お知らせ 開催終了
開催日時:2022年04月15日(金)~2022年05月15日(日)
「あなたを救った本、おしえて下さい」2022
あなたは、出会えて本当によかったと思える1冊をお持ちでしょうか? ここにご紹介する30冊の本は、どれもそれぞれの読者の人生に欠かすことのできない糧となったであろう、特別な1冊です。きっと、皆さまの読書ライフに新たな1頁をもたらしてくれることでしょう。
「あなたを救った本、おしえて下さい」2022のラインナップ30冊をお届けします。
このラインナップは、丸善ジュンク堂書店が実施した読者アンケートによって寄せられた約2,500件の中から選び抜かれた30冊です。
※「読者投稿の選定結果について」はこちらからご覧ください。
■「あなたを救った本、おしえて下さい」フェアのお知らせ
読者の皆様におすすめいただいた中から厳選した30冊を、全国の丸善ジュンク堂書店書籍扱い店90店舗で、フェア展開いたします。
期間中フェア対象商品をお買い上げいただくと、hontoポイントが10倍になります。
期間:2022年4月15日(金)~ 5月15日(日)
フェア開催店舗:全国の丸善、ジュンク堂書店、MARUZEN&ジュンク堂書店、函館栄好堂 丸井今井店、戸田書店
※ジュンク堂書店 弘前中三店、丸善 丸広百貨店飯能店、丸善 丸広百貨店東松山店、ジュンク堂書店 旭川医科大学店、文具専門店、戸田書店 熊谷店(2022年5月1日よりhontoポイント導入)はフェア、キャンペーン対象外となります。
■ 注意事項
・他の商品と一緒にお会計された場合も、「あなたを救った本、おしえて下さい2022」対象書籍のみがポイント10倍になります。
・本キャンペーンの付与ポイントはお買い上げ時の基本ポイントを含めて10倍です。基本ポイントはお買い上げ時に付与、残りをキャンペーンポイントとして5月下旬に付与いたします。
・キャンペーンポイントは、付与月の3ヶ月後の月末まで使える期間限定ポイントとして付与いたします。
・本キャンペーンは他のキャンペーンと併用可能です。
・本キャンペーンは予告なく変更・中止する場合があります。ご了承ください。
期間中フェア対象商品をお買い上げいただくと、hontoポイントが10倍になります。
期間:2022年4月15日(金)~ 5月15日(日)
フェア開催店舗:全国の丸善、ジュンク堂書店、MARUZEN&ジュンク堂書店、函館栄好堂 丸井今井店、戸田書店
※ジュンク堂書店 弘前中三店、丸善 丸広百貨店飯能店、丸善 丸広百貨店東松山店、ジュンク堂書店 旭川医科大学店、文具専門店、戸田書店 熊谷店(2022年5月1日よりhontoポイント導入)はフェア、キャンペーン対象外となります。
■ 注意事項
・他の商品と一緒にお会計された場合も、「あなたを救った本、おしえて下さい2022」対象書籍のみがポイント10倍になります。
・本キャンペーンの付与ポイントはお買い上げ時の基本ポイントを含めて10倍です。基本ポイントはお買い上げ時に付与、残りをキャンペーンポイントとして5月下旬に付与いたします。
・キャンペーンポイントは、付与月の3ヶ月後の月末まで使える期間限定ポイントとして付与いたします。
・本キャンペーンは他のキャンペーンと併用可能です。
・本キャンペーンは予告なく変更・中止する場合があります。ご了承ください。
30冊一覧
各表紙画像をクリックすると、応募いただいたコメントへジャンプします。
『モモ』 ミヒャエル・エンデ(岩波書店[文庫])
『うらおもて人生録』 色川 武大(新潮社[文庫])
『それしかないわけないでしょう』 ヨシタケ シンスケ(白泉社)
『罪と罰(上下)改版』 ドストエフスキー(新潮社[文庫])
『何もかも憂鬱な夜に』 中村 文則(集英社[文庫])
『剣客商売』 池波 正太郎(新潮社[文庫])
『ぼちぼちいこか』 マイク=セイラー(偕成社)
『死の棘』 島尾 敏雄(新潮社[文庫])
『とりつくしま』 東 直子(筑摩書房[文庫])
『子どもの本を読む 〈子どもとファンタジー〉コレクション 1』 河合 隼雄(岩波書店[文庫])
『将棋の子』 大崎 善生(講談社[文庫])
『孤独と不安のレッスン』 鴻上 尚史(大和書房[文庫])
『ネガティブ・ケイパビリティ』 箒木 蓬生(朝日新聞出版)
