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みんなのレビュー142件

みんなの評価4.0

評価内訳

142 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

横山秀夫の新しい作風?

2022/11/29 08:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『ノースライト』は建築士が主人公で、警察とはほぼ全く関係のないストーリーで、ミステリーではあるものの、文学作品と言ってもよいのではないかと思えるようなじんわりとした味わいがあります。

建築士・青瀬稔は、施主の吉野に「あなたが住みたいと思う家を建ててください」と言われ、信濃追分に主に北向きの窓から採光し、そのノースライトの柔らかな光を家全体に行き渡らせるこだわりの設計をして、その家を建てました。この家は「Y邸」として〈平成すまい200選〉に取り上げられ、そのおかげでこれと同じ家を建てて欲しいなどの依頼が来るようになります。
クライアントの1人が実際に信濃追分に行って、可能ならば内覧させてもらおうと思ったところ、住んでいないようだと青瀬に連絡します。青瀬は、Y邸引き渡し後吉野から数か月も連絡がなかったことが気になってはいたので、これを機に吉野に連絡を取ろうとしますが、Y邸に入居した形跡がないことが判明し、吉野を探し始めます。
Y邸には誰かが侵入した痕跡があり、青瀬も入って調べてみますが、中には電話と椅子が一脚あるのみでした。
結局、この椅子しか手掛かりがないので、その出自を追ううちに、日本を愛したドイツ人建築家ブルーノ・タウトの存在が浮かび上がってきます。

ダム建設の仕事をしていた父に付いて子供時代渡りの生活を送った青瀬の原風景、マイホームの理想について意見が食い違ってしまった元妻、月に一度会う思春期の娘との向き合い方、バブル崩壊後の苦渋、施主の顔色を窺いながら惰性で線を引いているだけのような建築士としての仕事に抱く疑問、大学の建築科で同期だった所長の岡嶋昭彦に対するバブル後に拾ってもらったという恩義と同じ建築士としてのライバル心など、過去と現在の複雑な絡み合い方が見事です。
また、岡嶋昭彦が少々無理をして引っ張ってきた女流画家のメモワール館建設のコンペ参加にあたり、画家の生き様や思いとその遺族の思いもじわじわとした伏線を織りなしてクライマックスに向かっていくのが感動的です。

「あなたが住みたいと思う家を建ててください」という尋常ではない依頼の謎、そしてY邸に残されていた一脚の椅子の謎はなんとも美しい謎です。
建築や絵画・芸術に全然興味のない方には途中ちょっと読むのが辛くなる部分もあるかと思いますが、最後まで読む価値は絶対にあります。

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電子書籍

横山作品

2022/01/30 18:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

テレビ化されたことは知らなかったが、名作。横山作品らしい。過去の思いがけない繋がり、夫婦の縁。泣ける。何度も読み返したい。

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電子書籍

傑作

2022/11/03 15:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る

名も無い建築士に建築の依頼をした一家が完成した家に引っ越した様子もなく行方不明に。一家を探すストーリーがメインの作品だが、サイドストーリーもとてもいいです。終盤の伏線回収には痺れました。

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紙の本

北窓と椅子と建築士の物語

2022/05/05 00:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Satochan - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノースライト、それは北向きの窓から差し込む柔らかな光。そしてその家は、ノースライトを全面的に取り入れた、主人公渾身の作品だった。そう、主人公は建築士。バブル崩壊後、気に染まない仕事を続けてきたが、その家を手がけて情熱を取り戻した。なのに何故? 施工主は連絡不能。そして訪れた家で見つけたのは、北向きの窓に向かって置かれた、いかにも座りやすそうな木の椅子だけだった。

かくして始まる、施工主と椅子を探すストーリー。合わせて綴られる建築士の仕事と家族のストーリー。静かに感動できる作品です。建築士の仕事を知りたい人にとっても役に立つ作品だと思いました。

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紙の本

ノースライト

2022/03/02 21:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公青瀬と吉野の昔の生活での関わりがミステリーに影響し、建築士として設計した吉野の家にまつわるミステリーや建築家ダウトの精神性などがわかり面白い作品になっていちと思います。青瀬が離婚した奥さんともとの鞘に戻れれば良いのにと思いました。いろいろな偶然が重なり最後まで真相がわからず謎解きが面白い作品でした。

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紙の本

とても引き込まれて、感動しました

2022/01/23 16:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノースライトとは、そういう意味だったんですね!
そしてタウトという建築家の存在を、初めて知りました。その、椅子を見てみたいです。

