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猫を抱いて象と泳ぐ みんなのレビュー

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みんなのレビュー508件

みんなの評価4.3

評価内訳

508 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

チェスにたとえるなら小川洋子さんの棋譜は神々しい。

2011/09/14 22:44

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る

小川洋子著『人質の朗読会』は言いようのない悼みを引きずりながら読み終えました。
小説ってなんだろう、と思い悩んだ一冊でした。

小川洋子著『猫を抱いて象と泳ぐ』は言いようのない感動を覚えながら読み終えました。
小説ってすごい、と思いました。
この小説はチェスの盤下の詩人「リトル・アリョーヒン」と呼ばれた少年の物語です。
その物語は七歳になったばかりの少年が祖母と弟と三人でデパートへ出かけるシーンから始まります。
少年が一人向かう先は屋上の一角、そこはデパートの屋上に印度からやってきた象・インディラの臨終の地でした。
少年の友達は死んでしまった象・インディラと寝る前に語りかける架空の少女・ミイラだけでした。
少年はチェスと出会い、象のインディラはチェスの駒・ビショップとなり彼の守護神となり、もう一人の架空の少女・ミイラは、少年がからくり人形のチェスプレーヤーと活躍した時代に美しい女性となって彼の前に現れます。
そんな時、二人に突然の別れが訪れます。
離れ離れになってしまった二人が交わした手紙は感動的で何度も読み返しました。
チェスの記録である一枚一枚の棋譜は音楽の譜面のように全編を奏でていました。

あとがきを読み、この小説「リトル・アリョーヒン」はチェス博物館にある「ビショップの奇跡」の棋譜を元に書かれたものであることを知り、小川洋子さんの小説家としての力量を感じました。

この小説は一度読んだだけでは読み切れない。もう一度読んでみたい作品となりました。

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電子書籍

小さな世界を教えてくれるのが、作家の仕事

2012/12/22 21:27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きりぎりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この小説を読む機会に恵まれた時、小川洋子さんの著書は「飛行機で眠るのは難しい」のただ一つしか読んでいませんでした。
その読書理由も高校時代の現代文の教科書に載っていたから、という何とも寂しいものです。
「博士の愛した数式」など有名タイトルを書いてらっしゃる方ということで興味はあったのですが、どうしてもっと早く読まなかったのかと、今作の読後に後悔を覚えました。

あらすじは本の裏側を読めば分かる事ですので割愛しますが、悲しい物語が展開されているはずなのに、何故か暖かさを感じる、そのようなお話でした。
全体を通してチェスが出てきますが、ルールを全く知らなくても、問題はないと思われます。
物語の支柱となっている、「大きくなること、それは悲劇である」という少年の価値感をきちんと表すように、気を張っていないと見過ごしてしまいそうな、小さな世界がたくさん出てきます。
私は常々、物語の醍醐味とは、
「みんなは知らないが自分は知っている、この人たちはこんなに凄いんだ、こんなに美しいんだ」という独占感にあると思っていまして、
それを満たしてくれるこの作品の演出が非常に心に残りました。

物語中の、名もなき彼らは、チェス盤の上でのみ、その凄さや美しさを発揮して、また静かに去っていきます。
小川洋子さんは、柔らかな文体で、まるで読者に語りかけるように、彼らの事を教えてくれるのです。
妙な例えですが、暖炉の横で、安楽椅子に座ったおばあちゃんから、昔話を聞いているような心地よさを感じていました。

多少淡々とした語り口ですので、ワクワクしたりハラハラしたりする、いわゆるドラマ性が、この物語に欠けていると思われる事もあるかもしれません。
しかし、主人公であるリトルアリョーヒンが、小さな八×八の盤上を宇宙に例えていることを考えていけば、むしろこれほどドラマティックな作品も無いのではと思います。
個人的には、計算上可能な棋譜の数が、十の百二十三乗あって、宇宙を構成する粒子の数よりも多いと言われているという言葉が非常に印象に残っています。
その後に続く、「じゃあチェスをするっていうのは、あの星を一個一個旅していくようなものなのね、きっと」というセリフも。

