八咫烏シリーズ みんなのレビュー
- 阿部智里
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高い評価の役に立ったレビュー
驚きの結末
投稿者:みぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく驚きの結末。
「こう来るかぁ~。」と結末を読みながら、どんどん物語に引き込まれて行きました。全てを読みきった後の充実感が、実に気持ち良かったです。ただ、姫達の立場から話が進むこの話だけでは、金烏側の動きが分からないのでぜひ『烏は主を選ばない』を合わせて読んでほしいです。きっとより深くこの世界観を楽しめるはず。
低い評価の役に立ったレビュー
ファンタジーとは荒唐無稽にあらざる
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
・国語文法の破たん
唐突だが、図解なしには難解すぎる描写が多々。
唐突すぎて、主客の転倒や主述の多重ねじれも多い、流し読みでは追えず、じっくり読むと混乱する。
唐突に、送りがなが揺らぐのも気になる。ATOKを使っているが「誤用」と怒っている。変換に任せて常用外の漢字を誤用したがるの悪い癖。
唐突だけど、どうしてどの人物も“唐突に“動き出すのかが分からない。
作文にお金を払うつもりはないので -1。
・古典知識の貧弱さ、考証の甘さ
ファンタジーには徹底した世界構築が必要だが、バックボーンは貧弱だ。
作者は“八咫の烏“を知らずに書いているが、わが国で神様のお使いと異なるのなら、そこは頁を割いて説明が必要だろう。
唐がない世界の唐衣、蘇がない世界の蘇芳、呉がない世界の呉服とは?
大荷物を軽々と離陸させられるのに車が発展したなんて、技術屋からしたら「あり得ない」。
細かな設定の齟齬はファンタジーには付き物だが、そこを突破できる勢いもない。-1
・凡庸な展開
王朝絵巻か、あせびの立身伝か、最終的にどちらでもないのだ。
巻頭から少し読めば、金烏が全てを持って行く結末が見えてしまう。
正直この程度の作品ならライトノベル文庫で死屍累々である。加藤みどりが棒読みで「なんと言うことでしょう」と言うでしょうと思うくらいに芸がない。
・後に続かない事を祈る
松本清張賞はミステリー・推理小説以外はエラい凡作・駄作が多く、本シリーズが筆頭であろう。
もっと良質な読書体験を重ねて頂きたいと願うものである。
本作を読んで「この程度でも賞が穫れる!」と駄作が続かないことを…、なーんて思っていたら「なろう系」とかいうゴミまであらわれる始末。
2015/09/30 09:03
驚きの結末
13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく驚きの結末。
「こう来るかぁ~。」と結末を読みながら、どんどん物語に引き込まれて行きました。全てを読みきった後の充実感が、実に気持ち良かったです。ただ、姫達の立場から話が進むこの話だけでは、金烏側の動きが分からないのでぜひ『烏は主を選ばない』を合わせて読んでほしいです。きっとより深くこの世界観を楽しめるはず。
追憶の烏
2021/11/04 13:18
おぞましき再登場
10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
山内が滅びるとしたら、山神との関わりなどではなく内側から崩れて行くのかもしれない。
そう思わせる新刊。
非命に倒れた奈月彦、孤独のうちにこわれた藤波も哀れだが、今回最も気の毒だったのは長束彦。
父親は無責任、母親は実の弟に執着。理解者だった奈月彦を失い、血縁に見捨てられた挙句、父親の愚かさの結果生まれた弟を目の当たりにする羽目になったのだから。
父親たる捺美彦は撤去的に無責任であることであらゆるものに復讐しているのかもしれない。その結果など気にしてもいないのだろう。
初代主人公とも言えるあせび復活。
こんなに復活して欲しくない主人公など前代未聞では?
最もおぞましい形での復活が恐ろしい。
この状況をお膳立てした策士気取りの青嗣はそのうち後悔することになるのでは?
高みに彼女を据えてただで済むはずがないのだから。
山内崩壊の危機を知っていて、陰謀と権力闘争を繰り広げる貴族たち。
その中で少しでも血の流れない道を選んだ雪哉。
それゆえ大切な人との決別。
亡くしてしまった友人。
結果、ずっと恐れていた一番なりたくない自分になった雪哉。
彼に光はあるのか。
紫苑の花の別名は鬼の醜草。
その花の名を持つ姫宮は心に鬼を住まわせて現れたのか?
