読割 50
紙の本
AX (角川文庫)
著者 伊坂幸太郎 (著)
【静岡書店大賞小説部門(第6回)】「兜」は一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない恐妻家。引退を考えながらも爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受け…。全...
AX (角川文庫)
AX アックス
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商品説明
【静岡書店大賞小説部門(第6回)】「兜」は一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない恐妻家。引退を考えながらも爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受け…。全5篇を収めた連作集。【「TRC MARC」の商品解説】
【伊坂幸太郎史上最強のエンタメ小説<殺し屋シリーズ>、『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる待望作!】
<<鳴りやまぬ驚愕と感涙の声!>>
★2020年の年間文庫ランキング4冠達成!
★2018年 本屋大賞 ノミネート作!
★第6回静岡書店大賞(小説部門) 大賞受賞作!
★フタバベストセレクション2017(フタバ図書) 第1位!
最強の殺し屋は――恐妻家。
物騒な奴がまた現れた!
物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。【商品解説】
目次
- AX
- BEE
- Crayon
- EXIT
- FINE
収録作品一覧
AX | 5−62 | |
---|---|---|
BEE | 63−114 | |
Crayon | 115−158 |
著者紹介
伊坂幸太郎
- 略歴
- 1971年千葉県生まれ。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門、08年『ゴールデンスランバー』で山本周五郎賞と本屋大賞を、2014年『マリアビートル』が2014大学読書人大賞を受賞。
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紙の本
愛妻家の殺し屋
2020/06/16 08:44
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
『グラスホッパー』『マリアビートル』に続く、殺し屋シリーズ。
このシリーズは伊坂作品の中でもお気に入り!
今回は、殺し屋「兜」の日常も描く連作短編集となっている。
何故か妻を異常に恐れる「兜」。でも、それ以上に愛していることもちゃんと伝わってくる。
そして、唯一の?味方の息子。
家族を守るために、殺し屋稼業から足を洗おうとするが・・・。
途中の展開には驚いたが、ラストのオチはちょっと見えてしまったかな(だからといってガッカリはしなかった)。
章を区切る伊坂印のハンコが、「兜」だけ傾いたり、掠れたりするという粋な演出も。
エンディングのエピソードが、「兜」の妻に対する想いをすべて表していて、涙を誘った。
やはり、「兜」は恐妻家ではなく、愛妻家なのだ。
紙の本
またお気に入りの伊坂作品が増えてしまった!
2021/05/15 20:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺し屋が主人公で、さぞ殺伐としているのかと思いきや、素敵な家族愛の物語でした…。
夫婦のおかしみが面白くって!深く首肯してしまう読者の方も多いのではないだろうかと思いました。
多分、奥さんすっごく兜のこと好きだったんだと思うなぁ。
電子書籍
蟷螂の斧
2022/09/25 14:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画『ブレット・トレイン』が思いのほか面白く、原作小説の『マリアビートル』を読み返し、勢いのままこちらの殺し屋シリーズも再読。腕は立つのに家では妻の顔色を窺って生きている殺し屋「兜」の恐妻家ぶりはコミカルだが、その恐妻ぶりは大事な人に離れていって欲しくない一心ゆえなのだと、読んでいるうちに徐々にわかってくる。「斧」が振り下ろされるラストに喝采。
紙の本
AX
2021/07/18 23:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロケロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
グラスホッパー、マリアビートルからの流れで、読みました。
所々で過去の登場人物が話に出てきます。
サラサラと読めますし、安定の楽しい内容でした。
また新作が出るのが楽しみです。
紙の本
伊坂幸太郎氏によるエンタメ小説の新たな可能性を見出した傑作です!
