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香君 下 遙かな道 みんなのレビュー

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みんなのレビュー235件

みんなの評価4.5

評価内訳

235 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

万象を統べることはことは難しい

2022/04/06 15:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界は、必ずしも人にとって有益なものばかりで満ちて巡っている訳ではない。様々なもののネットワークの中で、世の中が動いているので、時として、人にとって都合のよくない現象が、災害が起きるのだろう。そんな理不尽さに、人々はどのように向かえばよいのか、それを考えさせる物語であった。単一の植物を食料として育てる怖さ、難しさを考える。とてもよくできた物語だった。

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紙の本

壮大な物語も、大団円にて完結します。

2023/09/30 18:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルの「香君」は、香りで万象を知る活神のこと。
物語の主舞台となるウマール帝国は、帝国に恭順を示す藩王国を従えて、ひとりの皇帝が国を治め、活神「香君」が庇護を与えるというカタチで発展を遂げてきた。
その根幹にあるのもかつて初代の香君がもたらした「オアレ稲」。
オアレ稲は、土壌の変化や虫害にも強く育てやすく、収穫量も多い奇跡の稲。この稲の栽培により、人々は飢えることなく暮らすことができ、やがて人口も増えていった。
しかし、「オアレ稲」のみに依存し続ける日々に、ある時微かなひび割れが生じ、やがて、大きな厄災となってゆき...。
この厄災をどう収めてゆくのかが物語後半の肝。
そして、物語は、(架空の)草々のチカラを総動員させて紡がれてゆく。
すべては、作家による架空の事象でありながら、そのいちいちを、作家・小橋菜穂子は、多くの文献にあたり、また、研究者に教えを乞うて、植物を学ぶ中から生み出していった。だからこそのリアル。面白さなのでありました。
長い物語は、主人公たちの活躍を夢中に追ううちに、そして、植生の興味も刺激されるうち大団円で完結いたしました。満足です。
下巻の巻末に、作家の読み解いた植物関連本のリストが記載されているのがバリュー。

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紙の本

『香君 下 遥かな道』

2022/08/15 20:24

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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

……飢えの雲、天を覆い、地は枯れ葉て、人の口に入るものなし

オアレ稲に次々と起きる異変
ウマール帝国を揺るがす事態に立ち向かおうとするアイシャたち

香君と皇帝のはざまで苦悩するアイシャは決断する

「この先を、私に預けていただけますか」

香りで万象を知ることができる少女は衆生を救うことができるのか

《『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』の著者の新たなる代表作、誕生!》──上巻帯のコピー

『鹿の王』から7年
圧倒的な世界観とリアリティを感じさせるディテール、魅力的な人物造形と、上橋ワールド全開のファンタジー大作、2022年3月に上下巻同時刊行

あわせて890ページ、物語の力に満ちた完結編

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紙の本

上橋ワールド

2022/07/22 08:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

上橋さんの作品を読むと、ヒトも動物も植物も世界の一部であり、同列の関係で、それぞれが深く影響しあって生きているんだということを深く感じます。
一方、人間社会だけに目を向けると自然とは程遠い有り様。それぞれの思惑が重なり合い、ドロドロだなぁ…と思わずにいられません。それでも希望を持って読み終えることが出来るのが救いだなぁと思います。

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紙の本

神郷オアレマヅラ

2022/07/11 21:54

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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

オゴダで海辺で育つオアレ稲を見たアイシャ。
オオヨマに負けない稲は希望の稲のはずなのに、香りの声に何か違和感を感じて不安になる。


オオヨマという昆虫は全くのオリジナルの虫なのか、そこだけピンと来ませんでした。
神郷オアレマヅラは、守り人シリーズのサグやナユグ?みたいな世界なのでしょうか。
もし続編が出るのなら、オアレマヅラ側の話や、アイシャの今後がわかる近未来(弟の子孫とか)、または初代の香君の物語が読みたいです。
ジブリでアニメ化したイメージが浮かびました。でも2時間やそこらでは厳しいかな。

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紙の本

国とは、そこに生きる人とは

2022/07/09 08:39

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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

ウマール帝国を築いているオアレ稲の危機。
オアレ稲に寄生するオオマヨを餌にして成長する「天炉のバッタ」の大発生。オアレ稲も草木もあらゆる植物を食べ尽くす「天炉のバッタ」。
はたして帝国を救う道はあるのか。

視察官マシュウのウマール帝国のオードセン皇帝への進言は受け入れられるのか?
反対派の富国ノ大臣はどのような手を下すのか?
いよいよクライマックス
食糧、エネルギー、金、どれも国を守るために必要だが、それらを失っても守らなければならないのは人の命だろう。
国の将来を見据えた見識を持つ指導者の存在が重く受け止められる。

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紙の本

一難去ってまた一難

2022/07/02 20:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

オアレ稲に発生した害虫、それを克服する新たな品種、そして更なる災害に帝国が揺れます。
帝国の最大の強みである食料支配、しかし弱みと表裏一体であり、中央貴族と地方の藩王国との格差も浮き彫りになっていきます。
事態を収拾するために『香君』が立ち上がる。美しくただ飾りでしかなかった香君の予想外の策戦。
一つの穀物に頼る食料支配の在り方を明らかにし、国の基盤を考え直すきっかけとなります。
設定が秀逸で、現代社会にも通じる問題が内包されてます。いろいろと考えさせられる物語。

