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太刀洗万智シリーズ みんなのレビュー

  • 米澤穂信, 米澤穂信 (著)
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みんなのレビュー58件

みんなの評価4.2

評価内訳

58 件中 1 件~ 15 件を表示

さよなら妖精

2007/05/01 00:06

いちごタルトも、トロピカルパフェもおいしいけれど、思いこみの空回りする主人公の本作をこそ推したい。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「いちごタルト」に手を出してから、作者の描く物語世界に徐々に魅せられつつある。その描く舞台が中学や高校であったりすることもその魅力の一つであろう。なんだかんだいっても、学校生活の占める割合は、未だに大きいのだから。できることであれば、そこが楽しく思い出深いものであってほしいのである。
 和やかな雰囲気を期待して手にした本書も、(飛騨の高山だろうか)地方都市の高校3年生を登場人物とした青春劇である。ユーゴスラビアから来た少女マーヤと出会うことで、かれらの日常が少しさざ波だち、ものの見え方も少し変わりだす。しかし、そんなささやかな物語は途中で反転する。彼女が帰国する前後から、「ユーゴ内戦」が幕を開けるからである。そんな祖国にあえて帰る彼女、彼女の安全を心配する主人公たち。そして、「どの国」の出身かも明かさないまま帰国するのである。そう、時代は1991年。
 こうした物語設定に対して、bk1評では評価が二分されるようだ。確かに、思い上がりと紙一重の主人公守屋の思いこみは読んでいて気分のよいものではない。ひょっとしたら、自分がユーゴスラビアに行くことで彼女に何かできるのではないか、とは感傷的な思いこみに過ぎない。しかし、似たような時期に、大なり小なりそんな思いをもったことがたいていの人にはあるのではないだろうか。ましてや、そんな出会いがあればこそ、である。いや、自分を変えてくれそうな妖精との出会いを夢想することもあっただろう。そんな主人公と作者とを私は肯定したい。
 ところで、本作は時代を扱ったミステリーとしては一点ミスがあったように思われる。「ユーゴスラビア」は、当時の日本の高校生にとって身近な国ではなかったろう。得られたとしても世界史や地理で学ぶような知識程度だろう。しかし、1991年の高校3年生には、意外によく知られた国名ではなかったか? 彼らが小学校高学年のとき、1984年の冬季オリンピックはユーゴスラビアで開催されていたのである。カタリーナ・ビットが舞い、トンバが跳んだ。そして、黒岩がこけ、北沢が銀メダルを穫ったサラエボオリンピックを、多くの日本人がテレビで見ていたのではなかったか。
 1978年生まれという著者にはこれはちょっときつかったとしても、もし、そこに私がいたならば、そんな好奇心を彼女に向けていたことと思う。

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さよなら妖精

2006/11/26 19:08

ユーゴスラビアの悲しい運命

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

1991年、日本の地方都市に暮らす普通の高校生守屋路行・太刀洗万智・白河いずるの前に、ユーゴスラヴィア人マーヤが現れます。彼女は父親について来日。しかし父親とは離れ、日本で2ヶ月間暮らすことを決めています。
彼女がユーゴの共産党幹部のトップクラスの父親を持ち、特権階級に暮らす人間であることが示唆されますが、守屋たちはそもそもユーゴがどこにあるのかさえ、知らない一般的な日本人。
あまりにも人生への決意や取り組みの違うマーヤですが、貪欲に素直に日本の文化を吸収していき、清々しい。そこにはユーゴに生まれ、さらに特権階級に生まれた意識の高さが窺えます。しかし、ユーゴ共和国の運命を予感させるように、章ごとに年月が刻まれるのが悲しい。
結局、ユーゴの6つの共和国のうち、どの国が自国であるかを明かさずに帰国した彼女が、内戦に巻き込まれていないかどうかを守屋たちは心配します。たった2ヶ月の思い出をたどるなかで、彼女の国を推理する、いわば地理学的ミステリー。
けれど日本の若者向きのミステリーではユーゴ共和国の複雑な民族感情にまで踏み込めなかったのでしょう。また、本書が出版された2004年では明らかになっていることも、1991〜2年の設定のこの小説ではどこまで描けるか——という論点もあります。ややミステリーは不満でしたね。
しかし物語はマーヤの鮮やかで強く、けれどどこか奥ゆかしさをもっているセルビア人らしさ(私は、彼女はセルビア人だと思いました。マーヤはユーゴスラヴィア人と主張するでしょうが)を丁寧に描き、一方で守屋のただユーゴに行けば何かが変わるという低い次元の意識——日本人一般の意識——との対比はうまい。そこを読み取るだけでも価値がある一冊です。