『スローターハウス5』 カート・ヴォネガット・ジュニア(早川書房[文庫])
『果報者ササル ある田舎医者の物語』 ジョン・バージャー(みすず書房)
『逃避の名言集』 山口 路子(大和書房[文庫])
『死ぬときに後悔すること25』 大津 秀一(新潮社[文庫])
『最後だとわかっていたなら』 ノーマ コーネット マレック(作),佐川 睦(訳)(サンクチュアリ・パブリッシング)
『都会のトム&ソーヤ』 はやみね かおる(講談社)
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 桜庭 一樹(角川書店[文庫])
『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』 チェーホフ(光文社[文庫])
『えーえんとくちから』 笹井 宏之(筑摩書房[文庫])
『本を読めなくなった人のための読書論』 若松 英輔(亜紀書房)
『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』 古内 一絵(中央公論新社)
『i(アイ)』 西 加奈子(ポプラ社[文庫])
『ライオンのおやつ』 小川 糸(ポプラ社)
『古くてあたらしい仕事』 島田 潤一郞(新潮社)
『すてきなひとりぼっち』 谷川 俊太郎(童話屋)
『注文をまちがえる料理店』 小国 士朗(あさ出版)
『一汁一菜でよいという提案』 土井 善晴(新潮社[文庫])
『モモ』 ミヒャエル・エンデ(岩波書店[文庫])
中学生の時に読んで、人の話をただ聞く事が人のためになる事。答えはその人の中にある事。そしてたくさん話を聞いてもらった人は救われたと思う事を知りました。静かに話を聞くことは大人になったからこそ難しいけど、いつもモモを思い出して部下の話を聞くようにしています。ここから私の読書人生が始まったのでモモ無しでは語れません!(ナオ / 静岡県 / 30代)
『うらおもて人生録』 色川 武大(新潮社[文庫])
9勝6敗。ひよっこ社会人2年目の私が救われた人生のセオリー。負けてばかりもダメだけど勝ち続けるのもしんどいのが大人。この大人になろうともがく私の肩の力を抜き、しっかりしな、と背中を叩いてくれたのがこの本でした。社会に出たらみんなプロ。フォームを崩さないことが何よりも大事なんです。(K.U / 愛知県 / 20代)
『それしかないわけないでしょう』 ヨシタケ シンスケ(白泉社)
16歳年下の心の友が、遠く県外に転居して 何かと淋しく感じていた時〜彼女から頂いた絵本で救われてます。 84歳独り暮らしの日々には、「こんな筈では…」とか、「情けない」とか諦めの思いにかられる事も増えますが〜 そんな時この絵本を開くと、世界が広がり呼気が楽になるのです!(オリーブの実 / 長崎県 / 70代以上)
『罪と罰(上下)改版』 ドストエフスキー(新潮社[文庫])
子供の頃学校で、汚い、寄るなという言葉や態度に晒されていました。感じるのが辛いから平気で何も感じないようにしていたら、本当に何も感じないようになってしまいました。それが辛くて仕方なくて、もう生きている意味がないんじゃないかと思っていた21歳の時、出会ったのがこの本です。人は、どんなになっても、必ず再生出来るから! そのことを、教えてくれました。心が死んだ私に、希望という灯をともしてくれた、とても大切な小説です。(S / 東京都 / 30代)
『何もかも憂鬱な夜に』 中村 文則(集英社[文庫])
子宮ガンの疑いがあり検査を受けたり、結果を聞きに行ったりと病院の待ち時間に読んだ本です。 重く暗い内容で、こんな時になぜこの本を買ったのか後悔しながら読み進めた。凄く劣悪な環境で育ち、悲しいかな罪を犯してしまう人、しかしどんな人間の命も平等で、大切に考えなければいけない。死刑の可否を問う重い内容。 結果大事には至らなかったのですが、病院で亡くなった父の事、自分の病気の事、病院に来ている色々な人々の事など照らし合わせて考えてみたりしてるうちに何か落ち着いたというか光がさすような感じになりました!(ゆみちん / 奈良県 / 50代)
『剣客商売』 池波 正太郎(新潮社[文庫])