......この先、どうなる?
烏は主を選ばない
2020/02/13 23:49
1巻より断然面白い!
11人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る
獣の奏者、精霊の守り人、十二国記を初めて読んだときのような高揚感。言うなれば本読みの武者震い。1巻では若宮何やってるんだよと正直消化不良のまま終わったが、その時私は気づいていなかった。1巻と2巻は題名こそ変わっているが上下巻、しかも物語の位置付けとしては十二国記で言う魔性の子、私はまだこの世界の入り口に足を踏み入れたに過ぎないのだ。1巻を読んだときのような怖気を今回も感じたのは、あせびも敦房も“静かな狂気”を無意識に身の内に宿しているからか。内通者の存在もわかり、またやられたーー!!と叫んでしまった。
望月の烏
2024/04/20 14:24
平安時代を振り返りたくなる
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『望月の烏』読了。
八咫烏シリーズ第2部も、もう満ち時。楽園で新しい扉が開かれてから、現実の世界線がちっとも進まなかったのは、作品の都合上仕方ない。『追憶~』で奈月彦の死の前後を描き、『~緑羽』で長束彦と路近の関係と二人の関係を作り上げた側近たちの姿をのぞかせた。そのたびに触れられる紫紺の髪を持った美女の存在。試験を受けて招陽宮に現れた女官がどのような魂胆で中枢に近づいたのか。雪斎公を助けとなりたい一心で、という彼女の本意は何か。彼女の存在を知り、形だけの金烏となった幼き凪彦がとる行動は。
2作目、3作目で含みを帯びていた雪斎を脅かすであろう女性。彼女視点になることはないが、明らかに彼女を取り巻いて進んでいく山内の新しい時代。桜花宮に四姫がそろい、雪斎の目論見のもとで進んでいく状況を例えての『望月』。明らかに藤原道長。舞台の参考にしたであろう平安時代の安寧をきれいに踏襲していて、期待通りの描写をしてくれたことにまず感謝。このハシゴを外さないでいてくれたのはありがたい。もし反対の描写があったとしたら、それはそれで面白いかもしれないが、史実に近しいことが小説の中で起きているからこその面白みというものがある。シリーズの度合い一部が始まった当初から期待していた流れでもあるので、振り返ってみれば長かったと思わざるを得ない。そして結びの雪斎のセリフよ!満ちているからこそ。完全に近いからこその未来への憂慮。これから先に起こることがどんなものになるか。悪いことことしか起きないに決まっているじゃない!思わず鼻で笑ってしまいそうになる展開からの、時系列開示。これでまだ『楽園~』よりも前の話なのだから頭を抱える。いったいいつになったら現実世界線に戻ってきてくれるのか。でも心のどこかで安心している私がいる。「きっと次こそ現実の先が語られる」そんな根拠のない確信があるからだ。
シリーズ刊行からすでに10年近く。第一部では1~4作目は普通に時系列通りに進み、5作目で突然過去の話が開示され、一気に現実と結び合った。そして第二部の1~4作目は前の時系列の語りが多い。第一部と対になっていると考えれば自ずと……。
次の発売はは早くて今年の秋。少しずれていることを考えると来年の冬以降だろう。私の脳内の山内が崩壊に進む前に、次の物語で山内の復興が語られるのを期待してもいいでしょうか?山内が復興するなんてことはないのかもしれないけれど。
2016/02/27 12:27
よくヒトをわかってらっしゃる。。
8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。異界の雰囲気も良かったし、話の展開も良かったし、驚きましたし。若い作家だと思うけど、人間観察が鋭いなあと思いました。
2024/08/18 08:18
胸が苦しい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな八咫烏シリーズ。雪哉の気持ちを思うと本当に胸が苦しい。今までの経過を知っているからこその苦しさや切なさ、やりきれなさ。
雪哉ー!と叫ばずにはいられない。彼が最後の最後には笑顔を取り戻してくれることを望むしかない。そして金烏の本当の思惑が雪哉のためであってほしい。
烏に単は似合わない
2015/10/27 20:36
意外な結末
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:youcitrus - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありきたりなコピーだが、そう思う。入内を目指す姫君たちの話とのことで、女の争いや最後にだれが勝つのかという期待で読んでいた。主に西家の姫の視点で進んでいき、徐々に彼女を応援する気になるのだが……ネタバレはしたくないのでこの辺で。ただ、読み終わる頃には「こんなのあり!?」と思わされた。
