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六番目の小夜子 (新潮文庫)
六番目の小夜子(新潮文庫)
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書店員レビュー
何度も繰り返される、...
ジュンク堂書店新潟店さん
何度も繰り返される、誰もが経験する学校という舞台で
「小夜子」という存在を軸に展開される群像劇です。
フェアで扱うとしたら「処女作」「現代社会」
「青春小説」「日常にひそむホラー」というようなフェアで
扱いたい本です。
恩田陸さんのデビュー作でまだ稚拙な部分はありますが、
根底に、著者に筆を取らせた激しい物語の主旋律を感じます。
個人的には星4くらいはつけたいですが、相性の良し悪しが激しい作品だと
思いますので3をつけました。
分析したり推理するのではなく、主題を感じる物語。
物語の最後に答えはなく、結果のみが存在します。
美しい謎解きを楽しみたい方にはお勧めできません。
文庫担当 鴻
紙の本
サヨコの存在が不気味
2023/05/31 22:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者に委ねる余白が多いがゆえ、スッキリはしない読後感です。ホラーを期待していたので、肩透かしをくらってしまったのですが、青春群像劇です。
紙の本
六番目の小夜子
2023/04/05 15:52
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投稿者:smc - この投稿者のレビュー一覧を見る
学園祭の芝居の辺りまでは推進力のあるストーリーで、最後、どこに落ち着くのかなと期待も膨らみました。
しかし、どこにも落ち着かなかった。???
もう少しプロットを練れば、中々の傑作になったかも知れないのに非常にもったいない。
作者の処女作ということなので、そこまでの力が無かったのかも知れません。
気になったマイナス点は、登場する高校生が「夜のピクニック」と全く同じこと。
美男美女かつ優秀というステレオタイプ。
作者は、自分の高校時代への何か思い入れががあるのですかね?
電子書籍
ミステリアスな美少女転校生
2022/06/02 04:20
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
とある学校に代々伝わる儀式「サヨコ」が、4人の少年少女とリンクしていく異色の青春ストーリー。高校3年生という子供でも大人でもない多感な時期のときめきと不安が、登場人物を通して鮮やかに甦ってきました。
紙の本
こんな高校時代を過ごしてみたかった
2022/01/11 22:15
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「夜のピクニック」の連載が小説新潮でスタートしたのが2002年(完結が2004年)、この作品が発表されたのが1992年だから、10年の月日が流れている。恩田氏はこの作品をかつてNHKで放送されていた少年ドラマシリーズへのオマージュのつもりで書いたと、あとがきで語っている。私もこのシリーズが大好きで「夕ばえ作戦(主演は笑点の山田隆夫さん)」「七瀬ふたたび」「謎の転校生」と名作が多かった(こうして覚えている作品を確認していると、やはりSFばかりだ)。確かに「六番目の小夜子」は、少年ドラマシリーズ風だ、のちにドラマ化されたときの小夜子が栗山千明だと知って、納得、彼女しかいないだろう。恩田氏の学園ものは、なぜか自分もこの羨ましい仲間と一緒に高校時代をすごしていたような不思議な気持ちになる
紙の本
青春ホラー
2021/09/28 23:39
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投稿者:読書沼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を手に取ったのは恩田陸執筆の本が読みたくなったからだ。彼女が書く学園ものの作品を読むと自分の学生時代が淡くよみがえる。この本は同時に「怖さ」も味わった。学校内にしかない、青春にしかない言葉にしがたい重い空気を読んだだけで感じることができる。ラストが抽象的に書かれるため読み取りづらい部分もあるが非常に面白い作品だ。
紙の本
朗読(輪読)劇シーンの臨場感ある恐怖感が印象的
2021/05/05 21:50
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投稿者:しょひょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
自宅の本棚にあったので早起きついでに読み始めたら一気に読んでしまった。
蜜蜂と遠雷、夜のピクニックは既読だったので、作者に惹かれて読んだところもある。
本作がデビュー作ということで、全体の構成とか人物描写には少し不満も感じたが、ページをめくる手が止まらず、最後まで読み通してしまった。
印象的だったのは、朗読(輪読?)劇。群集劇だからこその緊張感、恐怖感。
エンディングは少し拍子抜け、というかもう少し回収して欲しい感が残り、発表当時の評価が必ずしも芳しくなかったことも理解できる気がする。
とはいえ、GWの最終日の朝を楽しませてもらった。
紙の本
恩田陸先生のデビュー作が読みたくて
2020/07/01 20:35
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投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻の小説といわれてたのは一度絶版になってたんですね。私の高校時代が楽しかったので特に文化祭のところはワクワクして10代に戻って読んでしまいました。ファンタジーだけど現実化した物語。実際に起こりそうな話だなぁ…と。
紙の本
小夜子
2019/11/16 20:32
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校という場所特有の不気味さ、恐ろしさが感じられて一気読みしました。小学校に、何やら怪談めいた話があったことなど思い出します。
紙の本
恩田さんの素の響きを体で感じる作品。
2018/11/02 21:53
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田さんのデビュー作だが,評価は真っ二つ。
恩田さん自身によるあとがきで知ったのだが,
単行本はすぐに絶版となり,ファンの地道な口コミで