時代小説が好きで学生時代から愛読しているがその中でも特に池波作品が好きです。仕事について人間関係に苦労している時、この小説の中の小兵衛大先生の「人は勘違いで成り立っている」という言葉に分かり合えなくてもいいのかと気が楽になりました。小兵衛さんの融通無碍な生き方に憧れます。(みっちゃん / 東京都 / 60代)
『ぼちぼちいこか』 マイク=セイラー(偕成社)
子供の頃、タイトルと絵が好きで、何度か読み返していた本。昨年退職し、これから何をしようと悩んでいた時に、ふと思い出して本屋さんに行きました。「焦らなくても大丈夫」と言われてる感じがして、自分の心のままちょっとずつ進もうと思えました。好きなものは何年経ってもやっぱり好き。(みー / 大阪府 / 40代)
『死の棘』 島尾 敏雄(新潮社[文庫])
就職か大学院進学か悩みに悩んでいた学生のとき、いっそとことん暗い本を読もうと思っていたとき、古本屋で見かけた真っ黒な表紙と絶望的なタイトルに惹かれて買ったら、想像以上に壮絶ででもどこかおかしいところもあり、人はどうとでも生きられると吹っ切れた。(よねまや / 千葉県 / 40代)
『とりつくしま』 東 直子(筑摩書房[文庫])
若くて元気で100歳まで生きる気まんまんだった、大切な友人が、暴走車の交通事故で亡くなってしまいました。何をしていても涙が出てくるくらいショックな時に、お風呂でこの本を読みながら枯れるほど大号泣して、やっと突然の死を受け入れる気持ちになれました。とりつくというと気味が悪いはずですが、前向きなとりつきというか、アリだな!と笑えてさえしまう優しい物語だと思います。出会えて感謝してます。(ひでよしくん / 大阪府 / 50代)
『子どもの本を読む 〈子どもとファンタジー〉コレクション 1』 河合 隼雄(岩波書店[文庫])
子どもの本を読むのは、精神科のセラピーに似る。そんな訳はあるかと思う方はこの本を是非読んで欲しい。物語の巧妙な仕掛けに自分を重ね、筆者の洞察に優しい視線に涙ぐむ。児童書評なのに、ちょっとした薬よりよく効く。ひどく、ささる。そして、読み終えたあと、空が広くなった気がする。経験談だ。お試しあれ。(ノリアキラ / 大阪市 / 50代)
『将棋の子』 大崎 善生(講談社[文庫])
大学在学中から国家試験の勉強をしていましたが、中々結果が出ない中、大学卒業後の2年目の年に試験に落ちた時、偶然図書館で目に止まったこの本を手に取りました。その時、今後も試験を受け続けるか悩んでいましたが、読み進めていくうちに主人公の境遇と自らの状況を重ね合わせて涙が止まらなくなりました。本を読んで泣いたのは初めてでした。将棋の棋士になるためには原則として26歳までに4段にならないといけませんが、自分自身は今後も試験に挑戦できるじゃないか、とこの本を読んで改めて自らを奮い立たせることができました。(中年浪人生 / 東京都 / 40代)
『孤独と不安のレッスン』 鴻上 尚史(大和書房[文庫])
初めて会う人や場所、グループにいつも馴染めなかった、努力は空回りし、孤独でした。その気持ちを悟られたくなくて平気そうに装いながらも悩んでいました。そんな時期に書店で偶然見つけた本です。私の気持ちにあまりにもドンピシャなタイトルで、買うのが恥ずかしかったのですが、でも読んで良かった。読書はいつも新しい視点を与えてくれます。人のことは気にしない。毎日を自分なりに楽しく生きようと思うようになりました。私を励ましてくれた大切な本です。(おじばーちゃん / 大阪府 / 50代)
『ネガティブ・ケイパビリティ』 箒木 蓬生(朝日新聞出版)
当時、地域での活動に悩んでいた。何が正しいかもわからなくなり苦しかった時、この本に出会った。簡単に解答の出るような事柄は人生のほんの一部、答えの出ない事態に耐え、その解決不能なものを興味を持って味わっていく態度こそ大切だと教えられた。(チーコ / 東京都 / 60代)
『スローターハウス5』 カート・ヴォネガット・ジュニア(早川書房[文庫])
半世紀以上前のSFです。社会人一年目に母を亡くし、気持ちが底まで落ちていた日々に読み、作中で紹介される異星人の思想に救われました。「時間は映画のフィルムのような物で、過去も今この現在の瞬間と同じように確かに存在している。だから死別も悲しむ必要はない。いつでも好きな時に過去を味わう事ができる」喪失の痛みを抱える人に知ってほしい。そして少しでも慰めとなることを願います。(kirisame / 愛知県 / 50代)