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真実の10メートル手前

2018/05/06 17:10

読み終えるのがもったいなかった

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

やっぱり読み終えるのがもったいなかった。
もっとゆっくりと一編一編を味わい尽くすように読むべきだったなぁ。

「さよなら妖精」とこの作品の間に「王とサーカス」があるのだけれど、文庫化されるのが何故かこちらが先になったので待てなかった。

「さよなら妖精」で気高く孤高な少女であった太刀洗万智がこんな風な大人になったのかという感嘆すべき喜びを噛み締めながら読んでいました。

それにしても米澤穂信さんの視点や思考の多様性は、いつ読んでも激しく読み手に自省を求めてくると思うのは私だけかな?

今年の8月に「王とサーカス」も文庫化されるようなので、その時に改めて3作を時間経過順に読み直してみることにしよう。

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王とサーカス

2020/11/08 23:16

見事な社会派本格ミステリ!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る

太刀洗万智がフリージャーナリストとしてネパールを訪れ、そこで殺人事件に関わってゆきます。大きな問題提起を含む社会派推理小説でもあり、地道な捜査や意外な犯人、そして驚くべき真の動機など随所に工夫が凝らされた骨太の本格ミステリにもなっています。何よりネパールの熱波に苛まれるような情景描写が見事です。その暑苦しさが読み手にまで伝わってくるようでした。

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真実の10メートル手前

2018/12/24 18:40

読者のためにミステリーの追求を

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤穂信の作品集であるが、短編集と考えてよさそうである。しかし、いずれもフリー・ジャーナリストの太刀洗万智が主人公の作品なので、短編集とは言えないかも知れない。合計6作品である。内容は本書のタイトルと同名の一編が万智が新聞社のカメラマンと甲府に同行するストーリーである。これだけが新聞記者としての万智が登場する。

 大刀洗万智は、米澤の著作ではすでに別の小説で登場している。『さよなら妖精』では、高校生の時代に半ば主人公として初めて出てきた。また、『王とサーカス』という一編は大学卒業後に万智が就職した上記新聞社を退職し、フリーのジャーナリストになり立ての頃に、雑誌社の依頼でネパールに赴くストーリーである。

本書では新聞記者、フリーと立場は異なるが、取材をして記事を書くという点では同じである。また、『さよなら妖精』でストーリーの中心となったマーヤ・ヨバノビッチの兄がユーゴから来日し、取材活動を行う際のストーリーである。斯様に本書は万智のジャーナリストとしての様々なストーリーが描かれている。

これらはミステリーというジャンルに入るのだろうか。たしかにいずれも大変魅力的なストーリー展開であるし、万智というジャーナリストの描き方も読者としては飽きることがない。万智の多岐にわたる才能の今後が楽しみになる。

ミステリーは読者にある種の期待感を持たせるものである。作家が読者に明かさない何かを材料として、思いもよらない展開をして見せる。松本清張はその点で実に見事なストーリー展開を披露してくれた。万智はジャーナリストであるが、探偵でもよいし、刑事でもよいのだ。未知の謎を解明する面白さを読者に見せてくれるミステリーを読んでみたい。清張のストーリーが半世紀を経ても支持されているのは、ミステリーのそういう面白さを内包しているからではないか。太刀洗万智に期待するというよりも、作家米澤穂信に期待したい。

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王とサーカス

2018/12/24 17:57

フリーになった大刀洗万智

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤穂信の大刀洗万智を主人公とする小説である。この作品は『さよなら妖精』を皮切りに、新聞記者及び新聞社を辞めた後、フリーのジャーナリストとなった時代を描いた『真実の10メートル手前』に著された短編小説と並ぶものである。小説の中の出来事が前後している点でかなり時系列的にはかなり混乱している。

