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読みやすく、かつ博識な文章に感心しました
2021/12/26 12:33
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代中国に生きた人々はどんな生活をしていたかを、著者が1日24時間にまとめたストーリー調の1冊です。
読みやすい文章になっている親しみやすさの一方で、たくさんの中国史用語を文中に登場させている博識さが素晴らしいと思いました。巻末の注記の紙幅の厚さから、著者の当書をつくる際の意気込みの強さを感じました。さすが研究者、と感心しました。
おもしろかった!
2023/08/14 18:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
予想以上にプライベートな内容がわかる中国古代史で驚きました。紀元前後の頃ですよ?日本だと弥生時代ですよ?!専門家はすごいの一言です。
傑作
2023/07/18 16:41
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投稿者:nizi - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時の中国の民衆の暮らしがじっくりと分かる傑作。なんといってもほとんど全ての出来事に注釈と引用文献を振ってあるのがいい。ここから他の文献を辿ってさらに深く学ぶことができる。
とてつもない量の資料をまとめたもの
2023/04/23 16:10
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊富な図説と脚注。
ついつい引用元は何なのか巻末を見てしまい、なかなか集中して読み進めないのが難点。(これは私の本の読み方の癖の問題)
堅苦しくない文体で、早朝から深夜までの人々の一日の様子を描写。
小話的なものもあり、面白かった。
人々の話し声、息遣いまでもが聞こえてきそうな、ワクワクする本。
10年を費やして読み込んだ資料を設定したテーマに沿ってまとめ直すのは、いくらパソコンで資料管理が昔に比べて楽になったといえども、膨大な気力とエネルギーを要したと思われ、その仕事に対する熱に感動しかない。
巻末にもあるように、時代や階級などによる違いにまでは及んでいないところもあり、そこが私も読んでいてもやっとしたところであったが、今後そうした部分も精査していかれるよう。
ともあれ、一区切りとしては十分すぎるほど堪能できる読み応えのある本。
古代中国の日常生活24時間史
2022/11/30 22:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
『古代ローマ人の24時間』の発行以来、日常生活24時間史が大流行りなのかと思っていたが、古代中国史の分野ではこの著作までほぼなかったことをエピローグで初めて知った。
古代の文献から、考古学資料(最近大きな発見が相次いでいる古代墓の副葬品など)まで幅広く調べ上げた著者の労力が、こんな楽しい一般書になって気軽に読めるようになったことに感謝しかない。
明け方の風景から始まって、身支度、朝食、官吏の出勤、市場や農村の風景など、まさに読者が小さな昆虫になって、人々の邪魔をせずに彼らの日常生活を真近でのぞき見する感覚がたまらなくわくわくさせる。
個人的に面白かったのが、トイレと浴室、さらに家畜小屋の関係だった。トイレが二階、豚小屋が一階にあるのは、当時としては究極のエコ生活の実践だというのに不思議と納得してしまう。二階で排泄したものを真下の豚小屋でエコ的に処理してもらう、臭いさえなければ完璧な方法じゃないか。
高貴な家では、トイレの度ごとに下半身をとなりの浴室で洗浄し、着物を着換えていたため、浴室も結構臭く、現代のようにゆったり長風呂する雰囲気ではなかったのもまた興味深い。確かに袖や裾の長い古代中国の衣装では、簡単に排泄もしにくかったはず。この箇所を読んだとき、江戸城の大奥では御台さまのトイレは二間続きで、前室で打掛を脱ぎ裾をからげてから奥のトイレで用を足すというのを突如思い出して、これこそ著者の言っている、異なる文化でもその構成要素は共通している点だと思った。
さらに三国時代の終わりごろ、長江のほとりで遊んでいた子供たちの前に、異界からの使者であることを表す青い衣をまとった子供が現れ、自分は火星人だと名乗った話から、時代も場所も遠く隔たったハーメルンの笛吹き男の逸話を思い出すのは自分だけだろうか?