『果報者ササル ある田舎医者の物語』 ジョン・バージャー(みすず書房)
なぜ人を癒すことが自らの救済につながるのか、というような帯の文句に惹かれて読みました。同じような悩みを抱えた同業として読み、感動。そして最後に第二版の後書きを読んで激震が走りました。(果報者 / 奈良 / 40代)
『逃避の名言集』 山口 路子(大和書房[文庫])
この本を書店で手に取ったのが3年前。その頃の私は仕事や家庭、私生活の諸々の問題に疲労困憊でした。始めから数ページを読んだだけで、ある種の慰めと安心感に心が満たされました。「このままの自分でいいじゃないか」と漸く思えたのです。おかげで、日々の重圧感から「逃避」することができました。(sweetdomaine / 兵庫県 / 50代)
『死ぬときに後悔すること25』 大津 秀一(新潮社[文庫])
人生に絶望し、孤独感にさいなまれていた頃にこの本と出会いました。末期患者が死に際に後悔した25のことを本書で知り、自分はまだ生きていて、少なくとも死ぬ時がわかっているわけではなく、ここに書かれたことを1つでもやってから絶望しても遅くないのではないか?と言う気にさせられ一つ一つをこなしていくうちに知らない間に笑顔を取り戻すまでに日常が回復していたことから本書に救われたと感謝しております。(鉄リン / 大阪府 / 50代)
『最後だとわかっていたなら』 ノーマ コーネット マレック(作),佐川 睦(訳)(サンクチュアリ・パブリッシング)
小学生の時、いじめにあっており、心が限界でもう消えてしまいたいと思っていたとき、母親に渡され読み終えた後に「誰が何と言おうと私は絶対にちーの味方で、ちーを愛しているから、私の為に生きてほしい」と泣きながら伝えられ、それ以来どんなに挫けそうになっても、母親の言葉とこの本を支えに生きています。(ちー / 福岡県 / 20代)
『都会のトム&ソーヤ』 はやみね かおる(講談社)
当時私は中学2年生であり、主人公たちも中学生でしたのでとても親近感がわきました。読んでいた時期、部活やクラスに行くのが嫌でした。ですがこの本と出会って楽しみができ、学校生活を我慢することができました。この本がなければ学校生活を耐えることはできなかったです。(キオ / 千葉県 / 20代)
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 桜庭 一樹(角川書店[文庫])
現実はとても理不尽だから、時に引きこもりたくなったり、"逃げ出し"たくなったりする。この物語の登場人物たちのように。それでも、自分の人生を生きていかなきゃいけない。この本を読んだのは16歳のときで、私も不登校だった。人生に悩んでいた私も大学に進学して、今、ちゃんと働けている。つらい時期に、心の支えになってくれたのは、間違いなくこの作品だ。(さんばんめ / 岡山県 / 20代)
『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』 チェーホフ(光文社[文庫])
人生の半ばを越してから自分の人生を空費したと認めるのは辛いことです。ワーニャ伯父さんはその辛さでやりきれない日々を過ごしています。ワーニャ伯父さんほどではなくとも人生を振り替えって不本意と感じない人はいるのでしょうか。 絶望するワーニャ伯父さんを励ます姪の言葉に心を強く打たれました。何度読み返しても目に涙が浮かびます。翻訳者がこの作品を「中年文学」と名付けていました。若い頃にこの作品を読んでもおそらく何も感じることはなかったと思います。(まこ / 東京都 / 40代)
『えーえんとくちから』 笹井 宏之(筑摩書房[文庫])
本が大好きだったのに、どこか疲れてしまったのか本が読めなくなりました。そんなときに出会ったのが笹井宏之さんの【えーえんとくちから】です。笹井さんの短歌は風通しが良く、やさしいのに必ずどこか寂しげで、するすると自然に読むことができました。大切で、今でもお守りのように持ち歩いています。(hal / 北海道 / 20代)
『本を読めなくなった人のための読書論』 若松 英輔(亜紀書房)
