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電子書籍
繰り返し読みたい
2018/11/02 01:50
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投稿者:くれーぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文調が柔らかく、こんな風に物事をとらえられるのかと思う表現力で、物語の中に誘われた。ピアノには森がある。
フルネームすらわからない主人公が、初めてピアノに興味を持ったときの静かな感動、双子のピアノを聴いた時の逆立つような感動なども穏やかに伝わってくる。ピアノの背後に森の風景が浮かんでくるようだった。
ピアノは鋼と羊(フェルト)でできていたのか、こんな調律の世界があったのかと、ハッとする部分も多かった。子供の頃、ピアノを長く習っていて、同じように姉との音の違いを感じていた。姉の音の方がクッキリしていた。思えば母はほとんど調律師を呼ばなかったが、先生の家のピアノの音が変わったことに気づいたことはあった。先生の家のピアノの方が良い音がしたのは、調律のためだったのかもしれない。物語の双子のように自分の音が変わる瞬間を感じられたなら、私ももっと続けていたろうか。自分が歩んだかもしれない別の世界に思いを馳せた。
紙の本
この本の表題の意味が分かる
2018/07/31 23:07
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投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで、この本は本屋大賞…という事は知っていましたがサスペンスだと思ってました。ピアノの弦が鋼、ハンマーの先のフェルト部分が羊。海ではなく「森」なんですよね、確かに。
電子書籍
感動した
2018/06/14 12:40
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投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
静かな感じのお話、でも、感動する。最後の佐藤さんの作品解説も、上手い。上手くて当たり前なのかもしれないけど、感動が見事に言語されててさすがプロと思った。
紙の本
活字だからこそ
2018/07/25 23:33
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日映画も見てきました。どんな音を当てはめるのか楽しみにしていました。「のだめ」だったら、曲がわかっているのですが、本作は調律なので、どんな音作りかは想像するしかありません。映画の演奏は楽しめましたが、勝手に自分の音を想像できる原作にはより自由度がありますね。ピアノが弾けない自分の想像力はたかが知れていますが、文字からイメージを広げる楽しさを、本書で久しぶりに味わったと思います。読んでから見てよかった。
紙の本
ひたむきな努力の美しさ
2018/07/10 19:51
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投稿者:YUJIRO - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は高校生の時、たまたま学校のピアノの調律の場面に居合わせる。
調律後のピアノの音色のあまりの美しさに、その調律師に弟子入りを願い出る。
結果的に弟子入りとはならないが、その調律師と同じ会社で働くことになる。
調律師としての才能、仕事への向き合い方、努力についてなど、主人公が調律師として働く中で、主人公とともに考え、成長し行ける気がする作品。
紙の本
よくも悪しくも静かなストーリー
2023/05/06 11:19
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日読んだ『蜜蜂と遠雷』がピアニストを主にしたものなら、こちらは調律師を主にしたストーリー。ピアノって調律によって音が変わるものなのか、正直ピアノをほとんど触ったことがないので、そこは分かりませんでした。なんとなく頼りない主人公に、ときに苛立ち?もどかしさ?を感じながら、読みました。主人公が調律師の仕事に悩みながらも、よくも悪しくも淡々と静かに進んでいくストーリー。いい同僚に恵まれ、いい調律師になろうと努力する調律師の話でした。もう少し話に起伏があれば良かったかなあと思いました。
紙の本
才能について
2022/06/28 08:50
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投稿者:紫苑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
才能について色々考えさせられました。主人公は才能がないと思っていますが、その分たぐいまれなる努力を積み、お客様との信頼を築き、未熟ながらも成長する姿を美しく描かれています。
紙の本
繊細な調べ
2021/07/13 19:31
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
新米調律師が成長していく姿に共感できます。ピアノの音色を整えることによって、依頼人の心まで癒やされていくようで感動的でした。
電子書籍
繊細に奏でる
2021/06/20 12:02
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
弦とフェルトのバランスをミリ単位で取る、調律の世界が奥深いです。森の中へと迷い込んでいくかのような青年と、姉妹ピアニストとの出会いもドラマチックでした。
電子書籍
うっかりしなくても涙が
2020/06/20 16:11
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投稿者:明日のことは明日に今日のことも明日にしよう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノの調律の話
無機物を扱うのに、こんなにドラマチックになるんですね
物語自体は淡々と進んでいくのですが、
主人公がおとなしいようで、実は内面は熱い人だった。
その熱が物語の最後の方に伝わってきてじーんときました
ピアノを弾く人も、弾かない人も楽しめる本じゃないでしょうか
電子書籍
調律師
2019/09/23 18:14
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投稿者:まち - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の世界に引き込まれた。子供の頃にピアノを弾いていたことを思い出した。面白かった。他の本も読んで見たい。
電子書籍
繊細で引き込まれる
2019/01/14 20:28
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投稿者:pesca - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公と多くはない登場人物の丁寧な描かれ方から、音楽やピアノに詳しくなくても引き込まれていきます。
器用ではなくても仕事に真摯に向き合う姿勢は伝わるものだと思います。
紙の本
ピアノまた習いたい!
2018/09/01 15:33
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投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化されることを知らずに、タイトルの素敵さに惹かれて買いました。
読み始めるとすぐに「羊と鋼の森」というのがグランドピアノを指していることが分かり、なんて詩的な表現かと感激! 子供の頃ピアノを習っていましたが、調律師さんという仕事には興味を抱かなかったのですが、何と奥深くて物語に満ちている世界なのでしょう。
紙の本
映画を見て
2018/07/14 09:05
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投稿者:高山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
調律師がこんな苦労をしょっているとは知らなかった。この本がきっかけで映画を見た。
先月北海道を旅行した時、釧路から富良野に行くのに新得経由のバスに乗った。新得でこの映画のロケが行われた様で、映画のポスターが掲示されていたのが思い出される。
紙の本
考えられたタイトル
2018/06/04 19:46
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
調律師との出会いで、将来を決めてしまう必然の出会い。森の匂い。外村は調律師の板鳥に弟子にしてほしいと伝えるも、専門学校で勉強することを進められる。高校卒業後、ピアノも楽譜も作品も何も知らないにもかかわらず、必死に調律師になるため勉強する。江藤楽器に採用される。才能もセンスも無く、ただコツコツを実行。
一人の青年が調律師として成長する物語。静かに淡々と物語が進む。こんな劇的な出会いがあれば人生かわるだろうなぁ。気が付かないだけなのかなぁ。小説の世界だからなのかなぁ。おとぎの世界を見ているよう。悪い人が居なくて、現実感があるような無いような。ほっこりしました。