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西の魔女が死んだ みんなのレビュー

文庫 第28回日本児童文学者協会賞新人賞 受賞作品 第13回新美南吉児童文学賞 受賞作品 第44回小学館文学賞 受賞作品

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みんなのレビュー3,042件

みんなの評価4.1

評価内訳

2,980 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ちょうど良い感じの終わり方に向かって筆を走らせる作者の息遣いが感じられる

2008/05/30 21:35

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 映画の予告編を何度か見て、見ているうちに良さそうな映画だなという気がして来て、たまたまそんな時にこの原作本を見つけた。
 「児童文学」という乱暴な括りが適当かどうかはともかくとして、うんと若い人向きの本であることは間違いない。少なくとも僕のような汚れっちまった大人(いや、枯れ始めた大人かな?)が読んでも(帯の宣伝文句にあるように)最後の3ページに涙があふれて止まらないということはない。でも、それは大人には理解できない本だということではないし、大人が読んで面白くない本でもない。是非とも人生のうちで一番感受性の強い時期に読んでほしいと、もうそれが不可能な読者として願うばかりなのである。
 「西の魔女」というのは主人公の中学生まいの母方の祖母である。イギリス人だ。別に彼女は黒い帽子をかぶって箒に乗って飛んでいる訳でもなく、野草をぐつぐつ煮詰めて毒薬を作っている訳でもない。ただ、薬草やハーブに関しては深い知識を持っているし、祖母の祖母には実際予知能力があったと言う。そして、なにごとにも揺るぎない自信と自主性をもって行動する祖母は自ら魔女である(「まいの思っているような魔女とは、ちょっと違うかもしれませんけれど」)と名乗り、いやなことがあって学校に行けなくなり、祖母の家に逃げこんできたまいに毎日の「魔女修行」を勧めたのだった。
 祖母の家での田園生活も、感性豊かな年代のちょっとした反応も、非常に鮮やかに描かれている。いつまでもこのまま読んでいたいような心地良ささえあるストーリーなのだが、逆にこの手の話をどう終わるのだろうかと気になってくるのである(大人の読者って奴はしようがないのである)。
 タイトルからしても、あるいは書き出しの文章からしても、祖母が死ぬのは明らかである。しかし、祖母が死んでまいがわあわあ泣いて終わるというのではあまりに残ないし、かと言っていきなり、祖母は死んだけど私はこんなに強い少女になりましたというのではこれまた空々しい。そのどちらでもない、ちょうど良い感じの終わり方に向かって筆を走らせる作者の息遣いが感じられる。そしてタイトルに違わず、そこにはちゃんと魔法が出てくるのである。この辺の感性がこの作家を作家たらしめているのだと解る。
 併録の『渡りの一日』はまいの後日談であり、落語の三題噺みたいな作品だが、作者の筋運びの巧さを改めて物語る掌編である。
 重ねて書くけれど、是非とも主人公と同年代の少女たちに読んでもらいたい。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

素敵なおばあちゃん

2006/10/06 13:07

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アリオス - この投稿者のレビュー一覧を見る

「西の魔女」というのは、主人公まいの母方のおばあちゃんのこと。
タイトルと同じ一文で、物語は始まります。
中学校に行けなくなってしまったまいは、しばらくの間、田舎のおばあちゃんの家で暮らすことに。
おばあちゃんはイギリス人で、自然を愛し、自然と共に、自然の一部として暮らしている人。
野いちごを沢山摘んで大きな鍋でジャムを作ったり、洗ったシーツをラベンダーの茂みに広げて香りを移したり、というおばあちゃんの生活は、とても豊かで憧れてしまいます。
優しく、温かく、愛に溢れた、とってもとっても素敵なおばあちゃん。
そんなおばあちゃんと、自然に抱かれて暮らすうちに、まいは生きる力を取り戻していきます。
おばあちゃんに言われてまいが始めた「魔女修行」は、その特別な響きとは裏腹に、規則正しい生活をすること、自分で決めて、決めたことを最後までやり遂げること、という単純なこと。
けれど、そういった基本的なことで、人間の生きる力は鍛えられていくのでしょうね。そうして、五感が研ぎ澄まされた時、第六感が目覚めるのかもしれないと思いました。
最初は「まいのおばあちゃん」という記号でしかなかったおばあちゃんが、読み進めていくうちにどんどん私の心の中に息づいていって、ラスト3Pは、まいと一緒に涙が流れました。
私も聞きたいと思う声を聞けるようになったらどんなにいいだろう。魂の存在を感じられたらどんなにいいだろう。
また読み返したい一冊です。