昨年の秋、私は本が読めなくなりました。読んで内容が頭に入らず、楽しめませんでした。そんな時にこの本を見つけました。少しずつ読んで、読めなくても良いと書いてあり、救われました。(Yuki / 新潟県 / 20代)
『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』 古内 一絵(中央公論新社)
仕事が忙しい毎日で、心を失くしていた時に読みました。ただ美味しいご飯を食べて、話を聞いてくれるシャールさんに、私自身も仕事を頑張っているだけでいいんだと認めてもらえたような気がして、涙がとまりませんでした。心が死にかけている時に読み返すようにしています。(ちさ / 東京都 / 20代)
『i(アイ)』 西 加奈子(ポプラ社[文庫])
いつ頃かは覚えていませんが、大人になるよりずっと前に「この世界から事件、事故、災害が無くなることはない」と気づいてしまいました。では、目を覆いたくなるような出来事が起きた時にそれとどう向き合えばいいのか?「絶対、世界にアイはある」と叫ぶこの小説が答えを示してくれたように思います。(とーすと / 兵庫県 / 30代)
『ライオンのおやつ』 小川 糸(ポプラ社)
一昨年末に実姉を亡くし、本人の希望とは言え、親に何も告げぬまま旅立たせた事に忸怩たる思いを抱え続けていました。 雫さん達ライオンの家の住人の姿を通して、優先すべきは旅立つ側の人間の希望であって、見送る側はただ黙って寄り添うだけで良いのだと教えられ、自分の判断に間違いはなかったと思えるようになりました。(ひよたろう / 大阪府 / 60代)
『古くてあたらしい仕事』 島田 潤一郞(新潮社)
社会人生活も10年目を迎え、今後のキャリアデザインに不安を感じていた時、本書に出会った。一人出版社をする筆者の、仕事に対するスタンスが、自分の仕事観を180度変えてくれた。「具体的な誰かのために」仕事をしたいと思った。(居川三十 / 東京都 / 30代)
『すてきなひとりぼっち』 谷川 俊太郎(童話屋)
学校も家も辛く、その上親友と喧嘩してしまい行き場がなく、ふと書店に立ち寄った時に出会いました。ハッとしたフレーズを、小さく息を吸ってから声に出して読むと、生きてみようと思えるのです。励ますでも寄り添うでもない、そこにある詩が、出会って7年経った今も色を変えて何度も発見をくれます。(ひざ / 愛知県 / 20代)
『注文をまちがえる料理店』 小国 士朗(あさ出版)
自分は完璧主義で失敗を極度に恐れる性格なのですが、この本に出てくるレストランで働く認知症の方々は注文を間違えたりすることで、周りの人をも温かい気持ちにさせるお話です。 この本を読んで、失敗しても大丈夫、むしろ失敗した方が愛嬌があり周りの印象も良いのかなと感じ、何事もうまくいかせなくてはという心の強張りが緩んで楽になりました。(ミラクルドラゴン / 東京都 / 30代)
『一汁一菜でよいという提案』 土井 善晴(新潮社[文庫])
疲れて自炊をする気力も時間もない、でも外食やコンビニ弁当などで適当には済ませたくない。そんなときに、ごはんに味噌汁と、あれば漬け物だけでいいんだよ、とやさしく元気づけてくれた心のバイブルです。(baboocon / 東京都 / 30代)
店舗スタッフの「あなたを救った本」プラスワン
フェア開催店舗の担当者がそれぞれ独自に選んだ「あなたを救った本」1冊を同時に展開いたします。推薦したスタッフのコメント付きですので、詳しくは是非店頭でご覧くださいませ。
※ 一部プラスワン展開のない店舗がございます。
『センセイの鞄』 川上 弘美(新潮社)
『塩狩峠』 三浦 綾子(新潮社)
『銀河鉄道の夜』 宮沢 賢治(新潮社)
『仕事の喜びと哀しみ』 チャン・リュジン(クオン)
『ハニオ日記』 石田 ゆり子((株)扶桑社)
『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』 枡野 俊明(三笠書房)
『日日是好日』 森下典子(新潮社)
『二十四の瞳』 壺井栄(KADOKAWA)
『荘子 内篇』 荘子(筑摩書房)
『そして、バトンは渡された』 瀬尾 まいこ(文藝春秋)
『回復する人間』 ハン・ガン(白水社)
『パイド・パイパー 自由への越境』 ネビル・シュート(東京創元社)
