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商品説明
騎士団長がもう二週間近く私の前に姿を見せていないことも、とくに気にはしなかった。そしてやがて次の日曜日がやってきた。きれいに晴れ上がった、慌ただしい日曜日が…。【「TRC MARC」の商品解説】
物語はここからどこに
進んでいこうとしているのか?
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。
【本の内容】
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紙の本
幻想文学?
2019/07/30 05:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
活字中毒のくせに初めてだった村上春樹作品、第1部からだいぶ間が開いて読了。
とりあえずやっぱり騎士団長がどうしてもかわいい。想像するとどうしてもかわいい。
幻想に明確な理屈をつけないところには好感を持つ。
しかしどうしても性的な描写が私好みじゃないんだよなあ。
あってもいいけど描写方法がなんつーか、急に昭和作品読んでる気分になるというか。
少女の胸に関するアレコレも一種のメタファーなのは分かるが、正直くどい。
とはいえ一作読んだだけで判断すべきではない。さて次はどの作品を読もうか。
紙の本
長編
2018/10/09 16:20
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上さんの本は、たまに難しく感じること尾もあり舞うsが、この本は読みやすかった。長いお話なので読みごたえあります。
紙の本
「間違いあらない」
2019/08/22 19:15
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一部を何とか読み切り、やっと後半に突入。何だか「ツインピークス」を思いだしました。
読み終えた感想は、「で?」という感じ。阿頼耶識にでも目覚めれば理解できるのか。あるいは意味を追及すること自体がナンセンスなのか。
まず、読み返すことは無いであろうことは「間違いないあらない」。
紙の本
安定
2017/09/03 08:21
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投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり井戸が重要な役割を果たす。村上春樹の安定の手法。井戸が出てくると安心さえする。今回は絵画が一つの中心になっていたが、どのような狙いがあったのだろうか。
紙の本
サポート
2017/05/30 16:19
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が借りて住んでいる、小田原の山荘の天井裏で見つけた「騎士団長殺し」という絵。山荘の持ち主・雨田画伯の過去が次第に明らかにされていく。一方、前編に引き続き、免色氏や秋川まりえとの絡みも深まりをみせ、ファンタジックに、またミステリアスに物語は展開する。こうした展開が、まさに村上ワールドであり、多くのハルキストにサポートされている所以なのだろう。ただし、ハルキストでない読者の立場で言えば、中盤、やや理屈っぽい部分があり、読みづらかった。全体的には、「1Q84」に似た構成とみていいのではないか。
紙の本
。「遷ろうメタファー」の意味がもうひとつよくわからない
2017/03/23 15:20
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ねじまき鳥クロニクル」と通じる点がいくつかあると感じた。そして先がまだあるような余韻を残している。村上春樹の作品はいつも何か余韻を残して終わるので、これでいいのかもしれないが。「遷ろうメタファー」の意味がもうひとつよくわからない。
紙の本
失速した第二部
2017/03/17 12:37
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投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1部は、『女のいない男たち』の流れを引く村上春樹の新たな文体(落ち着いた大人の文体)が感じられて引き込まれたが、第2部はやや冗長で、物語もいつもの地下冥界巡りで先の読める展開になってしまった。ただ、第3部があるような気がするんだよな。白いスバルフォレスターの男との対決、顔のない男の肖像画、そして免色とまりえのその後、がまだ残っている。ぜひ続きを書いてほしい。
紙の本
蓋は閉じられた
2017/05/31 05:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹の1000ページを超える長編小説の、第2部のサブタイトルはこうある。
「遷ろうメタファー編」。
ここでも、メタファーとは何か気になるところだし、ここにその答えは書かれている。
「ただのつつましい暗喩」、あるいは「優れたメタファーはすべてのものごとの中に、隠された可能性の川筋を浮かび上がらせることができます」と。
「騎士団長殺し」という一枚の絵に描かれていた人物たちが次々と主人公の前に現れる。
彼らはイデアであり、メタファーでもあるのだ。
あるいは、もしかしたら、この長い作品自体がメタファーではないかと思いたくなる。
何故なら主人公の前に顕れたイデアも、不思議な隣人のもしかしたら娘かもしれない少女の行方不明にからんで主人公が体験すること自体が意味あるものとは考えにくい。
何かを浮かび上がらせるメタファーそのものといっていい。