この本を読んだ時間が、自分にとって充実感のある時間だったと言える、そんな小説です。
まだ知らない人は是非手に取ってみて、自分のペースで、小川洋子さんの紡ぐ小さな世界に、耳を傾けてほしいと思います。

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電子書籍

小川洋子さまの(個人的)最高傑作

2022/08/14 22:40

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:M.B.S.L - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み終わった後に脳裏に浮かんだのは「美しい」という一言でした。主人公(リトル・アリョーヒン)の一生が、選びぬかれた言葉で語られています。それは例えて言えば一遍の壮大な詩です。物語で印象的に描かれる人物たちは皆「弱い人」、つまりこの世界の片隅にひっそりと、誰からも気づかれることなく生きている人たちで、彼らは大きな声を持ちません。これは小川先生ご自身が語られたことで、小川先生の作品に共通するものなのですが、この作品ではその傾向が極めて顕著に顕れています。なにせ、人物名が出てこないのです。「リトル・アリョーヒン」というのは主人公が操る人形の名前で、「ミイラ」というのは主人公にとっての少女の呼び名で、他に出てくるのといえば「マスター」、「祖父」、「弟」、「老婦人」......。どれも、特別でないものです。でも、これが物語の静謐さを醸しています。
 この物語は、チェスを軸にしたものではありますが、チェスの知識は不要です。この本の主題はあくまで人物であり、チェスの技巧ではありません。だから、誰でも味わって読むことができます。かなり独特な内容なので、小川先生の作品が好きでないともしかしたら「面白くない」と思う方もいるかもですが、どうか味わって呼んでください。魂で、こころで、感じてください。声を潜めて「リトル・アリョーヒン」のさえずりを聞いてください。その繊細さに震え、その美しさに息をするのも忘れるでしょう。
 この作品は、決して難しくはありません。堅苦しさではなく、寧ろ「やさしさ」。声を持たない人の声をきちんと拾ってくれるという安心感。そして、その「声」を宝石のように丁寧に扱い、そっと守ってくれる美しさ。そういったものがすべて混じり合い、協奏曲を奏でています。「ナツメヤシの種でできた世界一小さなチェスセット」も、しっかりと存在感を放てます。
 私は、いまこの時代に生きていることを感謝しました。この作品は洗練されすぎている。言葉に無駄がないのです。なんだか、超越的存在が私達にくださった恵みのようにすら思いました。この本は本当に読んでよかった。この心の震えを、もっと多くの人に感じてもらいたい。ぜひ、手にとってください。そして、最後の響きまで味わってください。この本は、私の過去一〇年の読書生活で出会った中で最高の作品です。私が小川洋子先生のファンになったきっかけです。作者様のすべてが凝縮された、とても濃密な物語です。どうか、どうか心を震わせてください。

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紙の本

意外と勘はいいんです(本限定ながら)

2023/06/21 14:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:圭太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

立ち読みをしない主義です。子どものころ、今からは考えられないのですが、団塊ジュニア世代のため、どこもかしこも子どもで満ちて、店員も悪ガキには厳しい対応で、書店でも「汚い手で触らんときや」とか、「立ち読みしたら買うてもらうで」と言われ続けたのが遠因となっているかもしれません。
レビューで先入観を持つのもいやなので、書店をうろうろして、気になった本を買うのがいつものやり方で、これもそうして出会った一冊です。
本書は、とにかくタイトルに惹かれました。何の話か想像しようとしましたが全く果たせず、関心が急速に高まり購入しました。

読んでみて、大正解でした。タイトルの意味を考えながら読み始めたのですが、すぐに物語世界に導かれ、いつの間にかタイトルのことは頭から離れていたのですが、読了して本を閉じたときに書名が目に入り、そういうことかと思い至りました。