追憶の烏
2024/04/25 05:26
金鳥の死
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
山内の将来の道を模索するために金鳥の命を受けて人間界に降りる事になった雪哉。人間界の様々な事に驚きながらも楽しむ姿に読んでいても微笑ましく楽しくなる。こういうところが作者の力量だと後から気付く。そんな時に突然 金鳥の惨殺が起こる。山内に呼び戻される雪哉は、犯人を見つける任務を遂行する。犯人の滝本の今までが綴られていく。久しぶりの烏シリーズ。登場人物や独特の背景の難しさから、購入を迷ったけれど、初巻から丁寧に物語の世界観を書いてくれていた作者のおかげで、読み出すとすぐに思い出して没頭してしまった。さすが阿部智里先生
楽園の烏
2022/10/08 14:17
待望の文庫新刊
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らんま - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二部がついに文庫化されました。
本屋さんで目をひく表紙で、思わず手に取ってしまいます。
最後の最後でどんでん返しが起こりますので、乞うご期待♪
2022/10/07 03:57
おっっもしろかった!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:b - この投稿者のレビュー一覧を見る
「空棺の烏」が好きだった方には特にオススメです。
あの方が大活躍します。
長束・路近主従の謎を知りたい方にも。
烏百花 蛍の章
2021/02/28 11:16
語られなかった恋の話
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作でちらっと出てきたけど、その後が語られなかった脇役キャラクターの恋の話や準主役キャラクターの語りきれなかった恋の話が詰まった短編集です。
どの話を読んでも、「あ!あの時の、あのキャラクターの!」と思える話ばかりです。
他にも収録されていない短編があるようですので、ぜひ次の外伝で収録していただきたいです。
烏百花 蛍の章
2020/09/15 16:41
それぞれの恋愛
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
八咫烏シリーズの副本短編集の体を成す。主に雪哉の若宮との出逢いや友情を温めてゆく過程の些細な日常 澄尾の真緒の薄へ対する気持ちの流れ 若宮がまだまだ好ましい親しみやすい時の姿等が短編で書かれている。良くある副本のような軽いものではなく、この短編集によって、本編では迫力満点で進められる話の中の小さな事柄や登場人物達の人となりを醸し出す素晴らしい短編集となっていて、これを読む事で、また一層 八咫烏シリーズに深く深く没頭出来るように思う。作者の物語への丁寧な引率を心から感謝してしまう。物語が長編化し、若宮達の成長で親しみ感が少なくなってきていたので、この本を読むと、第一巻を読んだ時の真実味と親近感が存分に味わえる
玉依姫
2018/05/16 11:24
母の愛
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
山内の世界がおかしくなっていたのは・・・
神の母にされるお人よしと言われる娘。
運命に逆らい、娘を守った母。
いずれも、愛情ゆえのこと。
シリーズの中では、ちょっとテイストが違いますが、よかったです。
2016/10/24 19:10
すごい世界観
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:フィン - この投稿者のレビュー一覧を見る
架空の世界の物語が好きですが、今まで読んださまざまなシリーズのどれにも似たものがない気がします。とても独特。烏に変身できる人間という設定で、服はどうなるんだろうと現実的な疑問を持ったのですが、ちゃんと解決策が用意されていて、「たかが」ファンタジーという感じはなく、その世界観には圧倒されました。
黄金の烏
2016/09/09 21:45
ファンタジー苦手でも~
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:charu - この投稿者のレビュー一覧を見る
元々どうもファンタジー系が苦手でしたが知人に薦められて読んでみたら嵌まってしまいました。登場人物が皆魅力的。今までファンタジー手を出さなかった方に是非お勧めです。