 本書では新聞社を辞して、フリージャーナリストになり、雑誌社からの依頼でネパールを訪れた際の物語である。やはり『さよなら妖精』から読み進めるのが最も理解が早いと思われる。

 ネパールの現状をレポートするように依頼されたのだが、ネパール王族内での殺人事件にまさかの遭遇である。この事件は現実に発生した大きな事件であった。国民の敬愛を受けていた王、その親族の数名が晩餐時に銃で殺されたという事件である。この結果、ネパールの政治形態が大きく変化したが、その殺人事件の詳細はいまだに決着が付いていない。

 その大きな事件についてもレポートしようと太刀洗は奮闘する。ネパールのカトマンズのトーキョーロッジに宿泊した万智は、同宿の米国人学生、日本人僧侶、ビジネスで来たインド人、宿のネパール人女将、便利屋で生活費を稼ぐ子供など登場人物も多彩である。

 殺人事件の捜査中に取材したが、成果の出なかった軍人が死体で発見された。その背中には密告者と書かれていたので、自分の行為がそれを導いたのかもしれないという疑惑がわく。警察の捜索も受け、取り調べが始まる。

 この事件は意外なところに犯人がいて、その理由も明確であった。警察の刑事ではないのだが、素人探偵が自らの危険を承知で解明しようとする。捜査権という公的な権力を持たずに調査を続け、新たな材料を探していく点は、警察小説と似て非なるものであろう。ミステリーに殺人事件は必ずしも付き物ではないが、犯人探しは読者の心を一気に鷲掴みする。

 米澤は魅力的なキャラクターの大刀洗万智を作り上げた。是非、活躍の場を設けてもらいたいし、今後、万智の才能が開花するような事件を用意してもらいたい。

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真実の10メートル手前

2018/05/17 03:43

昔の知り合いに再会したような、まったく新しい人と知り合ったような

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

フリージャーナリスト、大刀洗万智(たちあらい・まち)の活動の記録。
作品の発表順ではなく、大刀洗さんの年齢順(事件に遭遇した順?)に構成されているようだ。
『さよなら妖精』で高校生だった大刀洗さん、主役ではないけれど群像劇としてメインキャストの中でおいしい役どころだった(というのは悲痛な覚悟を抱えて「告げる役」を引き受けた彼女に対して失礼かもしれないが)。
記者という仕事だったかどうかはわからないが、組織人ではなくフリーとして生きていくとしたら、あのメンバーではきっと大刀洗さんだろう、と違和感はなかった。
でも、本編は『さよなら妖精』を読んでいなくても十分楽しめる。むしろ、ここから入った人は「高校生の大刀洗さんを知りたい!」と『さよなら妖精』に入る可能性は高い。どちらでもいいと思う。

表題作『真実の10メートル手前』は、意外にも大刀洗さんの一人称だった(『王とサーカス』もどうやら大刀洗さんの一人称であるらしい)。それ以外の5編はそれぞれ別の人が語り手となる。
『正義漢』の語り手は守屋くんだろうか?、と想像するのは楽しい。しかしラッシュの通勤電車に乗る身として他人事ではない内容。
そして『ナイフを失われた思い出の中に』はリアルに『さよなら妖精』の15年後を描いていて、ちょっとジーンとなる。
全体的に、『満願』に似たダークなテイスト。でもレギュラーキャラクターがいるだけで、そのダークさが軽減される不思議。

記者・ジャーナリストという職業はとても厳しいが、その厳しさを自覚していない・理解していない人たちが日本には多すぎる。そんな中で大刀洗さんは日々その覚悟を自分に問いかけながら仕事をしている。物語はミステリの形をとっているが、むしろ大刀洗さんの闘いの記録としての位置づけのほうがメインかもしれない。そんな彼女の姿を見て、読者は「信頼に値するジャーナリスト」を見抜く力を養えるのだ。
『王とサーカス』は8月文庫化予定! また、待ちます。

