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みんなのレビュー1,018件

みんなの評価4.1

評価内訳

1,018 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

久々に気持ちよくしてやられた!

2012/03/05 11:25

26人中、26人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミスリーディングの名作、と言っていいと思う。「最後にひっくり返される」系の、一言で言えば「詐欺師たち」の物語。過去に傷を持つ詐欺師達が、その過去を打ち消すために一発大逆転のデカいペテンをしかけてやろう、という流れ。作品冒頭に、登場人物の一人がこんなセリフを言う。「良い詐欺というのは、騙されている側が最後まで詐欺にあったと気が付かないこと」。その時はなるほど読んでいるのだけど、まさかそれが、他でもない自分に言われている事とは・・・。
うだつの上がらない男やもめの詐欺師が二人。そこに転がり込んできたやはり詐欺師の少女と、その姉と姉の彼氏。おかしな共同生活が始まると、5人の不思議な偶然や関係が分かってくる。そして共通した、「脅威」が有ることも。そこで5人はその脅威を打ち倒して平穏を取り戻そうと、アルバトロスと名づけられた詐欺作戦を開始する。一旦はまんまとうまくいったかのように思えた、その作戦だったのだが。
作品そこここに、様々な布石や符牒が仕込まれている。それがドミノのようにパタパタとひっくり返って・・・というよりも最後の最後に一気に起爆してすべてをひっくり返してしまう。以前読んだ歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を思うということ」ではやはり最後に全てがひっくり返って「ポッカーーン・・・」とさせられたけど、この作品は「ドカーーーン!」て感じ。そして胸に来る。
「カラスの親指」、そのタイトルがだんだん解き明かされても行くのだけど、だんだん解き明かされる度に、その意味が深くなるのも面白い。主人公の5人が一つの作戦を実行しながら、実はお互い騙し騙されの間柄。一体誰が誰を、そして何の為に騙しているのか。しかし最後の最後に騙されるのはその5人の中の誰か、じゃない。読み終えた、アナタです。

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紙の本

詐欺のようで幸せなマジック

2016/02/25 11:51

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

す、すごい。こんな本初めて出合った。騙され続けて最終ページまで。びっくりした。そして悪くない。詐欺で人が死んだり動物が傷ついたりはよくないけれど、マジックでそれが「フリ」だってことがわかれば、自然と笑顔になる。テツさんがタケさんに話した指の話は目から鱗。そんなこと考えたことも思ったこともなかった。実際やってみて、納得。日常にある些細なこと、気にも留めないことを気づかされると、まるで自分がアルバトロスのような気分になるけれど、でもそれも一瞬で次にはその知識を知らないだれかに教えたくなる。そんなステキな物語。

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紙の本

自然な流れでの『騙され』

2023/05/13 10:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

所謂【解決篇】で、見事に騙されました。本書については敢えて叙述トリックの一書だという前振りを自分に入れずに読了出来た事が奏功した気がします。
 さてその『騙され』ですが、内容は二つ在ると思います。一つは、著者が(表面上)騙すつもりはなくても読者が読み進める流れで解釈・認識してしまうもの。もう一つは、著者が騙すつもりで導くもの。(但し実際はどちらも著者が結局の所、騙すつもりで作品を作り上げる訳ですが)
 前者は、そう解釈したのは、あなたですよね!?であり、後者はそう導いたのは著者である私です・・、です。前者を言うならば、具体的にはイメージからくるものです。例えば人名。重美(しげみ)や千尋(ちひろ)が男性なのか女性なのか。著者は作品の途中迄は性別には言及せず、最後に明かす。また或いは例えば年齢層の勝手なイメージ。腕利きのスナイパーと著述していっておいて、最後にそのスナイパーは老齢の人物だった等。
 本書はパターン種別としては前者に属すると思いますが、内容は人名でもなく年齢層でもなく、『叙述』になります。これが驚きでした。トリック系は評判ではなく、気軽に自身の感性と尺度で判断していけばいいのではないでしょうか、と感じます。
 本書で興味深かったのは人間の五本の指の造りでした。雑学ネタが広がって良かったです。

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紙の本

詐欺師バンザイ!

2017/03/05 22:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み易くて面白かったです。ヤミ金に人生を潰された不幸な過去をもつ5人が集まり、逆転劇を仕掛けるという話。みんな幸せになればいいのにと思いつつ読み進み、特に終盤のアルバトロス作戦で、敵に罠を仕掛け敵地に乗り込む場面は、緊張感がありました。このなんだかふざけたタイトルにこんな意味があったとは。完全に騙されたとともに、なんだか心温まるいいお話でした!