2021/01/07 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『オーデュボンの祈り』(新潮ミステリー倶楽部賞)、『アヒルと鴨のコインロッカー』(吉川英治文学新人賞)、『死神の精度』(日本推理作家協会賞)、『ゴールデンスランバー』(山本周五郎賞)、『マリアビートル』(大学読書人大賞)といった話題作を次々に発表されている伊坂幸太郎氏の作品です。同書は、「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない主人公を描いた物語です。ある日、兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめます。というのも、息子の克巳が生まれたからです。引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受けます。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知りません。物語の新たな可能性を切り拓いたエンタテインメント小説の最高峰です。
紙の本
マリアビートルでどうなったのか忘れてしまったけれど、
2020/12/26 17:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
お馴染みの殺し屋たちが出てきた時点でもうテンションがすごい上がってしまい、一気読みです。自分が殺されることより家族が殺されてしまう恐怖っていうのは、わかる気がする。その話が極端なのが殺し屋の場合なのだ。BEEと格闘する姿なんて、とても人間らしいじゃない。伊坂さん(兜)の意義あり!が聞けてなんか嬉しい。笑
紙の本
満足感
2020/11/08 19:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rin - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎さんが描くどこか身近にいそうな、テンションの波が激しくないだけどユーモアのある登場人物が読んでいて「これこれ」とニヤついてしまいます。
そして伊坂幸太郎さんの作品はクライマックスに必要な事柄をポツポツと何気なく置いていって最後に回収していくような印象ですが、AXでも見事に掻っ攫ってくれました。
期待以上の満足感でした。
紙の本
幸せのかたち
2020/07/11 00:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mihalton - この投稿者のレビュー一覧を見る
最強の殺し屋。
一番怖いのは妻。
でも何も知らない妻。
恐妻家でもそこに愛は確かにあったらしい。
家族を守るために下した決断は
とても苦しいものだったけれど
最後は思わずガッツポーズをしてしまった。
紙の本
殺し屋シリーズ3弾
2020/06/27 21:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
虫の名前から斧?
それでシリーズ3弾?と違和感があったが
確かに殺し屋の話だった
蟷螂の斧…なるほど。
確かに長い月日を経た斧の攻撃だ。
今回は連作短編ということで
伊坂先生らしい伏線回収が楽しめます。
未収録のDrive、機会があれば一読したい
紙の本
こんなに感情のある殺し屋なら
2020/06/12 23:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂さんの作品はありそうでないものって一見思いますが、じつはいたりして。。。そんな風に思えてしまう娯楽小説だと思うけど解説を読むと実は考えさせられる作品かもしれない。グラスホッパーやマリアビートルも読まなくっちゃ!!
紙の本
泣ける
2020/04/30 21:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎殺し屋シリーズ第3弾!今まで出てきた殺し屋の中で、兜が一番好きだ。(2番目は蜜柑と檸檬、3番目は蝉)ひとり息子を持つ恐妻家という表面と最強の殺し屋という裏面が違和感なく存在している。兜が一番恐れているのは任務の失敗でも死でもなく、妻!ずっと兜のひとり語りだし、まさか死なないよね?という期待を見事に裏切り……。そうだよ、伊坂幸太郎はこういうことするんだよ!とひとりで唸ってしまった。その後の展開に「なるほど帯にあった『感涙』とはこのことか」と納得。息子は父の背を見て育つ…。
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殺し屋シリ-ズ三作目
2023/04/02 16:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
グラスホッパー、マリアビートルに続く殺し屋シリーズ三作目である。連作短編集の形を取るが、前半3作と後半2作とでずいぶん色合いテイストが違う。最後の解説を読んでテイストの違いに納得した。私は前半三作の軽妙で技巧を凝らした軽い味わいの作風のほうが好きだな。
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殺し屋だけど恐妻家
2021/08/08 01:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くらひと - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺し屋「兜」を描く連作短編集。
殺し屋だけど恐妻家、ということで、コミカルとシリアスが絶妙なバランスだった。
殺し屋から足を洗うことを決断する「EXIT」と兜の真意が判明する「Fine」は明確に繋がっており、どうなるの?とドキドキしながら読み進められた。
兜の秘密が明らかになりそうで、克巳と家族の今後が少し不安だけど、なのむらさんが守ってくれるでしょう、きっと。
紙の本
殺し屋だけど恐妻家…
2021/05/09 17:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺し屋「兜」を描いた短編集。「BEE」は宝島社のアンソロジー「しあわせなミステリー」で既読でしたが、こうして連作で味わうとやはり醍醐味がありますね。殺し屋だけど恐妻家、、、もしかしたら自分の周りにもいるのかもと思わせてしまう描き方はさすが。家族との繋がりに温かい気持ちにさせていただきました。
紙の本
蟷螂の斧にほろっとくる
2021/04/13 23:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐妻家の夫としての一面と、一流の殺し屋としての一面をシームレスに描いた連作短編集。ドライなコメディ要素を含ませながらも、美しい伏線回収を忘れない伊坂節は毎度のことながら、家族小説と犯罪小説の側面を両立させてるのが良い。終盤の「蟷螂の斧」の一撃でほろりときた。