『死にたがりの君に贈る物語』 綾崎 隼(ポプラ社)
『エイリアンは黙らない』 チョーヒカル(晶文社)
『スモールワールズ』 一穂 ミチ(講談社)
『二十歳の原点』 高野 悦子(新潮社)
『うたうおばけ』 くどう れいん(書肆侃侃房)
『幽霊人命救助隊』 高野 和明(文藝春秋)
『パウル・ツェラン詩文集』 P・ツェラン(白水社)
『蜘蛛の糸・杜子春 改版』 芥川龍之介(新潮社)
『はじめての明晰夢 夢をデザインする心理学』 松田 英子(朝日出版社)
『西の魔女が死んだ』 梨木 香歩(新潮社)
『残酷人生論』 池田 晶子(毎日新聞出版)
『暇と退屈の倫理学』 國分 功一郎(新潮社)
『ぼくがぼくであること』 山中 恒(KADOKAWA)
『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』 若林 正恭(KADOKAWA)
『老子 無知無欲のすすめ』 金谷 治(講談社)
『東慶寺花だより』 井上 ひさし(文藝春秋)
『アルケミスト - 夢を旅した少年』 パウロ・コエーリョ(KADOKAWA)
『コウペンちゃん』 るるてあ(KADOKAWA)
『オテルモル』 栗田 有起(集英社)
『カンバセイション・ピース』 保坂和志(河出書房新社)
『おんなのことば』 茨木 のり子(イバラギ ノリコ)(童話屋)
『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』 汐街 コナ(著), ゆうき ゆう(監修・執筆協力)(あさ出版)
『よつばと!』 あずま きよひこ(KADOKAWA)
『イン・ザ・プール』 奥田 英朗(文藝春秋)
『おんなのことば』 茨木 のり子(童話屋)
『麦の海に沈む果実』 恩田 陸(講談社)
『カラフル』 森 絵都(文藝春秋)
『赤毛のアン』 モンゴメリ(新潮社)
『認知症世界の歩き方』 筧 裕介(ライツ社)
『正義の教室』 飲茶(ダイヤモンド社)
『茨木のり子詩集』 谷川 俊太郎 選(岩波書店)
『うつ病九段』 先崎 学(文藝春秋)
『本は読めないものだから心配するな』 管啓次郎(筑摩書房)
『論語』 孔子(著)、金谷 治(訳注)(岩波文庫)
『あの夏の正解』 早見 和真(新潮社)
『明石家さんまヒストリー 1』 エムカク(新潮社)
『日日是好日』 森下 典子(新潮社)
『あなたのことがだいすき』 えがしら みちこ(著・イラスト), 西原 理恵子(企画・原案)(KADOKAWA)
『切りとれ、あの祈る手を 〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』 佐々木 中(河出書房新社)
『+1cm たった1cmの差があなたの世界をがらりと変える』 キム ウンジュ (文響社)
『女の一生』 伊藤 比呂美(岩波書店)
『メイク・ミー・シック』 山田 詠美(集英社)
『旅をする木』 星野 道夫(文藝春秋)
『野村ノート』 野村 克也(小学館)
『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』 中島 らも(集英社)
『生きていてもいいかしら日記』 北大路 公子(PHP研究所)
『ムーミン・コミックス セレクション1 ムーミン谷へようこそ』 トーベ・ヤンソン(筑摩書房)
『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな(文藝春秋)
『夫のトリセツ』 黒川 伊保子(講談社)
『社会人大学人見知り学部卒業見込 完全版』 若林 正恭(角川書店)
『店長がバカすぎて』 早見 和真(角川春樹事務所)
『殿山泰司ベスト・エッセイ』 殿山 泰司(筑摩書房)
『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』 棚橋 弘至(飛鳥新社)
『火の鳥 1』 手塚 治虫(講談社)
『心をととのえるスヌーピー』 チャールズ・M・シュルツ(光文社)
『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』 中島 らも(集英社)
『タラント』 角田 光代(中央公論新社)
