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横溝正史にまつわる過去の謎。扉子に友達が出来たエピソードはとても良かった。他のは、最後解決してもモヤモヤする。智恵子にもモヤる。
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ビブリア古書堂の事件手帖、最新作は横溝正史!大好きな作家である。
しかし物語は横溝正史の本領である本格推理小説ではなく、幻の家庭小説「雪割草」。間に「獄門島」のエピソードが挟まる。
目次を見、プロローグを読んで「これは『病院坂の首縊りの家』構成では」と思ったがさすがに後半で言及されていた。意識した構成なのは間違いないだろう。「病院坂の首縊りの家」では、金田一は解決に実に20年を要しているが、本作では9年である。
横溝正史好きとしては栞子さんの横溝評には胸が熱くなる。どうもおどろおどろしい作品のイメージだが(角川映画のイメージが強い人も多そう)、横溝作品は非常に端正な本格推理なのである...。
肝心の物語は、横溝作品ばりの複雑な家族関係で起こる事件だが、さらりと解決されるようで奥がある。そして事件を覆うように、栞子の娘・扉子と祖母・智恵子の頭脳戦が展開される。
幻の物語、直筆原稿の謎。今回も魅力的な謎は提示されつつ、物語に振り回され、うまく絆を紡げなかった家族の物語にやるせなくなる。この物語には、やはり横溝なのかもな、と思った。横溝正史は人間関係の複雑怪奇さを巧みに操った本格推理作家であったので。
横溝正史入門としても楽しい。恐らく「犬神家の一族」がいちばん有名なんじゃないかと思うが、「獄門島」は横溝作品の中でもベスト1に挙げられることが多い作品なので最初に読むのは良いと思う。「本陣殺人事件」もお勧めですが...。
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「ビブリア古書堂の事件手帖」というのは、栞子さんと結婚した大輔が体験したビブリア古書堂で起きた数々の事件を書き記した日記。
扉子は、その手帳に書かれているある事件に惹かれる。
不思議なもので、母親の血筋なのか目の前に読んだことがない書物があると読まないという選択肢はないという。
この作品全体が、横溝正史であること。
数年前に発見された「雪割草」は、戦時下の日本でミステリー小説を書けなくて、家庭小説を新聞に連載していたという。
幸いにも、この作品の中で紹介されていた「雪割草」を入手することが出来た。
ゆっくりと読みたいと思う。
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なぜ「2021年」(“現在”はさらに9年先)が舞台なのか気になって調べたら、コロナ騒動のせいだとか…作家さんも色々と苦労されているようです。学生の頃にハマった横溝正史を取り上げてくれたのが嬉しい。戦時下描かれ2年前に初単行本化された「雪割草」にまつわるエピソードは興味深く、読んでみたくなりました。
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高校生になった扉子を試す祖母。
その祖母が来るまでに、父親のマイブックを読んで待つ。
マイブック=ビブリア古書堂の事件手帖。
扉子がマイブックを読んでいる姿と読者は一体になって、物語が進む。
結婚後の栞子と大輔が古書、横溝正史にまつわる相談に巻き込まれていく。
なぜ祖母は扉子を試そうとしたのか。
栞子以上の頭の回転の良さに、今後が心配。
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扉子が高校生?ということは今から10年後ぐらいの未来だろうか。
横溝正史の幻の小説を巡る物語。間に小学3年生が「獄門島」を読む話。
これからは扉子が主人公になっていくのだろうか。
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死体なしでここまで読ませるミステリー。
~扉子と、となっているからには、主人公は扉子ちゃん?
まだキャラはない。栞子さんのコピペ。
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シリーズ再始動という事で今回は横溝正史。栞子の夫の大輔が、古書堂で二人が出会ってから経験した本にまつわる事件を手帳に書き残していたという設定で始まる。娘の扉子が祖母智恵子に、その手帳を持ち出し自分に見せるように言い、智恵子が待つ間、扉子が手帳を読み大輔の回想から物語は始まる。
何だかミステリーではよくある設定と思いながら読み進めた。登場人物のキャラもわかっているので読み易く、相変わらず栞子の記憶には感心するが、それだけ。
余分な夫婦の恋人同士のような仲睦まじさ、イチャイチャが段々ウザくなる。ストーリーの展開もパターン化されてきた。シリーズも長くなるとやはりこうなるのかなるのかなぁとちょっとがっかりした。でも次作が出版されたら読むんだろうなろというのが読後感。
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シリーズ再始動。
過去の事件と現在が混じり合って、この先のシリーズはどんな展開になるのかしら、と思わせる。
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たまたま本屋で目に入ったシリーズ再始動に即購入しました。このシリーズは学生時代から新刊が出る度に購入していました。登場する作家さんの本は読んだことがありませんが毎回面白いです。
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なんだ、帰ってきたんじゃん、それも世代交代して・・・
(なんかからかい上手の(元)高木さんみたいだ)
んでも、今回のネタが横溝正史ってところはとてもおもしろかったなぁ〜
しかぁ〜し、せっかく横溝正史なら・・・犯人は女性にしてほしかった
さいごはちょっと後味悪い大雑把な結末で残念賞
そんでもって、最後は大御所が持っていくっていうお決まりパターンで締め!!
まさにビブリアだなぁって感じで満足しました!!
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さあ復活だ! 横溝正史だ! と期待を膨らまして読めば、期待以上のものが待っていました。
時代を移る展開による謎の面白さはもちろん、扉子の魅力が引き出されている巧みさも楽しみました。
今後の展開が楽しみ。
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内容(「BOOK」データベースより)
ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本―横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始める―。
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栞子さん、大輔さん、おかえり。時代がだいぶ進んでいるけどやっぱりこのコンビがいいなぁ。探偵小説の大家、横溝正史の異色作であり当時未刊だった「雪割草」とその直筆原稿を巡って家族の確執が描かれる。
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今回は、横溝正史の幻の作品がテーマ
扉子も随分成長し、高校生になったようです。
ここでも栞子さんが謎解きしていたが、扉子にもその素養は受け継がれているようです。次からは扉子さんも謎解きに加わるのかしらん。次が楽しみ。