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帝国の食料支配
2022/07/02 19:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国力の基盤である優れた穀物<オアレ稲>を巡り、災害の兆候に対して、滅ぼされた王家の血筋で鋭い嗅覚を持つ少女と、帝国貴族の男性、気持ちを同じにする仲間たちが立ち向かう。
帝国による食料支配、帝国内の権力闘争、帝国と地方勢力の反目の影、建国の神話や失われた事実など、さまざまな要素が盛り込まれ、複雑で面白い。
上巻は新たな敵対勢力の頭目が出た所で<下巻へつづく>ってなってて「まっじかー」って感じ(笑)
引き込まれました
2024/01/04 02:57
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投稿者:うし - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすく、面白かった。主人公が突出した嗅覚を持つ少女で、
オアレ稲という万能の稲に依存した国で、それによっておこる弊害のはなし。
最初から最後まで、引き込まれて読んだ。
読みにくかったり、我慢して読み進めたりすることがなかった。
上下巻ということで、あまり長くないのも読みやすかった。
こんどのテーマは「植物」。いつものようにファンタジーの佇まいにてリアル社会に問題を投げかける。
2023/09/30 18:33
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
テーマは植物。実際、表紙のイメージも、美しい花々に穀物の実りが描かれて、しかも、相変わらずの長編だ。
読み進めるだろうかしら?と思ったのも束の間、いつものようにあっという間に、物語世界に引きずり込まれ、ちゃんとドキドキもハラハラもあり、植物を入り口に、このリアル世界の穀物&食料事情を彷彿させる仕掛けも万全。
上巻からして、相変わらずの読み応えある物語だが、まだほんの序の口。
扱うテーマが壮大すぎる気がして、上下巻のみで、ホントに物語は終焉するのかしらと思いつつ、読んだ端から下巻へと。おすすめは、上下巻2冊を手元に置いて読み始めることでしょうか?
そうじゃないと、先が気になりすぎます。
『香君 上 西から来た少女』
2022/08/14 19:00
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてウマール帝国の建国にかかわり繁栄をもたらした〈香君〉とオアレ稲だったが、虫害発生の予兆は帝国支配の根幹を揺るがす事態に
カギをにぎるのは、囚われの身となったところを藩王国の視察官マシュウに救われたアイシャ
アイシャは香りで万象を知ることができる特殊な能力をもつ少女だった
……私にも、出来ることがあるかもしれない
人々の飢餓と帝国の行く末を憂い、オアレ稲の謎に迫ろうとするが……
《『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』の著者の新たなる代表作、誕生!》──帯のコピー
『鹿の王』から7年
圧倒的な世界観とリアリティを感じさせるディテール、魅力的な人物造形と、上橋ワールド全開のファンタジー大作、2022年3月に上下巻同時刊行
あわせて890ページ、物語の力をたっぷり味わうことができる
上橋ワールド
2022/07/22 08:29
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投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これからどうなるのだろう?と不安をかきたてられ、何がどうつながっていくのか手探りで読み進めていきました。初めてタイトルを見た時は「???」と疑問符が浮かびましたが、読めばこれほどしっくりくる名はないなぁと感じます。
食糧により築かれた帝国
2022/07/09 08:21
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
今度の物語は「香り」。
奇跡の稲「オアレ稲」により築かれ支配しているウマール帝国。
優れた嗅覚を持つアイシャは、帝国に消されるのか、それとも帝国の救世主になるのか。
上橋さんの新しいファンタジーは植物、昆虫、香りと楽しみ。
盤石だと思われた帝国にも綻びが見られる。
オアレ稲を食べるオオマヨの発生。
南にあるオゴダ藩王国の野望。
アイシャの活躍に目が離せない。
香りを聞く者
2022/06/29 16:55
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
香りという言葉にしにくいものを物語の核に据えた大胆な作品。
「聞香」という言葉そのものの存在・香君と主食となった謎の植物オアレ稲。
そして言葉より視覚より香りで物事を理解する少女アイシャ。
それらは政治的に危ういバランスの上にある。
未曾有の危機とそれに立ち向かう人々の物語。
もうドキドキがとまりません!
2022/06/11 23:15
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
異国で窮地に立たされている子供たち。
香りで毒入りとわかっているのに、
飲み干すことしかできなかった悲しい運命。
そこから始まる物語に
もうドキドキがとまりません!
アニメ化希望!
2022/06/06 06:04
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投稿者:にるす - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界が放つ香り全てが言葉として聞こえてくる少女。昼夜問わず一方的に送られてくる。時にその内容は、意味不明の場合あり。こんなの絶対病むだろう。周囲に話そうものなら頭おかしい人認定。それを壮大な世界観で文章にしているのはさすがとしか言いようがない。アニメ化してくれないかな~。
面白い!
2022/05/31 18:00
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投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
上橋さんの作品は、ずっと読みたいと思っていながら「獣の奏者」しか読了できていませんが、どちらの作品も主人公の芯の強さに感動します。
実際、植物たちは香りで助けを求めたり、他の生き物たちと助け合ったりすると前知識があったため、余計に「香君」の世界を楽しめました!
下巻も楽しみです!
調香にたけた少女の物語
2022/04/05 13:16
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
香りで万象を知る一人の少女を主人公として物語は始まった。世の中のほとんどのものに香りはあり、それを細かに識別できる能力というものを想像すると、それは確かに声のように囁きのように聞こえるのかもしれない。調香という言葉があるように。主人公の冒険は、前編では、その始まりを予感させるにすぎないが、気象異常や大地の改良あるいは改悪がもたらす災害を予感する。後編にどのような波乱万丈が描かれるのか、楽しみである。
おもしろかった!
2022/09/11 22:00
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帝国に繁栄をもたらした奇跡のオアレ稲だが、大量に収穫できる代わりに他の穀物が育たない特色がある。
一つの穀物に頼りきることをよしとせず帝国に恭順しオアレ稲を受け入れなかったせいで多数の餓死者を出して玉座を追いやられた属国の王を祖父を持つ少女アイシャは、王族の出というだけで殺されそうになるが、帝国の視察官に助けられた。
そしてオアレ稲に虫害が起こりつつあり、これに頼りきった帝国や周辺属国に大規模な飢饉が訪れる可能性や、それを対策するのが政治的に困難であることを知らされる。
独自世界観で安定の上橋ファンタジーで面白い。
匂いで万象を知る、というのが面白いな。
シュールストレミングみたいな普通の人でも鼻がもげそうな臭気を嗅いだらアイシャはどうなるんだろう(笑)
続きが気になるところで終わったけど、外には海辺で育たないはずのオアレ稲があり、それは大量に肥料を与えたら海辺でも実らせられるからで、それをもってオゴダは帝国から独立しようとしている、的な展開がくるのかしら。
でもオアレ稲自体が問題なのに気付いてないから結局大事件に発展するとかかな〜?と予想しながら下巻にいこう。
香りのコミュニケーション
2023/11/24 19:55
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジー的世界に生化学的な要素を入れ込む著者の作風。
『鹿の王』ではその世界の医療、薬学などのレベルからウイルスといえる概念が学問として普及していることに違和感があったが、今回は「香り」の持つ植物どうし、あるいは昆虫とにコミュニケーションという概念に、異能的な嗅覚を持つ「香君」という設定を組み合わせることで、科学者視点で読んでも違和感ない物語になっていると感じた。
まだ設定が明かされていない作中の主要作物が農芸化学者的に都合良すぎる印象もなくはないものの、いつもながらテンポのよい物語展開でするする読める。