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人の物語
2019/12/18 10:59
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰かに決められるより自分で決めた方がいい。生きようと思う限り滅びない。日本に呑まれるような立場だったアイヌの人々と維新時の賊軍による屯田の話から終戦の混乱時まで、人(アイヌ)は自分のほかの誰のものでもないことを熱く語った逸作。
時間があるときに一気読みがおすすめ
2020/05/07 14:50
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tissa - この投稿者のレビュー一覧を見る
Twitterでフォロアーさんがおすすめしていたので購入してみました。
家族で回し読みしたのですが、みんな一気に読んでしまいました。
簡単にさらっと読めてしまう本ではありませんが、ぐっと引き込まれる内容で時間をとって
本に流れがあるのでその流れに任せて一気に読んでしまうほうがおすすめです。
アイヌやソ連等様々な文化が混ざり合う背景と、
また、実物の登場人物(知識がなく恥ずかしいのですが最初実際にいらっしゃったとは知らず。。。)が生き生きと描かれています。
これには相当な下調べが必要だったのではないかと思われます。
一気に読み終えたとはいえ、また再読したいと思い、本棚にしまっています。
また読み返すことがあると思います。
読み終えた後はアイヌ文化に興味を持ちYouTubeなどでアイヌ語の昔話を聞いたりとしています。
壮大な物語です
2021/10/05 23:08
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し前、アイヌの方々への軽率な差別発言が問題になりました。
ただ私は、発言した人を非難できるほどアイヌの方々のことを知りませんでした。
そこで生活習慣や歴史に関する本を急いで読みました。
アイヌの方々は歴史に翻弄されながらも、歴史や伝統を守っておられることや、
残念ながら差別や偏見を受けていることもわかりました。
本書はフィクションとのことですが、ノンフィクションのように読めました。
アイヌの人の歴史や考えもよくわかる本でした。
少し遅れましたが、直木賞受賞おめでとうございます。
文句なし
2021/06/29 20:26
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このところ、芥川賞、直木賞には、首をかしげてしまう作品もありますが、
これは文句なし。
すごいです。
個人的には、対雁のアイヌのみなさんのことで、岩波新書の誤りを正したこともありますし、
ポーランドとのかかわりもいろいろあったので、興味深く読めました。
気になるのは、事実と違う話の展開があるらしいこと。
う~ん・・・。
北の大地に思いを馳せて
2020/12/02 08:03
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投稿者:にゃっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校の頃、札幌から釧路に引っ越しをした。
札幌は雪が多いが、釧路は氷の街だと言われた。
確かに行ってみると、冬場は家からほど近い海岸に巨大な氷の塊が無数に押し寄せていた。
冬場の体育の授業は校庭に作られたスケートリンクでのスケート。
札幌でスキーに閉口していたのに、今度はスケートである。
まるまると肥えた私にはどちらも苦手というより苦行であった。
それでも短い春から夏は、家の前の春採湖周辺や、市街地まで冒険が出来たものであった。
その中で不思議な記憶は「チャランケチャシ」というアイヌとの戦いの時の砦跡であった。
学校ではアイヌと仲良く開拓民は力を合わせて釧路の街を築き上げました。と教えてもらったのに、なぜ戦ったのかな?と不思議だったのを覚えている。
さて、この作品。
明治時代に虐げられたアイヌ民族の戦いの光芒である。
日本人(和人)に騙され、搾取されつづけた誇り高い民族アイヌの歴史の一面が活写されている。
どうして彼らの価値観をここまでねじ曲げなければならなかったのか。
日本人として私は日本人であることに誇りを持っているが、父祖のしたことは罪悪でしかなかったのではないか、と考えてしまう。
アメリカ開拓期の先住民族虐殺に等しい行為ではなかったのだろうか。
こうして私の興味はアメリカ先住民族の歴史へと移って行くのである。
自分の「故郷」=「熱源」を考えさせてくれる物語
2020/05/24 18:57
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投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
史実をベースにした、樺太アイヌたちとポーランド人との「故郷」を巡る物語。
現代のグローバル化の世界では、生まれ故郷を離れて暮らす人は多く、国内であっても田舎から上京してそのまま東京で一生を過ごす人も多い。そんな世の中で、改めて自分の「故郷」とは何なのか問う作品だと思いました。
ただ単に、生まれ育った場所が「故郷」とは限らない。今は既になくなってしまったものが「故郷」の場合もあれば、自分に生きるための「熱源」を与えてくれたものが「故郷」となる場合もある。
折しもコロナ禍により自分の「故郷」が姿を変えていってしまうところに直面している人も多いことと思う。
