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紙の本
ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)
著者 宮口 幸治 (著)
認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすらできない−。人口の10数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的メソッド...
ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)
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商品説明
認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすらできない−。人口の10数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的メソッドを公開する。【「TRC MARC」の商品解説】
児童精神科医である著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。【本の内容】
著者紹介
宮口 幸治
- 略歴
- 〈宮口幸治〉神戸大学医学部卒業。医学博士、臨床心理士。児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務。立命館大学産業社会学部教授。困っている子どもたちの支援を行う「コグトレ研究会」を主宰。
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電子書籍
犯罪
2019/09/03 15:27
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
非行少年たちに対して、しっかりとした教育を受けさせることが犯罪などにかかわる前に、救うことにもなるかもしれません。
紙の本
悩む
2022/08/13 01:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
境界にいるからこそ、たやすく犯罪に利用されてしまうだけなのか、彼らの元々の性質がどうなのか、考えさせられます。
紙の本
もう一歩踏み込んで・・・
2019/09/05 21:18
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケーキが等分できないとか、図形が模写できないという事例はショックでした。しかし、そこからもっと個別のケーススタディーを期待したのですが。第7章で学校での対応策などの提案がなされていますが、冒頭のケースのような子どもたちはコグトレ等を通じて認知能力や脳のワーキングメモリーはどの程度改善されるのか、再非行率は抑制できるのかなどが、具体的でなくモヤモヤします。学校で毎朝5分のコグトレを、ともありましたがこれで状況が改善できるなら、筆者をはじめ関係の方々は苦労されていないのではとも思ってしまいます。
紙の本
何が原因でこうなったのか
2021/08/21 22:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪を犯した非行少年たちを観察して考察した作品。
彼等の特徴を、興味深く解説してくれています。他人との関係が作れない、結果を想像できない、自分の感情を抑えることが出来ない、などなど、普通の人が成長する中で、身につけていくことが出来ずに成長してしまっている。これは、教育が悪い、親が悪い、環境が悪いのかな。親はその子と兄弟姉妹に限定できるから、説得材料にはなるだろう。でも、それとて、親に責任を負わせて済む問題かなあ。それと、すぐに教育や環境のせいにする人たちや本人がいますが、私が思うのは違うよなあということだけ。
直近で『高学歴モンスター』を読んでましたので、この違いは何でしょうか。学歴だけじゃないかと思ってしまった。
あと、”境界知能”の話は面白かったです。これは、これから、当事者からの逃げ口上に使われるだろうなと思う。でも、当事者がその言葉を口にした途端、私は同情しない。
紙の本
考えなきゃいけないこと
2019/10/16 18:12
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪者の多くは何らかの障害を持っていることが多い。
この文章を見て驚いた。
単純に[暴力的だから]、[頭が悪いから(悪いことを判断できないから)]と考えていた。
それが、知的障害により先のことを考えられない、感情を止められない、という弊害には全く及ばず。
自分の考えの浅はかさも、知的障害なんじゃないか?と冷や汗をかいた
聞く力が弱い
→本当は聞き取れてない(わからない)のに、言われるのがイヤで分かったふりをする
→ふざけてる、嘘つきと誤解される
この文章を見て思ったのは育児にも使えるのではないかということだ。
3歳の子供を持つ親として、改めて向き合っていきたい
紙の本
非行少年と接する一助となる本
2019/12/22 14:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
素直に、読んで良かったと思いました。この本を読んでいるかどうかで、非行少年、学校で落ちこぼれている少年と接するときの対応が変わると思うので、そういう少年と接する職業の人はぜひ読んでおくべきと感じました。
紙の本
学べることの大切さを再確認