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紙の本

かけがえの無い時間。

2010/03/30 08:10

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 学校生活に滅入ってしまいそうな女の子と、英国出身の祖母のお話。読んでいるうちに、心がほのぼのしてくる。思春期の子供達向けではあるかもしれないけれど、大人になってから読んでもそれはそれで違った視点から読めるのではないだろうか。おばあちゃんの言葉が身に染みるし、生活スタイルも現代の都会を生きる私から見たら微笑ましい。

 外国の血が入っているということで、クラスメイトに溶け込んでいけないという子は日本には大勢いるのではないだろうか。昔ほどではないにしろ、保守的な日本の文化はやはり、難しいのではと思う。ヨーロッパや、他の国々では幼い頃から外国語が身近にあるために、マルチリンガリズムになるケースが多い。一方、日本は周囲を海に囲まれた島国だし、かつて鎖国までしてしまった国家。人々は大抵、日本語しか話さない。主人公のまいは、ハーフの母を持つ女の子。具体的に学校で何があったかは話さないけれど、登校拒否をする。そんな状況の中、まいはしばらく大好きな英国人の祖母と暮らすことになる。

 祖母は規則正しく生活し、裏庭から香草を紡いで食事を作ったり、摘んできた野いちごでジャムを作ったり、西洋のカントリーの生活を彷彿とさせる。色んな草花の名前を知っていたり、その性質まで把握している。街に暮らすまいにとっては、博識な祖母に違いない。

 魔女の修行といいながら、規則正しく生活する方法を身につけたり、祖母の知恵を授かっていく女の子の姿は微笑ましい。周囲の刺激にイチイチ同様しない、大人である私にも刺さる言葉でもある。また、死についても重たく扱うのではなく、どこか軽やかに響かせているのが好感持てるところだと思う。そういえば、自分も幼い頃もそんなことを考えていたな、と思い出した。人は死んでしまったら、どうなるんだろうか。

 まいの変化と向上は、読み手をどこか前向きにさせるところがあると思う。祖母の、アイ・ノウという言葉に笑みがこぼれます。

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紙の本

すぐれた「児童文学」

2010/05/29 15:37

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある若手の作家の方のサイトをずっと見ている。
もう3年くらいになるかもしれない。
彼女はホームページで「読書の記録」を書いていて、
それを見たことが、僕の意識下に残っていて、
ふとした瞬間に、「浮かび上がって」くることがある。

この『西の魔女が死んだ』もそういう一冊だ。
僕と彼女では同じ作品に正反対の感想を持つことも多い。
それも含めて、僕は興味深いと思っているのだが、
『西の魔女が死んだ』に関しては僕と彼女の意見は一致している。

中学校にいけなくなった、「まい」。
まいはおばあちゃんの家に預けられる。
おばあちゃんは、まいとまいのママの間で、「魔女」と呼ばれている。

まいのおばあちゃんの家での生活というものが、本当に丁寧に描かれている。
一文一文が長く、凝った文体ではない。
でもよく考えられて、一文一文、短いながら、そこにこめられた作者の「メッセージ」のようなものを感じる。

おばあちゃんはあるとき、まいに自分の祖母が「魔女」だったことを明かす。
そして、まいは「魔女修行」をすることにする。

おばあちゃんは言う。
「まず、早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする」
そして、まいとの問答が続くのだが、
これは、「魔女」だけでなく、物書きのとっても「修行」になることだと思う。

まいの気持ち、植物たちの様子、そういったものが本当に活き活きと描かれている。
僕はこの本を読みながら、ずっと、
「ジブリが映画化したらぴったりだろうな」と思っていた。

ゲンジさんという男の存在がこの作品をただの「児童文学」ではなく、
大人にも読みうる作品にしているだろう。

この文庫の「解説」は表紙を描いている画家の方が書いているのだが、
僕はどうもこの文章にあまり賛同できない。
たしかに「自然」というものは『西の魔女が死んだ』の大きな要素だが、
まいのその後を書いた「渡りの一日」を読むと、
梨木香歩という作家はたんなる、「オーガニック」といったようなことがらよりも、
「大きな」ことを描いている、と思う。
それは単に「人工的」なものを排除すればいい、というわけではない、と個人的には思う。

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紙の本

ネット評価が高いので、読みました。

2014/10/30 23:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネット評価が高いので、読みました。
おばあちゃんと孫の話。文章が丁寧で、良い言葉があります。ですが、展開は無いので、好み分かれると思います。

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紙の本

魔女修行

2005/04/14 01:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:karasu - この投稿者のレビュー一覧を見る

光に満ちた自然を、ありありと想像させられた。なるほど、児童文学賞受賞者!