ここまでくると、古代中国人の精神世界にも興味が湧いてくる。その価値観、金銭感覚、本音と建て前、死に対する考え方など、我々が知る儒教に縛られただけではない彼らの別の顔に光を当ててくれることを著者にはぜひ次回作として期待したい。
素朴な感じをたたえた拓本や模写がいい。
2022/05/04 10:40
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前「古代ローマ人の24時間」という本を読んだことがあるが、本書はよく似た手法を採用した古代中国版である。全巻トリビア蘊蓄の塊であるが、古代ローマと違ってそれらトリビアが、古代中国の格言やことわざとして現代日本語に残っているので、大変に興味深い。基礎知識的な話の多い導入部はそれほど面白くないが、中盤以降、俄然面白くなってくる。文中に様々の絵が散りばめてあるのも楽しい。特に素朴な感じをたたえた拓本や模写がいい。
秦漢時代の民衆の生活
2024/06/13 17:36
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
秦漢時代の民衆がいつ起きて仕事に行き、食事や宴会、市場などでどう過ごしていたのかというこれまで見過ごされてきた主題に取り組んでいて面白かった。
2000年たっても私たち庶民の思考はあまり変わっていない
2022/09/06 11:33
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「都会の髪型は最先端のファッションとみなされやすく、後漢の長安城で髪を高く盛ることがはやると、周辺地域では高さ一尺に達する髪型が登場する」「朝起きて食事がなければ、とっとと出ていけの意味(まるで京都)」「キャリアの人が若いころは貧乏だったという例もあるが、あくまでもサクセスストーリーとして色付けされたもの」「悪夢をみたら、伯奇、窮奇といった動物が食べてくれる、秦漢時代は獏は夢を食べてくれなかったらしい」、中国には関係のないことだが「日本では古来、道ゆく人にあなたは誰ですかと訪ねなければならないという意味で、日没直後の時間帯を誰そ彼(たそがれ)と呼ぶことがある」、私がこの本を読んで面白かったことを挙げてみた、2000年たっても私たち庶民の思考はあまり変わっていないということか
古代中国の生活がわかりやすく興味深い
2022/04/30 07:43
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変な知識量をわかりやすく、ユーモアも交えた文章で読みやすい
古代中国の時間や季節の感覚
食事
性生活や倫理観
貴族と庶民の違いなど
大変面白かった
秦漢時代くらいの想定。
2022/04/11 13:27
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の時代ものだとどの時代を想起しますか?
この本はだいたい秦漢時代くらいの想定で紹介されている。
文字通り朝から晩まで、生活面の多岐にわたる。
興味深いですが、小説として読むには読みにくい箇所も
2022/07/29 09:00
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投稿者:あーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国史は詳しくないですが、著者のインタビュー記事を見て面白そうだったので手に取りました。
10年かけて読んだ史料を元に書かれたものとのことで、研究成果のまとめという側面が強いように感じられました。読者がタイムスリップして当時の中国の1日を過ごすという設定で書かれているのですが、物語調になっているかと言えばそうでもなく、独特の文章でした。
所々、何かの史料にちょこっとだけ出てきたんだろうなというものが記載されていて、そこは掘り下げられておらず、事実の羅列と感じられる箇所もあるので、小説として読むならば微妙と感じられます。
興味深い内容なのでRPG風の文章に拘らず、時間軸ではなく項目ごとに分けて、イラストと解説みたいにしたら面白く読めそうです。ただ、ご本人の研究成果のまとめとして考えると、それは難しいというか、特に目指していないのでしょうが。
日常性
2022/07/27 23:31
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代中国の、偉人の列伝ではなく市井のヒトビトの日常描写を試みた貴重な一冊。文章はユーモラスなのが良い感じです。
膨大な史料に裏打ちされた読みやすい良書
2022/02/03 14:05
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投稿者:樫井行人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
秦漢時代の生活を描出するために、膨大な史料の記述を組み合わせて書き出されている。なにしろ4割ほどが史料出典表示という充実ぶり。
書きぶりは非常に簡明で、史料を咀嚼して世界観を構築されているのがよくわかる。
読了後ぼんやりとではあるが秦漢時代の人々の姿が浮かんでくるようになった感覚を得ることができた。
2021年に読んだ歴史系の本の中でも特に素晴らしい内容だった。
卑近ともいえるほど身近な実生活
2023/05/30 14:35
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投稿者:R - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時の人にとって当たり前のことは記録に残りづらい。
それを参考文献を多数使い表わす。
トイレとバスが隣接していたらしく密閉もされていないだろうから、現代でもリラックスできそうにない間取りだな。と思った。
庶民の暮らしぶりは「学びの原点」かも?
2023/01/30 08:07
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直なところ特段関心のあるテーマというわけではなかったのですが、新聞等で話題になっているので読んでみました。「古代中国にタイムスリップし、一日二四時間を生き抜く」という設定も、専門家の著者が語るだけに単なる「面白い」に留まらない「深み」がありました。エピローグにある「日常性」や「動かぬ歴史」といった言葉の通り、英雄でない庶民の暮らしぶりは「学びの原点」かもしれません。