2020/01/13 00:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塾長やまさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルと合わせて中を読んで購入。
学べることは、人の形成に大きく影響するし、
学べないということはその背景の多くを
大人が作っていると反省もする。
子を持つ親なら一度は読んでおいた方がいいと思う。
紙の本
ケーキ
2020/01/05 21:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで、改めて知らないと言うことの恐ろしさを感じた。世の中の犯罪の多くが、犯罪を犯した本人にもどうしようもないところで起きているという事実にただただ驚きました。
紙の本
おかしいという人もいるけれど・・・
2022/03/09 21:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
視点という面では、一つ参考になるかと思います。氏が提唱するコグトレだけで認知力?が上がるとは思いませんが、どうすれば気づけるようになるか、という視点で考えていくのは面白いと思います。
紙の本
為せば成る、と言えない。
2021/08/30 11:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
出来ないのはやる気が無いからだと、言われ勝ちだ。しかし世の中ではやる気や自尊心があってもどう思考し、行動したらよいか、思い付かない人、動けない人がいる。
何故なのだろう。児童精神科医で医療少年院での勤務経験から著者が解説、また問題の解決についての提案の書。
紙の本
知らなかった非行少年たちの現実
2021/02/02 23:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本が出て、1年半以上になる。
タイトルの「ケーキが切れない」とはどういうことだろうかと思いながら、見過ごしてきた。実際に読んで、こんなに身近な問題かと改めて知った。
非行により、少年院に入る前に、何故手を差し伸べることが出来ないのかと、問題の根深さを思った。
この中で褒めて指導することにも触れているが、実際、褒めてだけ指導するのは、知能に問題がないとされる子供でも、大人になってから問題を抱えるようになる。
褒められないと行動が出来ない、しないといった大人がいるのである。著者の宮口氏が言っているように、問題の先送りをしているだけなのだ。
況してや、非行により少年院に入った子供たちだ。問題と向き合う為のトレーニングもされずに褒めるのは、問題が無かったかのような状態になりかねないだろう。
以前、勉強が分からないという子供に「どこが?」と訊いて重大だと思ったことを、この本を読んでいて思った。
「分からない所が分からない」という返答の、問題の大きさだ。
過去では「置き去りにされた子供たち」だ。その時の問題が、この本の中で繰り返し語られる、境界にいる子供たちなのではないかと思うと、いかに深刻な問題かと思う。
紙の本
悪いのは誰?
2021/01/09 12:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪自体は絶対的にいけない事で、それは絶対的に悪である。
が、しかし、障害云々となると、果たして‥。
被害者の立場からすると、そんな事は「一切関係ない」となるのが一般的な感情であると思う。
しかし、加害者に反省できない障害があるとするなら、一体誰が悪いのだろう。
産んだ親なのか、SOSに気付けなかった幼少期の幼稚園なのか、認知しながら問題生徒の先送りをした学校の先生なのか。
強いて言えば、サポートしきれていない、受け皿の小さい現代社会のせいかもしれません。
紙の本
ショックでした
2021/01/07 19:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Qた - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪者の多くが障害を持っている。幼いうちにケア出来ていれば、事件を起こさなかったかもしれないと思うと、考えさせられました。
紙の本
ますます困難になる社会福祉の現実を憂う
2020/08/16 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
目から鱗の事実。非行少年らと向き合った著者が明かす数々の証言。支援が必要な人のところに届かない現代社会の闇を見た気がする。さて、これから私たちはこの現実とどう向き合っていくべきなのか。社会福祉、社会的包摂、かつてはそこそこ可能だった相互扶助が崩壊し、既に多様化しつつある社会について課題解決の一助に想いを馳せた。
紙の本
犯罪への見方が変わった
2020/05/26 08:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chii - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで殺人や窃盗のニュースを見ていると、
サイコパスだとか、同じ血の通った人間じゃないなど
思っていたけど、
発達障害や知能障害といった病気をもった犯罪者もいるということを特に学んだ。
特に、知能指数としては、特に問題ないと診断されている人こそ問題を起こしやすいこと。
育った環境や経験から人格形成がなされていく、
その分かれ目は小学二年生だなんて早すぎる。その後の人生の方が長い。社会から見放されて生きづらく生きている人はこの世にどのくらいいるのだろう。
表面上では見えずともそういった人はたくさんいる。
私にできることなんて微々たるものだろうけど
本書を読んで学んだことは、
固定観念や決めつけに縛られない事。