『ヨチヨチ父 とまどう日々』 ヨシタケ シンスケ(赤ちゃんとママ社)
『聖の青春』 大崎 善生(角川書店)
『ナナメの夕暮れ』 若林 正恭(文藝春秋)
『夢をかなえるゾウ 1』 水野 敬也(文響社)
※ 一部プラスワン展開のない店舗がございます。
『センセイの鞄』 川上 弘美(新潮社)
居酒屋で偶然再会したセンセイと過ごす日々は、互いの酒やつまみには立ち入らず、注文は各々。でも隣で。人は誰と一緒にいても話す事と話さない事あり、家族にでさえ距離を覚える事があるが、この作品はその距離をぽっかりと不思議な明るさで照らし出す。読後、白湯を飲んだような温かな心持ちになる一冊。(MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店 / 店長 / 鷹)
『塩狩峠』 三浦 綾子(新潮社)
明治時代の北海道で実際に起こった鉄道事故を基に、自らの命と引き換えに多くの命を助けた鉄道員長野政雄さんの生き様を、旭川出身三浦綾子さんが書き上げた「愛」とは何か、そして「信仰」とは何かを問う感動の大作です。こんな崇高な人にはなれないけれど生きる勇気をもらえる必読の1冊です。(ジュンク堂書店 旭川店 / 店長 / MH)
『銀河鉄道の夜』 宮沢 賢治(新潮社)
宮沢賢治の童話はすべてが誰にとっても大切な本になりうる。特に本書収録の「よだかの星」は魂の根源を問う。醜い鳥よだかの強烈な物語は劣等感を抱える人やどこにも居場所を見いだせないでいる人を飛翔へと導くような力を備えている。(丸善 仙台アエル店 / 人文 / IH)
『仕事の喜びと哀しみ』 チャン・リュジン(クオン)
他人と関わることってこんなにややこしいことだったのか。哀れで虚しい毎日の攻防を笑えるか。せめて心に毒をもっていつでも振り回していこう!でも機知も忘れちゃいけない。戦うのではなく自分を守るために。どうか少なく働いてたくさん稼いでください。あなたもわたしも。心底気分転換できます。(ジュンク堂書店 秋田店 / 文芸担当 / 735号)
『ハニオ日記』 石田 ゆり子((株)扶桑社)
石田ゆり子と動物たちの「なんでもない」5年間の日記。毎日疲れていてもこの本でいやされて、ホッと明るい気持ちになりました。(戸田書店 山形店 / 文庫 / K・M)
『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』 枡野 俊明(三笠書房)
ランニングをしているとわかります。自分のゆっくりペースを守ればフルマラソンも走れると。けれどもそれを守れないと失速する。知らぬ間にペースはあがってしまうから。がんばっちゃうから。執念や執着が足を引っ張る。実生活でも同様で時には「放っておく力」も必要と説く本書には深く納得させられた。(ジュンク堂書店 郡山店 / 店長 / R・S)
『日日是好日』 森下典子(新潮社)
雨の日には雨を、冬には寒さを、雪の日には雪を。その時を味わうことで、自由になれる。苦しみの中でも、その状況を楽しむことを教えてくれる1冊。(丸善 水戸京成店 / 店長 / k.n)
『二十四の瞳』 壺井栄(KADOKAWA)
心地よい風が吹くと、最終章の水月楼にみちわたる、さわやかな風をふと思い出す。生きていれば、また会うことができる人たちがいることを思い出す。(丸善 日立店 / 店長 / k.n)
『荘子 内篇』 荘子(筑摩書房)
自分が世の中のことをどう見るか、こんな考え方もあるよと、荘子のあるがままを良しとする思想と死生観に生きるヒントをもらいました。(戸田書店 桐生店 / 文具担当 / S.B)
『そして、バトンは渡された』 瀬尾 まいこ(文藝春秋)
ある意味人生の決定権を持たない子どもとして過ごす期間、それぞれがそれぞれの方法で他者との関係性を築きながら成長する。そしてその近くにいる大人が子どもにどう関わろうとするのか。大人と子ども、人と人との関係性の中に存在する優しさや思いやりに救われます。未読の方はぜひどうぞ。(ジュンク堂書店 大宮高島屋店 / 副店長 / S.S)
『回復する人間』 ハン・ガン(白水社)
ぽっかり空いた「傷口」の中心を、細やかな描写で周囲から塗り潰す事で明らかにするような、そんな物語たちがひとところに束ねられている。つまり、自身を救済する為には「傷口」と対峙する事が必要で、その一助となるものに学問や本書のような文学がある事は疑いようもない。(丸善 桶川店 / 文芸担当 / のりきち)