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紙の本

恐るべし、道尾秀介

2016/02/06 17:26

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おがちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この話は、最後まで読んでみないとわからない。と言うのも、話の中の至るところに小さなパーツが散りばめられていて最後の章でそれらが組み合わさるのである。そこには予想できる人はおそらく誰もいないであろう結末が待っている。
その大ドンデン返しの記述を発見するまでの間、読者は騙されてしまう。
しかし、これがなんとも言えない爽快感をもたらしてくれる。
今の自分に納得できていない人、今の生活から逃げ出したいと思っている人には是非読んでもらいたい。 読み終わった後にはきっと明日からまた頑張ろうと思えるに違いない。

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紙の本

ひっくり返された

2015/09/30 23:18

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あくさす - この投稿者のレビュー一覧を見る

500ページ以上で長いのかと思えば、さすがの読みやすさ。内容は始めは借金の話など重い話だと感じたが文章力でサクサク読み進む。
だんだんと奇妙な同居生活が始まりひとつのことに向かい始めた時の興奮は楽しい。
残り数十ページの最後の最後までここからどうするのだろうと思っていたが、そこから急に見事なひっくり返しと鮮やかな伏線が後から騙されたと気づく。
これほど上手く騙していてそれでいて大胆な伏線は騙されても逆に清々しい。カラスの親指とはそういうことか。

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電子書籍

大傑作

2021/09/03 12:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは傑作です。詐欺師の男タケさんを主人公とする物語ですが、次々と起こる息詰まる展開にハラハラしっ放しでした。タケさんの心情が手にとるようにわかる濃密な描写が印象的でした。周りの登場人物たちが、それぞれいろいろなものを抱え込みながらも楽しく暮らしていこうとする姿もなんだか微笑ましかったです。見事な人間ドラマでしたが、この本の真価はそれだけにとどまりませんでした。真相を知ったときの驚きは半端なく、伏線の妙に感心しまくりでした。まったくとんでもないミステリ小説です。

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紙の本

アラレちゃんに騙された

2020/08/23 21:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

詐欺師の主人公・武沢と相棒のテツ、なぜかこの二人を脳内でミルクボーイの二人に変換して読み進めていた。武沢が角刈りの内海でテツが相方の駒場にしか思えなくなって最後まで離れなかった。映画版の阿部寛と村上ショージよりは嵌っていると自分では思い込んでいる。闇金グループへの壮大な復讐劇は読んでいてハラハラしっぱなしで、うまくいけうまくいけと念じながら読んでいたのだが、予想外の結末が最後にまっていた。いろいろな武沢たちの会話の一つ一つが伏線になっていて最後にはちゃんと回収されていた(アラレちゃんのコップについては作者が間違えたのかなと思っていたら・・・)。読み終えたら、少し話としては出来すぎかなとも思えたが、この終わり方しかないように思える。この終わり方にしてくれた作者に感謝したい

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紙の本

ひやひやしたぁ

2020/04/13 19:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

詐欺師のタケさんの所に転がり込んだ男女4人とネコ一匹。
それぞれ過去に傷を持った人たちが自分たちを苦しめてきたヤの字に一矢報いようと仕掛けます。
それぞれのエピソードが重い重い。
成功しかけてドンデンがあり、さらにドンデンありと最後まで気が抜けない展開。
でも、読後は爽やか。ちょっと寂しい。って感じです。

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紙の本

騙される快感が味わえる1冊

2019/06/10 12:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

あとから登場人物のセリフを見るとなるほど!となるが、読んでるときには全然気づかず最後まで騙され続けた。

ストーリーも軽快で、一気に読めた!
この著者の物語を他にも読んでみたいと思った。

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紙の本

すべてが伏線

2017/01/08 18:39

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

題名まで含めすべてが伏線、楽しませていただきました。
登場人物が全員「夢見がち」かな?もうちょっとスパイスを効かせたほうが、全体が引き締まったのでは?

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紙の本

先に映像で

2023/05/13 11:10

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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

または、先にこちらを読むかで違う感想になるかもです。ストーリーもやや変えてありますから。自分は、この作者のカエルの小指という続編のようなカタチの小説を読了し、こちらを再読始めました。2回目ですが、やはりいいですね

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紙の本

人生の一発逆転を賭ける

2021/04/12 23:48

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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

負けっぱなしの詐欺師ふたりに、掏摸少女や姉カップルまで加わって賑やかです。悪徳組織への痛快な反撃と、その先に待つどんでん返しもお見事でした。

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紙の本

爽快にだまされる

2020/10/11 11:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る

道尾さんらしく最後にどんでん返しがあります。それもスカッとした感じでだまされるので後味良く読みたい方にお勧めです

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紙の本

詐欺師の話なのに

2020/02/03 23:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちー - この投稿者のレビュー一覧を見る

詐欺師の話なのに心が癒されてしまいました。
登場人物の繋がりとか過去の話とか上手く構成されていて楽しめました。

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