誰もが日常から、一時離れ、こんな生活を送ってみたいと思わずにはいられないのではないだろうか?
主人公の少女まいが、“西の魔女”おばあちゃんの元で暮らした一ヶ月余りの生活は、本書を読み終えた私にも、清々しさを残してくれた。
自然と共存している、おばあちゃんとの生活。そこに近所のおじさんや、鶏事件など、まいにとって不快な現実面も、しっかり書き込まれていて、より、まいの過ごした一ヶ月余りを輝かせてみせるのだ。
まいの様に、感受性が強いと言う事は、確かに生きにくい。他者からしてみれば扱いにくいだろう。けれども、欠点なんかではないのだ。おばあちゃんの“魔女トレーニング”は魔女への修行と言うだけではなくて、自分というものをしっかり持つ為のトレーニングでもあるのだ。素晴らしい。
ただし、魔女トレーニング、中々厳しい。少し読み進めただけで、私は落第だと悟ってしまった。不健康すぎる。私より若い人には是非読んで、トレーニングに励んで欲しい。まだ間に合うかもしれない。

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紙の本

西の魔女の言葉をかみしめながら

2005/01/15 10:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 庭の緑のつややかさや植物の芽吹きに心動かされるおばあちゃんは主人公の少女まいに語りかけます。
 「庭は毎日変化します。そして仕事をします。私はそういう毎日のほかにどんなことも望みません。変化を前もって知ることは、私からsurpriseの楽しみを奪います。」

 しかしまいは「私にはそういう生活を続けることはできない」「だって、学校があるじゃない」と反論します。わき目も振らずに生きることを求められているまいは、おばあちゃんの生き方と共振することは許されていないとかたくなに信じているかのようです。この時のまいにとって庭の草木はまだ人生の夾雑物でしかありません。

 何かにせきたてられるように生きる毎日の中で、ほんの一時(いっとき)だけわき道へそれて立ち止まってみると、人生の不思議、人や自然のいとなみが本来かかえているはずの豊かさといったものに気づくことがあります。まいは、まさにそうした一時(いっとき)を西の魔女であるおばあちゃんのもとで過ごすことで、みずからの日々をゆったりと見つめてみる機会に恵まれます。

 「まいもようやく思い出した。今日は昨日の続きだった」(121頁)。

 なにげないこの一行が示唆に富んでいます。人生にはリセット・ボタンがありません。常に今日は昨日の続き、そして明日は今日の続きです。明日をより豊かにするために今日を懸命に悔いなく生きる。そのことの大切さに、物語の後半にさしかかってまいは気づき始めます。

 「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない」
 「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありません」。

 そっと心にしみいるおばあちゃんのこの言葉を人生の折々に幾度もまいは思い出しながらこれからを歩んでいくのだろうな。読み終えた後にそんな思いに包まれる佳品です。

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紙の本

すてきなヴァケーション

2001/08/06 18:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ますく - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中学生のまいは学校へ行かなくなる。そして「西の魔女」の祖母のもとでしばらく過ごすことになる。ゆっくりと時が過ぎていく自給自足の生活の中でまいは「何でも自分で決める」という目標を与えられる。
 机上の勉強とは一味違う祖母との共同生活でまいはいろんなことを吸収していく。この祖母の一言一言に読者までもが教えられているような気分になる。

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電子書籍

美しい暮らしが目に浮かぶよう

2022/09/26 12:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る

実は…『アルゼンチンババア』と間違えて読み始めたのです汗 間違いに気付いたのは主人公まいの母親が英国とのハーフだったところ。そこで、あ、と思いました。

しかし、まいの祖母との情景はピーターラビットの世界のように植物いっぱい、ハーブいっぱい。夢のような暮らしと魔女の修行に心を奪われました。ワイルドベリーの群生にしゃがんで泣いたという祖母の話に私も泣いてしまいました。むしろ、ラストよりも充分に泣けました。

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電子書籍

魔女

2022/08/12 06:09

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投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