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さよなら妖精

2016/02/04 00:29

じっくり

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

雨の地方都市。守屋路行はユーゴスラヴィアから来た少女・マーヤと出会う。2か月後の別れまでの謎に満ちた時間。ファンタジックに、ミステリアスに展開する物語。途中、蘊蓄が過ぎたり、世界史の教科書みたいな部分があってダレたが、ラストに至ってゾクッとする感慨。凄い作家だ。「真実の10メートル手前」でヒロイン・太刀洗万智に興味を抱き、「王とサーカス」へ。太刀洗のルーツが本書だと知って購入したが、随分、得した気分。台詞の一言ずつ、細かいフレーズまで注意して読むことが肝要。

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真実の10メートル手前

2016/01/04 21:09

真実とは・・・

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よみよみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ジャーナリズムや報道の真実を思い知らされたかのような1冊だった。

この作品を読むと、普段見ているニュースがまた違って見えてくるような感じがした。

また、短編集となっていたが1つ1つが濃厚な物語であっと言う間に読み終わってしまった。 

わたし、個人の面白かったものは、後半の3作「名を刻む死」「ナイフを失われた思い出の中に」「綱渡りの成功例」は面白かった。

一応、主人公の太刀洗万智の目線からみる物語の感じではなく色々な登場人物目線からの物語の展開も面白かった。

次は、「王とサーカス」も読んでみたいと思った。

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真実の10メートル手前

2016/04/06 18:40

短編推理小説の傑作

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編集であり、どの話も初登場の誰かが記者太刀洗との短い邂逅を語り手となり紹介するものだ。
さよなら妖精、王とサーカスの登場人物である太刀洗は頭が大層切れる女性との印象があったが、今作でも微妙な言い回しや、小さな違和感で点を結んで一つの推理筋をたてている。何冊かでてるのでキャラ読みをしてもいい。
推理小説をこの短い文書量でここまでかききる作者の凄さを改めて知る一作だと思う。米澤穂信の短編と言えば古典部シリーズや、満願、追従五断章などいくつもあるがどれもおすすめである。もちろん、長編ミステリーも素晴らしいのだが作者が気になったら短編から試してみるといいとおもう。ただし、この真実の10メートル手前はさよなら妖精を読了してから読むのを勧める。

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さよなら妖精

2015/12/31 20:41

ベルーフシリーズの派生元作品

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:east - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤さんの作品は、古典部シリーズと満願を読んでいました。
ふとした拍子に新作、真実の10メートル手前(2015年12月)が発売されることを知り、購入。
クールビューティさながらの主人公・太刀洗万智に魅了され、シリーズの派生元である本作を購入しました。

本作は2004年2月発売のシリーズの派生元です。
高校時代の太刀洗万智の同級生を主人公にし、ユーゴスラビア出身のヒロイン、太刀洗万智との関係をユーゴスラビアの歴史を絡めてミステリーに仕上げています。

ベルーフシリーズに興味がおありなら、本作ではなく、王とサーカス、真実の10メートル手前を先に読むことをオススメします。
太刀洗万智の新たな一面が読めて満足でした。

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さよなら妖精

2024/08/31 15:24

良い本です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

やや退屈な日常と謎とも言えないような謎解きが続き、終盤とやるせない結末は、見事です。さすがは米澤穂信さんです。

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王とサーカス

2024/08/30 17:06

良い本です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネパールの歴史的政変をネタにし、どうなるかと思いましたけれど、良い展開になりました。ぜひ読んでほしいものです。

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良い本です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の太刀洗万智が記者として事件の真相に迫っていく短編集です。公にされていない情報を暴くこと、それを伝えることがもたらす影響を自覚しながら、真摯に相手と向き合う太刀洗がとても頼もしくなりました

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真実の10メートル手前

2023/11/11 12:09

連作短編集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編集ではあるが、太刀洗万智の存在が各短編を繋いでいるような連作短編集である。仕込まれたミステリー要素はどれもなかなかのレベルのもので、ミステリーに馴染みのない私は全く謎解きができなかった。ヒロインの魅力が特に際立つ作品であった。

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