインの料理の手さばきのように、優しく繊細にして要所を押さえてみせる。
そしてこうした人情ものには、江戸の町がなぜよく似合うのだ。
そこへ加えてヒロインらはもともと大阪の人間だから、
東西の食文化の違い、ちょっと大げさに言えば異文化比較の新味も加わる。

文章がいい、ストーリーもいい、食の楽しみというので読ませる。
登場人物も魅力的で、ホロリとしたり和んだり、
また人間の謎もしっかり用意してあって先が楽しみな仕掛けだ。
疲れた時などに気楽に読んで癒やされることもあるだろうし、
この先9巻読めるかと思うと嬉しい。

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