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読み返したい
2013/04/10 00:15
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とうきび - この投稿者のレビュー一覧を見る
辻村深月がさらに好きになりました。
歳をとって、また10年後くらいに必ず読み返したい。
そうしたらきっとまた新しい想いになるのだろうと思う。
ただのミステリーじゃなかった
2016/11/03 17:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
進学や恋愛問題がらみで疎遠になってしまったけれど、幼馴染の親友だったはずの女友達。
彼女が起こした事件とその後の失踪。その行方を探すうち、明らかになって行く彼女や自分に対する周囲の感情。羨望と軽蔑、嫉妬と保身。女友達の面倒くささという思い当たる節の色々。母娘関係の難しさもしかり。けれどそこには、信頼や愛情もあるのか。
無機質なタイトル、その意味にじわーっと感じるものがあった。
すごいです
2023/05/29 17:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなにも繊細にかつ的確に女性心理を描くことができる辻村さんは、本当にすごいと改めて感じる1冊でした。
ストンと腑に落ちる
2023/02/27 08:10
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投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
女同士の友情の中で、格差や、カーストの部分が明け透けに見えて、醜いなと思いながらも、ストンと腑に落ちるストーリーでした。 そういう間柄でも、彼女達らしい思いやりがあるのが救われました。
嫌になるほど昔の自分を思い出す
2021/09/12 21:07
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この変わったタイトルが事件を解く鍵になる、そのナンバーは主人公の一人、チエミの母が使っていたカードの暗証番号だった。重い話である、私自身も小学校、中学校で「こいつ、なんでこんなこともわからないのかなあ、馬鹿だなあ」と思っていた友人が何人かいるし、今でも顔を思い浮かべることができる。私の家族は、そんな馬鹿な友達を連れてくるといい顔をせず、頭のいい子、礼儀正しい子(ちゃんとおじゃましますといえる子)を連れてくると機嫌がよかった。学力により隔てられる高校、大学と進むにつれて、「馬鹿な友達」とは自然と疎遠になり、たまに地域の祭りで顔を合わせてもお互い無視を決め込んだりしていた。あのころ、なんであんなに偉そうに上から目線で彼らを眺めることができたのか、不思議だ
読む年齢によって感想も変わるんだろうなあ
2018/03/30 10:31
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
辻村さんの作品は私には当たり外れが激しいのですが、これは大当たりのほうの作品でした。久しぶりに胸がギューッと締め付けられました。
20代、30代、50代と読む年齢によって感想も変わるんだろうなあと思わせる作品です。
一気読みの面白さでした、おすすめです。
最後まで・・・
2017/05/14 12:33
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投稿者:sondai - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに、ハラハラドキドキしながら、一気に読んでしまいました。
登場人物、一人一人の心の動きが繊細に書かれている本です。
未読の皆さん、期待を裏切らない満足の一冊になると思いますよ。
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
2024/05/07 17:58
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
カウントダウンかなと考えていましたが、全然違いましたね。結構ヘビーな内容の割には読みやすく、友情溢れるところが良かったですね。辻村さんを最近知ってちょっと損した気分です。今からですが過去にさかのぼって読みたいと思います。
それでも、生きなければならない
2021/04/04 17:41
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投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
親子であるというだけで、
女性であるというだけで、
家族であるというだけで、
こんなにしんどく、生きづらいということに、
光があてられた話でした。
他人事とは思えません。
たとえ、その生きづらさが原因で、
空っぽの自分に気づいたとしても、
生き続けなければならない、という気持ちになりました。
都会から地方へ
2017/10/18 03:45
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
故郷を飛び出した女性と、残ることを選んだ女性のそれぞれの葛藤が良かったです。ひとつの事件を契機に、巡り合うシーンにも胸を打たれました。
娘の母殺し
2023/03/07 00:05
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
単なる殺人事件……。どうも、読み続けていくと、単なる殺人ではなく、奥が深い展開になりました。ネタバレにならないように少しだけ書くと、幼馴染だったみずほとチエミは、三十歳。みずほは都会で結婚し、チエミは未婚で地元企業で契約社員、そのチエミが……という。
母、娘、女とは厄介
2020/11/21 01:59
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
息苦しい作品でした、この人のこの気持ちはわかる、とか理解はできないけどそういうのよくあるよなぁみたいな…
親友のことをどれだけ知っているか、相手のためにどれだけのことができるか…自分だったら何をどこまでやれただろうかと考えさせられた。
なんといっても、タイトルが謎だったけど真相はかなりつらい…母は娘を想っていたのか。
女性同士の友情の物語
2019/11/17 12:11
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
辻村さんの作品にしては、捻りがなく、ちょっと残念な印象。第1章では、みずほが母親を殺して逃亡する幼馴染みを、友人たちを当たって話を聞きながら捜索します。第2章では、逆に殺人を犯したチエミの視点で描かれます。終わりも、えっ、これでおわり?といった感じで終了。まあ女性同士の友人の物語として読めば、それなりの作品なのでしょうが、ちょっと合わなかったです。
母と娘
2019/05/24 18:20
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
健全な母と娘の関係とは何か、お互いに理解し合う努力が必要だと思った。
最後までハラハラドキドキ。面白かったです。
いろいろ考えさせられた
2018/05/19 03:29
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』は女同士の友情と母娘関係をテーマにした作品です。地元を出た娘と残った娘の対比は辻村深月がよく取り上げる題材ですが、本作品では地元娘・チエミが仲が良かったはずの母を殺した(?)後に失踪し、東京で結婚し、雑誌記者をやっているチエミの幼馴染・みずほがチエミの行方を追っていきます。みずほの事情はチエミの行方を追うためにいろんな人と会う過程で徐々に明かされて行きます。
後半はチエミ視点で事の起こりから彼女を探しに来たみずほと再会するまでが描かれています。この作品はミステリーとしてはいまいちですが、扱われているテーマは色々と考えさせられるものがあります。
地元を出る出ないという話は身近な話題だったことがないので、いまいちピンときませんが、母娘関係の描写はいろいろと身につまされるところがありました。チエミと母親の近すぎる関係も、みずほと彼女に虐待的なしつけをした母親の関係も、どちらも私と母の関係には当てはまりませんが、うちもかなり衝突があって、時々思い出したように疼く傷跡もなくはないです。メールのやり取りや折々の贈り物はしても、実際に会うのは3~4年に一度のみで、一緒に居て数時間も経つともう耐えられなくなるような居心地の悪さを感じます。どうやら逆立ちしても仲のいい母娘にはなれないようです。このため、みずほの母親に対する気持ちにより多く共感しました。
友人関係については、例えば職場が同じであるとか、家が近所であるとかいう日常的に避けられない関係以外は、男女にかかわらず、続ける努力をしなければあっという間に疎遠になってしまうものだと思います。一度疎遠になってもまた何かのきっかけで連絡を取り合うようになることもなくはないですが、大抵の場合一度疎遠になってしまうとそれっきりですよね。なので、いくら事件がきっかけとは言え疎遠になっていた幼馴染を探そうとする意欲と勇気は尊敬に値します。また、チエミとみずほの共通の友人というか知り合いである地元で結婚したという政美はリーダー格で様々な付き合い上のこだわりがあるらしくて、実際の人物だったら付き合いきれないように私なら思うでしょうけど、でもその反面「あなたとは絶交」みたいにきっぱりと宣言するところには共感が持てました。なんにしても曖昧で何をどう思っているのかわからないよりはずっと気持ちがいいのではないかと思いました。