自分は何のために生まれて、何のために生きるのか、改めて自分自身と向き合い、自分の「故郷」=「熱源」を考えさせてくれる物語。
アイヌ
2020/03/09 18:48
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞作品だということで早速読んでみました。なかなか読み進まなかったのですが、だんだんと面白くなり、もっと読みたいというところで終わってしまった感じです。
弱肉強食の帝国主義の時代に大国に飲み込まれつつあるアイヌとポーランドの人々の現実と抵抗と誇りを描く物語
2020/02/14 09:47
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
独特の世界観への引き込みが凄い。金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた。読者の心に「熱」を残さずにはおられない。文明を押し付けられ、アイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。なぜアイヌのままであってはならなかったのか。劣等生物だと決めつける理由は。時代に翻弄されながらも生き抜くアイヌ民族やロシア人、日本人。これは歴史の教科書ではない。フィクションである。でもアイヌの歴史に、アイヌの人たちの想いに、目を向けさせる作用がある。この本を読んで、アイヌについてもっと知りたくなった。
面白かったです
2021/11/19 10:31
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人によって迫害され北海道から故郷サハリンに戻ってきたアイヌ、そしてサハリンに流刑となったポーランド人という時代や国に翻弄された人たちの物語です。サハリンの地でつつましく暮らしていたアイヌの人々の生活が大国の進出によっていやおうなしに変えられてゆく無常さが描かれています。また、虐げられたものは他者の気持ちに寄り添うことができる。そんな人の優しさも感じました。非常に良い一冊です。
にっぽんじんとは
2021/04/19 14:13
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
見事な小説だと思う。
正直、直木賞を撮ってなかったら読むことはなかったかもしれないけど。
そう考えると、各種の賞って、存在価値あるんだな。
先住民族
2020/08/31 18:47
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投稿者:リンドウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日清戦争、日露戦争、二度に渡る世界大戦や疫病などで苦難の道を歩んだサハリン(樺太)の先住民族(アイヌやギリヤーク、オロッコなど)の歴史群像小説。
民族共生象徴空間「ウポポイ」が開設された今読みたい一冊。
壮大でした。
2020/02/05 10:00
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
極寒の樺太に住まうアイヌ民族とロシア、日本の領土争い。それぞれの思い「生きている」ことで繋がっていく人類。二葉亭四迷、大隈重信、金田一京助など馴染みの名前が出てくる頃には終盤でした。アイヌの文化は受け継がれていることを切に願います。
樺太のアイヌ
2022/11/07 09:49
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投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治時代の樺太のアイヌたち。失われる民族とされる中、歌や音楽によって受け継がれる文化、そして生活を守ろうとする。それでも住んでいる場所を追い出され戦争に翻弄される。
生きるための熱の源は、人だ
2021/06/09 13:55
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投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
人によって生じ、残され、継がれていく。それが熱だ。
川越さんの本を読むのはは、2冊目です。
読み進めるると、タイトルが文章の中に。
タイトルに、言いたいことを込めてあるのかなと今回思いました。
今、日本で、忘れられていること、人が大切だということを伝えたいのかと思いました。
日本は決して単一民族では無く、この本に登場するアイヌの方が、自分たちの言葉、文化を、生活するために、他の言葉、文化を学ぶことで、忘れて生きていく、そうせざるえない。
日本人でも、方言を忘れて、生活様式も、地方で違うのに、同じ様式に統一されていく。
全ては!
今現在の日本の在り方に、この本を通して、婉曲に伝えたいことを伝えているのでは?と思いました。
また、過去、このような事があったと知らないことを知る事ができました。
もう少し、纏まりがあり、各章が繋がりが感じられた方が、わかりやすく、私は好きです。
直木賞受賞の話題作
2020/03/25 16:17
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投稿者:B767-300 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史的にも地理的にも壮大なスケールで書かれた大作だが、読後感はよくない。