『博士の愛した数式』を読んで、整数論の世界に興味を持ちましたが、今回も本書の影響でチェスを知りたい気持ちが沸き起こりました。

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紙の本

哀しくも美しい物語。

2023/01/27 12:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:m - この投稿者のレビュー一覧を見る

切なくて、哀しくて、温かい。
この物語は慈愛に満ちている。
チェスのルールは分からないけれど、深い海に一緒に潜ることができたように感じました。
多様性、グローバルと広い視点、広い世界で生きることが求められる現代社会ですが、小さな世界で葛藤しながらも幸せに、懸命に生きる主人公やその周りの人物たちの姿に触れ、そういう生き方でも良いんだと、なんだか少しホッとしました。

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紙の本

最高傑作

2023/01/11 08:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かのま - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルを読んだ時、不思議な気持ちを覚えました。タイトルの意味するところがわかった今、非常に納得しています。切なさと寂しさが漂い、なんも言えない読後感を味わいました。このテーマを長編としてまとめる筆力に脱帽です。この本は我が家の永久保存版として、定期的に読み返し、細かい描写まで味わい尽くしたいと思います。

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紙の本

天賦と欠落

2022/05/07 19:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

チェスのかつての天才プレイヤーの名をとってリトル・アリョーヒンの名で呼ばれる天才少年。だけどそれは彼自身を呼ぶ名前ではない。かつてポーの小説「メルツツェルの将棋指し」に登場する「トルコ人」と呼ばれた自動チェス人形を再現したものの名前であって、少年はその人形としてのみ人に知られているのだ。天才的な才能を持ちながら、対面で人間と対局できないために、彼はそうして世界との接点を持っている。
対局相手だけでなく、幼い頃から家族と、チェスを教わったバスの運転手以外との交流を持たずに育った、純粋にして孤独な魂の持ち主ということになる。純粋な思考遊戯に没頭できるという特殊な才能と、それと引き換えのような、なにかしらの欠落を抱えた少年の物語でもある。そこに成長の軌跡というものも見られることはなく、チェス人形のサポート役や、人間チェスの駒を務める女性たちの身の上にも考えが及ぶこともない、本当に永遠の少年のままだ。
たぶんちょうど適切な時期にチェスと出会い、その才能を見い出した人と出会えた幸運があったために、チェスによって生きていく術を得ることができた。チェス人形としてチェスを指す役割に没頭していれば生きる糧を得ることができ、過去の思い出に浸って過ごすことができれば、彼にとっては十分なのだが、凡人、俗人は純粋でばかりはいられない。やはりこれは、リトル・アリョーヒンという存在によるおとぎ話なのだろう。
チェス人形という設定自体、1990年代以降はコンピューターの実力が人間を超えているので、中身が人間かどうかという謎も懐古的なロマンの部類だ。そういう中で描かれる、彼の精神風景が豊かでみずみずしいこと、その小さな宝石のような世界の清冽さは印象的だ。それほど純真とは言えない身としては共感や憧れやも持てないとしても、才能と出会いがあれば安寧な生活が得られるとしたなら、羨望を感じる。

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電子書籍

さすが小川洋子さん!

2021/10/25 11:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る

『博士の愛した数式』もよかったですが、この作品もまたすばらしいです。読み終わっても、数日余韻が消えません。

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紙の本

☆5つ通り越して満点の星空

2020/11/09 21:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

小川洋子さんは何を読んでも面白いがこれは群を抜いて傑作だと思った。孤独と絶望と救いと、それからまた絶望と。チェスなんて1ミリもわからなくても楽しめる美しく幻想的な世界

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紙の本

果てしなく広がるチェスの海を泳ぎ切った先には...。

2020/09/13 22:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

<猫を抱いて象と泳ぐ>のは、果てなく広がるチェスの海。読了して思ったのは、チェスは、白と黒のチェッカー模様の海に泳ぎいで、対戦相手と美しい詩を編んでゆく静謐なゲームなんだということ。いままでチェスのことなんて考えたことはありませんでしたが、その奥に潜むものは深く興味深い。それは、慎み深く賢く生きたひとびとの証のようでもありました。
物語は、未知の国から伝えられた寓話のような雰囲気をまとって読者をひきつけ、そうこうするうちチェスという知らなかった世界のその真の意味を淡々とあるがままに提示する。小川洋子さんは、なんとすごいことをやってのける作家なのだろうか...と、ただ思う。