西の魔女ときいて、童話で読んだ毒りんごをもってくるような魔女を想像しましたが、ここではおばあちゃんのニックネームでした。学校に行けなくなった主人公がおばあちゃんにいろいろなことを教わったりするのがほほえましかった。

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紙の本

意思の力の大切さ

2022/03/28 19:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めてこの本を読んだのは、高校生くらいだったと思います。
私も、主人公のまいと同じく、
学校の生活、とくに生徒間のグループ問題に悩んでいて、
まいの気持ちばかり、わかる、わかる。
と思っていました。

当時は、まだ高校生と言うこともあり、
おばあちゃんのお隣さんであるゲンジさんのことも
嫌いでした。

しかし、私も学生時代を終えて、しばらくしてこの本を読み返すと、おばあちゃんの何という的確な対応。
勝手に決めつけてはいけないこと、
たとえ、お隣さんが嫌な人でも、挨拶も無しに走り去ってしまっては、失礼だということ。

まいは、傷ついた心と体を、おばあちゃんの家で癒します。
ジャム作り、ベッドメイキング、自分で自分の一日のサイクルを決めて、実行すること。
癒されながら、同時に成長していく姿は、読んでいて心が温かくなり、

再読してみて、現代の子たちも、学校という囲われた檻の中で生きていく術を身につけるには、おばあちゃんの魔女修行は必要なのではないかと思いました。
もちろん、学生を終えた後でも、ずるずると何かわからない波に乗せられて生きていく現代人には、必要なことだと思いました。

"いちばん大切なのは、意思の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。"

この本を再読しようと思ったのは、
「北欧、暮らしの道具店」というお店が作った、ショートドラマでした(こちらのお店のサイトで無料配信されています。)

この言葉に、ぐっときて、
私は自分で決めたことを、成し遂げられているだろうか…
と思い、まだまだ立派な魔女にはなれていないな。と感じました。

また、まいが、はじめておばあちゃんに自分の苦しみを告白したシーンでは
"その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。"

これも、ショートドラマで引用されていた言葉です。

自分で決めて、実行するなら、
時には逃げても良い、自分で楽な場所にしていくのも良いけれど、自分から、楽な場所に行っても構わないのだと教えられました。

高校生時代には、私も苦手だったゲンジさんですが、
おばあちゃんが亡くなった時に、そっと好きだった花を持って来てくれる。そんな人だったんだな。と再読してわかり、また、まいのことを「学校怠けて遊んどんじゃ」と言ったら「そいじゃ、おまえと似たもん同士じゃの」と言われているシーンがありますが。
この時、ゲンジさんは、本当は傷ついたのではないかと、今では思えるのです。

不思議ですが、この時は、俺は違うと言えなかった、ゲンジさんが、どのような理由で(おそらく実家)に戻ってきたのかはわかりませんが、ゲンジさんのことについても、もう少し知りたいな。と思った瞬間でした。

最後のおばあちゃんからのメッセージには、やはり泣かされました。
それからのまいを描いている、二章目「渡りの一日」では、まいはかなり魔女の力が強くなっていると感じました。

意思の力。

強く、強くしていけば、どんな時でも、どんな場所でも乗り越えていける。
それを伝えてくれる本でした。

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紙の本

爽やかで寂しい思春期

2021/03/08 17:22

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投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本はファンタジーなのか?私はそう思えない。
一人の少女が自らの思春期を前向きに過ごせるようになるまで至った、祖母と孫の物語。
そして、祖母が孫に注いだ愛の物語。

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紙の本

長崎俊一監督映画化原作

2018/05/05 17:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

学校に居場所のなかった少女が、祖母との生活を通して成長していく様子が微笑ましかったです。やがて来る別れにはホロリとさせられました。

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紙の本

ゆったりと

2016/12/17 00:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こいろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

日常っぽくない日常をゆっくり考え直せるような話でした。
ところどころ心に残る一言がありました。

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紙の本

とっても心に残る作品です!

2016/02/26 08:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、小学館文学賞、新美南吉文学賞など主として児童文学作品に贈られる賞をいくつも受賞しています。しかし、決して子供用の作品ではありません。大人に向けた心に残る作品に仕上がっています。内容は、登校拒否になってしまった主人公の少女が、ある夏の一時期、祖母のところで「魔女修行」を行います。その修行で大事なことは「なんでも自分で決めること」なのです。ほのぼのとしたある夏の日の少女と祖母の過ごした日々が語られます。

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