そういう冒険譚に付き合う必要は何もない。
けれども、いったん開いた蓋から読者は逃れられない。そして、都合よく閉じた話はうまくできた夢物語のようにも思えるが、それでも主人公が最後に言うように「この世界には確かなことなんて何ひとつないかもしれない」し、「少くとも何かを信じることができる」のではないだろうか。
これこそが、メタファーが示したことのような気がする。
蓋は閉じられたのだ。
ところで主人公の「とても興味深い」隣人の免色であるが、私にはあのフィッツジェラルドの描いたギャツビーのように思えて仕方がなかったのだが。
紙の本
全ての出来事には意味がある。 目の前に見えていても、見えていなくても、繋がっている。 自身の中にあるレジリエンスを引き出す文化芸術の力。
2021/11/10 11:20
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親を早くに亡くした中学生まりえ。
まりえの父親である可能性がある免色。
そして、妹を少年時代に亡くした画家の主人公。
雨田具彦邸の屋根裏部屋で見つかった絵画「騎士団長殺し」を軸に、奇想天外な物語が静かに進んでいく。
小田原の静かなはずの邸宅のそばで見つかった「穴」。
摩訶不思議な展開に、抗うどころか心地よく魅せらせていく。
子どもの頃に慣れ親しんだ童話の世界のように。
仏典に説かれた時空を超えた説話のように。
物語に寄り添い、共に時を過ごす中で、これまで気が付かなかったものに気が付くことが出来る。
昨日の自分より今日の自分。
今日の自分より明日の自分。
先の見えない洞窟のなかにいるような苦難にあっても、それを乗り越える術は、自分自身の中にある。
全ての出来事には意味がある。
目の前に見えていても、見えていなくても、繋がっている。
自身の中にあるレジリエンスを引き出す文化芸術の力。
春樹ワールドから帰ってきたら、少しだけ、何かが前に進んでいた。
紙の本
これが村上作品!
2017/10/01 18:47
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投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最新作ということで第1部に続いてよみました。
イデア、メタファーという設定は少し唐突かもしれませんが、それもありかなと思いました。
主人公の大団円も何かと予想の範囲でしたが、これもありかと。
村上作品はほとんど読んだことがないので、これから色々と読んでいきたいと思いますが。
紙の本
大作
2017/09/18 15:13
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投稿者:とるまさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ピンボール」以来のファンにも楽しむことができる良書である。随所に細心の注意がちりばめられている。深読みすることにより感慨もひとしおである。次回作も期待する。
紙の本
春樹ワールド全開
2017/04/23 15:20
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投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
まあ楽しく読みました。
第2部はまりえの失踪が中心となったが、
まりえの出生の秘密ほか、
いくつかの謎は、解明されないまま終わる。
ユズとの関係が修復され、ハッピーエンドエンドとも
取れるが、まあ春樹さんらしい終わり方だ。
あの黒澤明さんでも、
晩年はそのキレを失ったことを思うと、
「1Q84」や「ねじまき鳥」ほどではないにしろ、
そこそこの秀作だったと思う。
楽しく読みました。
紙の本
最後が…
2017/03/08 11:56
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投稿者:ケントマイルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後が少し、モヤモヤが残るのも春樹流? あとは想像におまかせなんでしょうか?
紙の本
本書は下巻ではない 第2部である
2017/03/06 23:08
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投稿者:どや - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後には第1部の冒頭につながる環が見える
顔のない人物の肖像画を描くくため
白いスバルフォレスターの男を描くため
まりえの成長を見届けるため
むろの父親であることを信じるため
メンシキの本質を見極めるため
主人公は時間を味方につけなくてはならない
本書は下巻でない 第2部である
時間を味方につけて 私は第3部を待つ
紙の本
まだまだこれから
2017/03/01 22:15
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
メタファー。この物語がメタファー。何のメタファーなのかははっきりしないけれど。多くが回収されないまま終了した。謎は謎のまま。けれど特に気持ち悪いと思うこともないだろう。村上春樹の読者は尚更。あらすじで話してしまうときっとつまらない。ということは、人へ伝えるときは一字一句正確に伝えないと意味がない。そんな本って他に見たことない。はっきりとぼんやり、それら表裏をがっちり組ませることができるのは、やはりすごいと思う。この物語は続く予感。それを暗示させることが最後に記載されているから。むろもペンギンもこれからだ。