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紙の本

小川洋子ワールドは浸った者がち

2019/01/24 22:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

小川洋子という作家は、「ミーナの行進」で女の子とカバを通学させて、今度はこの作品でチェスを指す人形を操る男の子を登場させた。いつもとんでもない人がっ登場する。ミュンヘンオリンピックの男子バレー準決勝に夢中になり、デパートの屋上遊園地に現れた象に夢中になる。鳩を肩にのせたミイラやバスに住むマスターもカバにまたがるミーナと遜色のないインパクトがある。この人の作品に登場する人たちのなかには「そんな人いるわけないじゃないか」といった人がたくさん登場するが、読んでいるあいだはまったく気にならなくなる。チェスの駒のことが少し理解できたことも収穫

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紙の本

勝負を超えたチェスの海

2017/01/30 15:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひまわりまま - この投稿者のレビュー一覧を見る

少年は幼いころからすでに失われてしまったものに愛着を持つ素質があった。デパートの屋上にいたという象について、家と家に挟まれたままの少女、チェスを教えてくれたマスターとその愛猫。それらの共通点は「大きくなり過ぎたこと」。少年は少年の姿のまま年齢を重ね、チェスの海へと没頭していく。単なる勝ち負けではない、その足跡に芸術性を感じるのは3月のライオンにも描かれている。その領域にまで到達できない私たちはいったい何を言えるだろう?少しでも垣間見ることができる幸運に浸りながらページを進める1冊。後半を彩る淡い恋が切ない。すれ違うゴンドラのシーン、すべての音が消えて永遠にも感じる一瞬のすれ違いを、確かに私は見た。

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紙の本

とっても好きな作品です

2015/11/21 09:17

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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

小川氏の作品はほぼ読んでいますが、その中でもこの作品はとても気に入っています。主人公の名前がロシア風なので、最初読み始めた時、横文字の覚えにくい人物がたくさん登場するのかな~と思いますが、そんなことはありません。しならくするとすぐにストーリーに引き込まれていきます。ぜひ、ご一読を!

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紙の本

羽生さんとの会談で…

2015/09/05 20:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:湯川 - この投稿者のレビュー一覧を見る

将棋の羽生さんの本を読んだとき、その中の会談で小川さんが「そういう(羽生さんのような)天才に着目した本を書きたい」とおっしゃっていて、
その本がこの「猫を抱いて象と泳ぐ」なんだとか。

そういうわけで、これはチェスのお話なのですが、ルールを知らなくても小川さんらしい美しい文体に触れることができます。
透明感を文章から感じられる言葉を紡げるなんて、ステキですよね。

ちなみにこの本、羽生さんとの会談のときにおっしゃっていたのですが、18世紀後半に作られ19世紀半ばに焼失した「トルコ人」というチェスを指す人形をモデルになさっているそうです。
これを知っていて読むと、また違った感想が得られるかもしれません。

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紙の本

良い小説

2021/01/29 18:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

この人の本は2冊目。アリョーヒンという伝説のチェスの名手を模した人形を操ってチェスを挿す11歳で生長をやめた少年「リトル・アリョーヒン」。それに「ミイラ」「ポーン」「マスター」「老婆令嬢」という個性的というか非人間的な小説世界。グロテスクでさえある道具立てで、チェスという世界で繰り広げられる抽象的な遊びを言葉で紡ぎ出すというのがふさわしい。べたべたせずひんやりとした独自の世界だ。でもぎすぎすとした不快感はない。一筋縄ではいかないが、少年と「ミイラ」と読んだ少女の言葉少なく不器用な恋愛はほろりとさせられた。

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