建築家のロマンが溢れ出ていて、段々と過去と現在が繋がっていく様が面白かったです。
とても感動しました。

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紙の本

これまでの横山作品とは少し違う

2022/01/20 09:55

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る

これまでの警察ものや記者クラブものとは一線わ画した作品である。
すでにNHKで前編後編でドラマ化もされている。

社会派でありながら、これまでの作品にあるあるの男臭さはなく、これまでの作品を人物画に例えるなら、この作品は全体的に風景画のようなイメージだ。

もちろんミステリーであり、人間の内面や愚かさ優しさなど人間の姿も描かれているのだが。結末も含め、これまでの横山ミステリーを求めている人には、ちょっと拍子抜けするかもしれない。しかし後からじわじわ来るいい作品。警察者とはまた違う、映像化にふさわしい作品だ。

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紙の本

モノを作る人たちの魂の叫び

2023/05/15 21:07

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投稿者:winter - この投稿者のレビュー一覧を見る

横山秀夫さんの警察小説や「クライマーズ・ハイ」とは全く違う雰囲気の作品。
ブルーノ・タウトや彼に憧れ日本の貧しい青年、建築家である主人公、、自分の想いを作品の製作に向ける者たちの「自分はここにいると気づいてほしい」、そんな孤独な魂の叫びが一貫して聞こえてくるようだった。

決して暗くはない。どんな環境でも時代でも、辛抱強く力強く生き抜く登場人物たちに心を動かされた。

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電子書籍

建築士

2023/01/24 20:01

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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

横山秀夫作品は、警察モノが多いのですが、このミステリーは、主人公は、建築士です。いろいろと、作者は、お調べになってるようで、建築や芸術についての詳細解説があちこちに挿入されておりまして……。

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紙の本

ノースライト

2022/04/14 05:38

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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る

建物の表現が見事でしたが、興味がないものにはやや苦痛でした。ブルーノ・タウトは有名人なのか。全体に彼の建築物が詳細に描かれ本小説のバーックボーンですね。作者のこだわりですかね。別れた妻と娘のやりとりは感激しました。

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紙の本

建築士の想い

2022/02/08 17:44

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投稿者:まるおくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の一級建築士は、これまで様々な葛藤や、周りの人たちの考え方の相違などに、影響されず生きてきたのですが、いわゆる名建築を設計し世間から大きな評価を受けてからは、人生が大きく変化していくさまは、自分自身の人生と重なる部分があり、読んだあとも考えさせられる作品でした。

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紙の本

重厚

2024/01/16 19:25

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投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

当方の好きな作家の一人です。久しぶりの新作で期待して読みました。
横山氏の評価が高い警察物ではありません。
凄く時間をかけて調べ綿密に書かれたという感じで、重厚なスタイルです。そのため、説明が少しくどくて、しんどい気がします。
軽妙にサラーとは読めません。しかし、読後感は大変いいです。
スピード感・スリル感がもう一ひねりあると、良かったかなと思います。

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紙の本

数多くの伏線、著者の描く世界に引きまれる一冊

2023/12/06 17:46

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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

建築士青瀬稔は、自身最高傑作とも言えるY邸が引き渡し以来4か月を過ぎても、施主である家族が住んでいない事に気が付きます。Y邸を訪れた青瀬が見たのは、一度も住まれた形跡のないY邸と、その中に1脚だけ置かれていた手作りの椅子。その椅子が手掛かりとなって、消息を絶った家族の痕跡を追う課程で、青瀬と施主との親の代にまで遡る深いかかわりが浮かび上がって来ます。その真相はラスト100ページぐらいから、一気に明らかに…。
ストーリーは本レビューでも書いたとおり、それほど複雑ではないのですが、そこに様々な枝葉を添えて、登場人物同士の感情(父-娘、夫婦、建築事務所の同僚間など)の起伏などが絶妙に配されています。これらを一つの作品としてまとめられる横山氏の力に、横山氏の著作は今までほとんど読んでいますが、改めて「今回もやられた」と感じました。
新聞記者出身の著者横山氏の著作は、警察を舞台にした硬派な作品が多いですが、本書には警察官はほとんど登場しません。ストーリー前半は、謎の失踪をめぐる舞台設定がメインで最初は「なんか、つかみどころ無いなぁ」という印象でしたが、後半に進むにつれて複雑に張り巡らされた伏線が次々と明らかになり、最後は文字通り「途中で止められなくなった」状態になりました。残された1脚の椅子と、Y邸建築のキーワードは、ブルーノ・タウトというドイツの建築家で、著者がタウトの建築について、相当リサーチをして本書を書き上げたのが伝わって来ます。横山氏の著作を読んで面白く感じた方には勿論、そうでない人にも是非お勧めできる1冊です。文庫本で500ページを超える長編ですが、その長さが全く気にならない印象です。

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電子書籍

ドラマ

2022/08/19 16:54

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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドラマ化されているものを見て、面白かったので、原作の方にも興味を持ちました。全体としてはドラマと同じ流れでした。

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2023/05/06 16:50

投稿元:ブクログ

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