文庫化された逸話を持つ。
文庫には大幅な加筆修正がされたというから,
どこかで単行本も読めないものだろうか。
裏表紙の紹介文もずれている。
「やがて失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め,
漆黒の恐怖で包み込んだ,伝説のデビュー作。」
最近,幅を広げようとして,いろいろな作家さんやジャンルに
手を出している。でも,ホラーだけはどうしてもダメ。
好きな人には申し訳ないけれど,極端な怖がり屋なので。
その私が書くから大丈夫。これはホラーじゃない。
それにしても,この作品のどこを捉えたら漆黒の恐怖と
評されるのか不思議。
さらに,あとがきで恩田さんらしいところは既に全部入っているとあった。
誰かの文章で,デビュー作にはその作家の全てが詰まっていると
読んだ事がある。真髄にはまだ遠く及ばないが,
少なくともデビュー作読破は,代表作読破と並ぶ
楽しさがあると感じている。
代表作は,受賞歴で見分ける方法しか知らないが,
必ずしもベストの作品が大きな賞を取っているとは限らない。
受賞後,さらに素晴らしい作品が発表される事も決して珍しくない。
作家さんの力量を完全に把握するのは無理である以上,
これは当然の結果だと思う。
賞は目安としては良いものの,これぞ代表作というのは
なかなか見分けられない。
これに対し,デビュー作は不完全な作品が多く,
アラが目立つ反面,心に響くものも兼ね添えているように思う。
自分に合う作家さんであれば,上手な作り込みが少ないだけに
共鳴しやすいのかもしれない。
六番目の小夜子,面白かった。不完全な部分はいっぱいあるが,
枝葉であり気にならなかった。もし恩田さんに興味があったり,
他作で何か感じられている人がいれば,ぜひ読んで欲しい。
読後,私は速攻で三冊を積読にした。
現在,楽しみ指数増加中。
紙の本
ネタばれ注意
2018/04/18 18:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあります 嫌な方は読まないでね
恩田さんの小説は途中はすごく面白いんだけど、私的には最後にガッカリ意味不明が多い
本作はもやもやは残るけど、それでもまあまあ受け入れられる感じ
以下ネタばれ注意
理解できないのは、どうして火をつけさせたのか?(火をつけたのか?じゃないよ)
秋への思わせぶりな言動も意味不明
電子書籍
学園ホラーファンタジー
2017/11/03 06:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は学園ホラーファンタジーと言えるものだと思います。ミステリー仕立てではありますが、すっきりと解答の出る類のミステリーではなく、ホラー的余韻とでもいいましょうか、そういう「まだ終わってないよ」という暗示を残したままで話が終わります。物語の始まりと終わりに同じ描写が繰り返されているのが、その謎の余韻を強め、「繰り返される伝統」を暗示しているようです。
物語に登場する主人公たちはみな高校3年生の受験生。彼らが3年に進学した春に物語が始まり、夏・秋・冬と季節は巡り、また春になって卒業するまでが綴られています。友情・恋愛などの甘酸っぱい青春の要素がある一方で、生徒たちが自覚する暇もないままいやおうなく「受験」という大きな流れに巻き込まれていくやるせなさが浮き彫りにされ、その心の隙間にするりと入り込んでいく不気味な謎が微妙な均衡の不協和音を奏でながらクライマックスに向かっていくような印象を受けました。
好みにもよりけりだとは思いますが、私は最後まで夢中で一気読みしてしまいました。
紙の本
恩田陸氏の伝説のデビュー作です。
2017/09/18 08:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1992年7月に新潮文庫のファンタジーノベル・シリーズとして刊行されたもので、その後、大幅に加筆され、1998年8月に単行本として出版されました。ただ、この作品は恩田陸氏の伝説のデビュー作と言われています。ある地方の高校で「サヨコ」というゲームが伝統的に受け継がれ、それが代々、続いてきました。そして、今年は6人目の「サヨコ」が登場する年だったのですが、そこでいろいろな不思議な出来事が起こります。高校という閉鎖社会で、まだ社会的に未熟な高校生における、不可思議なストーリーです。
紙の本
消化不良
2017/02/15 02:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞を受賞した恩田陸のデビュー作。オリジナルのファンタジーノベルシリーズ版からはかなり加筆修正されていることが奥付に書かれている。
NHKでドラマ化もされているが、主人公がオリジナルキャラになっており人物相関も変わっていて基本設定だけ使った別物。
学校伝わる奇妙な行事をテーマにした青春群像劇。
舞台の高校は作者の母校、水戸第一高等学校がモデルともされる。キーパーソンの津村沙世子も転勤族の親とともに各地を転々とした作者の体験がモデルとなっているか。(実際に作者が水戸に来たのは中学時代)
ワープロ(ソフトではなくパソコンとは別にワープロ機能に特化した機械があった)が出てくるところに時代を感じる。そういえば携帯もスマホも出てこないな。
次々と起こる事件に絡んでいると思われる人物がみんなマインドコントロールされているようで変に不気味。
放火が漏電でかたづけられてしまうのは無理がある。日本の消防をなめてはいけない。
放火した少女がすごい最低の人間にされてしまっていてなんかかわいそう。(こういうタイプで嫌いな子がいたのかしら)
最後に沙世子が真相を語るのかと思えば、そこでも事件が起きて結局語らずじまい。
まだ転校すると決めてもいない沙世子の元に「サヨコ」に関する手紙が送られたことも何で?という感じ。
ということで読了してもモヤモヤが残ったまま。
紙の本
吉祥天女
2016/11/16 19:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を読むと吉田秋生のまんが「吉祥天女」を思い出すのでした。あれは怖かったー
紙の本
印象的な本でした。
2015/03/29 12:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み直してもなお、新鮮さを感じる本でした。最近著者の本を読み直していますが、新たな発見があって楽しめます。小説を読んでいるのに、時折映画を見ているような気分にもなりました。学校という空間についての著者の描写が、印象に残ります。そして、学校という空間なら確かにありうるかも、と思わせる説得力があります。