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紙の本

繋ぐもの

2022/07/02 13:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

いったい神境に何があったのか。
神境サイドの物語藻読んでみたい。

人間は世界の一要素でしかない。
それを弁えず世界に人間の都合を一方的に押し付ければ当然の如くしっぺ返しを受けることになるのだろう。

香りを通して植物の声なき声を聞くアイシャ。
同じ感覚を持つものこの世にはいない。
そんな孤独な道を行く彼女は世界と人間を繋ぐもの。
香君アイシャの生に幸あれ。

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紙の本

人の世のこれから

2022/06/18 07:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る

どこにもない世界を舞台に
どこにでもある人の世の常を描く作者様だと思います。
オアレ稲よりもっとずっと悪辣な手段で
世にはびこる人間という存在を思うと
薄寒くなります……
何事にもいい面とわるい面があって、
場合によってそれを使い分けるために、
考えることを人に任せてはいけない、
努力することは諦めてはいけない、
そんな気持ちになりました。

アイシャの香りの声には答えられなくても、
心の声に寄り添ってくれる人は現れるはず。
孤独を力に変えて歩き続けている限り。

「勝ちっぱなしの生き物は、多分、
いないのではないかしら。」 アリキ師
「人にとっての利益だけみてしまえは、
万象が歪み、巡り巡って、
人にもまた害が生じてしまう」 アイシャ

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紙の本

様々なことを考えさせられる。

2022/06/12 11:19

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投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る

現代社会や、パンデミックをも考えさせられながら、物語に没入しました。すごく面白かった…!
「香君」という同じ人間に「神」の衣を纏わせた存在の在り方や、その存在の必要性…一つの手段に依存して生きていくことの恐ろしさ。
学ぶことも、感じることも多い作品でした。続編ありますようにー!

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紙の本

考えさせられます

2022/04/27 17:52

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投稿者:まお - この投稿者のレビュー一覧を見る

おもしろくて、一気に読んでしまいました。
内容も稲というものがどう周りの環境や生き物、利権と関わってくるのか、など、実際の現実の事柄にも当てはめて考えさせられました。
大人も子どもも読んで、考えさせられて、おもしろい。そんな物語です。

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電子書籍

ハズレが無い

2022/04/12 14:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ろみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

上橋先生の本は本当にハズレが無い。
そして、止めるタイミングが難しい。ちょっとだけのつもりで読み始めると、あっという間に本の国へ惹き込まれてしまう。
読み終わったあとのほんわかとした温かい気持ちと、寂しさ乗り越えて、また次を探そう!

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電子書籍

科学の予感

2023/11/24 19:56

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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る

すれた読者的には、この食物連鎖の設定に物語の展開から逆算したような作り込み感を感じてしまったりもしながら読み進めていたし、登場人物の配置にも同様の印象を持ったところはあるのだけど、それでもぐいぐい読ませる物語の力、また「香君」のあり方をめぐる終盤の展開には感銘を受けた。
香君といえる存在の異能がすべてを収拾するのではなく、それがこの世界における仮説と検証のプロセスのトリガーに過ぎず、それから科学が生まれていく予感につながるのが見事。謎がすべて解かれず残っているので、『獣の奏者』のような続編展開もありそう。

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紙の本

若干不満な結末なので、続きがでてほしい

2022/09/11 22:02

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る

嗅覚にすぐれたせいで人とは異なる世界を感じられる少女アイシャの物語は、オアレ稲に依存していた帝国にオアレ稲を好んで食べるイナゴ的な虫害が発生したことで危機的状況を迎え、その事態に協力してコトに当たるという姿勢を示すことで活神として祭られた香君という存在を同じ人だと認識させる道を模索していくことに。

話としてはとても面白くて、魅力的な世界観で、夢中で読んだ。
でも未来を良い方に変えていきたいと願う少女アイシャが最後まで孤独で、しかも犠牲的立場に置かれたのは本人が納得していても切ない気持ちになるなぁ。
私は主人公に共感したり感情移入したりして読むタイプなので、最終的に主人公が幸せになるハッピーエンドじゃないと少し不満が残るんだな。
主人公は孤独で犠牲的な立場になったのに、彼女をそこに引きずり出したともいえるサブカップルが幸せになりました、というのはユーマでなくても心配してそれでいいのかと確認してしまいたくなるね。
この世界観で続きを書かれることがあるなら、今度は彼女の孤独が少しでも癒されて幸せを感じられる結末を望むよ。
幸いにも正式に彼女が香君に代替わりしたから、続けやすそうだしね。

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紙の本

ジャンルはファンタジー

2022/06/26 20:19

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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

ファンタジーにしてはリアル感が、ありありではあります。飢餓……、アイシャたちを襲います。しかし、仲間たちとともに、アイシャは、必死に飢餓を回避しようとしてますし…。うーん、これでは、なんか切なくなる……

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