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五つとも
2022/09/14 16:47
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
五つのお話、どれをとっても、
読みやすく、面白く、展開も気になって、
1日1編ずつ、5回に分けて、読むことができました。
考えさせられることばかり。
直木賞にふさわしい1冊ですね。
今回は、芥川賞も直木賞も、読みやすくてよかったです。
ソーシャルディスタンスという新しいつながり
2022/07/22 07:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
窪美澄さん、第167回直木賞受賞おめでとうございます。
直木賞候補は『じっと手を見る』『トリニティ』についで、すでに3回めで
『ミクマリ』で第8回女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞したのが2009年だから、
窪さんの作家としての実績もすでに10年以上。
『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞したのが2010年だから、
直木賞という新人賞は、窪さんには少し遠くなったかもしれないと、正直にいえば、
この『夜に星を放つ』での受賞はないかもと観念していたところ。
それがそれが、これまでずっと窪美澄さんの作品を読み続けて読者として
こんなにうれしいことはありません。
受賞作がどんな作品なのか。
本のタイトルがしめすように、この短編集には星座をちりばめた作品5編が収められている。
発表年度もさまざまで、もっとも古いのが2015年に発表された「銀紙色のアンタレス」。
実はこの短編は2016年に刊行された『すみなれたからだ』に既に所載のもの。
一番新しいのが2021年に発表された「真夜中のアボカド」と「星の随(まにま)に」。
2つの作品にはコロナ禍でのマスク越しの恋愛や営業自粛でぎくしゃくした家族が描かれて、
ひと夏の純な少年の恋を描いた「銀紙色のアンタレス」とは随分違うところにきたと思わせられる。
それは窪さんがこれまで描いてきた作品の変化ともいえるし、
逆に窪さんがこれまでもずっと描き続けてきた、人と人との距離の取り方そのものといえる。
窪さんが変わってのではなく、私たちの世界がその距離の取り方を変えてきているような気がする。
そういう時代の変化をこの短編集で味わうのもいい。
それでも、好きな短編をひとつあげるとすれば、私はやはり「銀紙色のアンタレス」をあげる。
星にまつわるお話
2022/07/27 15:46
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫苑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガッツリ星のお仕事が関わっていたものから、日常で私達がふとオリオン座を気にするような、そっとした描写まで。
登場人物のそれぞれが相手を大切に思う気持ちが伝わってきました。
特に、母親をなくしたいじめられっ子の話では、当人以外はホラーに見えますが、当人は逆に救われており、気味悪さを感じさせません。
すてきな静かに輝く星のような短篇集
2024/06/03 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年の第167回直木賞受賞作品、コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人(いい人風だったが最低な男だった)、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流(この人、私は好きだけど、少し重たいかな)、人と別れるってやっぱり辛いし、哀しい「真夜中のアボカド」。私は年上のなんとなく哀しげな女性を好きになったことがないけれど、そんな経験があるように思えてきて切なかった「銀紙色のアンタレス」学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊のお話だけど、父親にめちゃくちゃに感情移入してしまう「真珠星スピカ」、やっぱり結末はそうなってしまうのか、悲しいよね人生って「湿りの海」。父の再婚相手との溝がなかなか埋まらないって「星の随に」、すてきな静かに輝く星のような短篇集でした
【かけがえのない物を失ったからこそ、取り戻す為の人生】
2023/03/14 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍で様々な不自由を迫られても、心を通わせる事を諦めない人々の物語。
コロナが蔓延していつしか人々の日常になった。
マスク生活も自粛生活も未だに終焉の目処は立たない。
しかし、コロナが流行っても、季節は巡るし、人は恋もする。
そんな諸行無常の中、この物語では大切な人を失った人々のその後を描く。
失った物にいつまでも囚われている訳にいかない。
人は忘れる事で強く生きれる生き物だ。
この先の未来で己の手で大切な物を取り戻す。
その輝きを故人は星の上で喜んでくれる筈だ。
短篇集
2022/11/28 00:36
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
5つの短篇。
「真珠星スピカ」みちる「星の随に」想が特に心に残った。二人とも子供なのに自分で自分の心に折り合いを付けようとしていて切なかった。どちらも母との別れを経験している。でも死別で学校ではイジメにあっているみちるより、離別で新しい家族が増えている想のほうがやるせない。
どの話にも星が印象的なシーンで出てくる。星を見るには目を開き上を見上げないと見えない、眩しくもないからゆっくり見ることも出来る。それはほんの少し今いるところから前に進む切っ掛けになることもある。
人の心は揺らぐ、星も地球から見れば揺らぐ。ゆらゆらと揺らぐそれが人を引き付けるのかも。
直木賞受賞作
2022/08/09 05:55
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
星座を散りばめた5篇の短編集。
他の方のレヴューを読んで、書いた時期が異なることを知る。
どれも上手く書かれている印象。
夏の海、おばあちゃんの家が気持ち良いくらいに描かれている「銀紙色のアンタレス」。海の水の気持ちいいこと、スイカが瑞々しくて美味しいこと、おばあちゃんの家で昼寝している時に吹く気持ちいい風。
読んでいて自分の思い出の夏に帰ったようになる。
亡くなったお母さんの幽霊が見える「真珠星スピカ」。学校のイジメが読んでいてキツいが、娘と父、泣けてしまう。
短編集は直木賞に不利と言われる。
本作を読むとよく分かるような気がする。
個人的にも長編小説の勢いのある物語を欲してしまう。
贅沢だけどね。
星空が似合う
2022/08/05 13:35
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
星座と星、夜空を見上げるたびに、様々な物語を思い出すが、この短編集は、そんな空の星を種に、物語の世界が膨らんだのだと思う。様々な生き方をする人々の生きづらさ、心の揺らぎを描き、それを抜けるようにして乗り越えていく姿が、読む者の心に小さな輝きとなって残る。その輝きは、アンタレスかもスピカかも、それとも。夜空の下では読みづらいが、星空が似合う物語たちだった。
星空
2022/07/22 19:56
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投稿者:タキオン96in - この投稿者のレビュー一覧を見る
天球を巡っていく星のような時間。そんな日常の中にも、流れ星が流れるような時もある
どのお話も少しだけ希望がある
2023/06/20 22:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
大事な人との未来が叶わなかったら悲しいから
考えないようにする男の子の気持ちがよくわかる。
失った時の辛さを、少しでも軽くするために。
実現した時の喜ひを大きくするために。
みんなそうやって自分を守りながら
前に進もうとするから、
どのお話も少しだけ希望がある。
丁寧な文体
2022/09/12 13:31
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞かあ。
丁寧な文体で書かれてるのはわかるけど、
内容は特に印象に残らなかったなあ。
可もなく不可もなくって感じかな。
すこし前に読みました
2022/07/22 20:46
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
でも、直木賞受賞というので感想をかかせていただきます。星をテーマにした、短編集ですが、どれも、あたたかい感じがしました。ストーリー自体は、ありきたりのものもありますし、ハッピーエンドでないものもありますけど……