『パイド・パイパー 自由への越境』 ネビル・シュート(東京創元社)
何のために生きるのか?仕事をするのか?そんな迷いが生じた時に、結末近くのある女性の言葉が胸を打ちました。もしかしたら私が生まれてきたのは、明日出会うかも知れない誰かに、ほんのひとしずくの善意や勇気、責任を伝える為なのかもしれない。そしてそれが何十年後、何百年後の世界の危機を救うかもしれない。そんな風に思える一冊です。(丸善 津田沼店 / 文芸担当 / Y・R)
『死にたがりの君に贈る物語』 綾崎 隼(ポプラ社)
子どものころから本が好きで、好きな作家さんを応援したい気持ちがありました。そこから書店員になったのですが、その中でこの本を読んで衝撃を受けました。これは綾崎さんが私たち読者それぞれに呼び掛けている本だ…と心が震えました。これまでの読書体験も私一人のものではないのだと思った本です。(ジュンク堂書店 南船橋店 / 社会担当 / AN)
『エイリアンは黙らない』 チョーヒカル(晶文社)
表現するには難しいけれど、確然たる生きづらさを感じて生きている人たちすべてに読んで欲しい。こんなにも自分のことが書いてあると思った本は、今までに出会ったことがありません。ムリに自分を偽って生きる必要はないし、自分で思うより私たちの同志は沢山いるのかもしれない。自分のままで生きる勇気が湧いてくる一冊です。(ジュンク堂書店 柏モディ店 / 文庫担当 / M・M)
『スモールワールズ』 一穂 ミチ(講談社)
いくら後悔してもしきれない。そんな過去との向き合い方のヒント、あるいは向き合う勇気をこの本は与えてくれました。結末を迎えてやっと感動するというより、読み進めていくうちにじわじわと心温まって、読み終えたころにポっと小さな火が心に灯るような、そんな作品でした。(丸善 舞浜イクスピアリ店 / コミック担当 / Y・T)
『二十歳の原点』 高野 悦子(新潮社)
思春期の頃、ただぼんやりとした不安や焦燥感に苛まされていた。当時は、生や死について考えているのは私ひとりだけなんじゃないかと悩んでいたけれど、自分と同じ問いを持っているひとがこの世に存在していたことをこの本で知って、とても心強かったのを覚えている。10数年経った今でも私のバイブルです。(ジュンク堂書店 池袋本店 / 文芸担当 / M.I.)
『うたうおばけ』 くどう れいん(書肆侃侃房)
コロナ禍でわかりやすい娯楽が制限され、平坦な毎日の繰り返しを灰色に感じて辟易としていた頃に出会いました。著者のように毎日を切り取れたなら、代わり映えのしない気がしていた日常も、可笑しく可愛らしく、こんなにも愛おしく色づくのだと知りました。日々に色を取り戻してくれた大切な1冊です。(丸善 丸の内本店 / 文庫・新書担当 / そらじろー)
『幽霊人命救助隊』 高野 和明(文藝春秋)
生きていれば辛くて逃げ出したくなることもある。悲しみに押し潰されて、明日なんか来なきゃいいのにと塞ぐこともある。それでも死ぬな、生きろ! というメッセージに何度支えられたことだろう。《未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである》は、日本文学史に残る名台詞だと思う。(丸善 お茶の水店 / 書籍グループ長 / S・S)
『パウル・ツェラン詩文集』 P・ツェラン(白水社)
極限まで切り詰められた硬質な抒情と、独特のリズムと息遣い、そしてその背後から滲む何とも言えない生々しい血の気配ーとりつかれたように読みふけっていた日々はもう遠い昔のことだけれども、「あの頃感じていた何か」の感覚はツェランの詩行にふれると今でもざわざわと身中に甦ってくる。やはり自分にとっては特別な詩人。(MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 / 雑誌 / miss lonelyhearts)
『蜘蛛の糸・杜子春 改版』 芥川龍之介(新潮社)
夏休みの宿題で後回しになってしまいがちの読書感想文。気がつくと何かを読み始めるのには到底間に合わない時期に。そんな時に見つけたのがこの「蜘蛛の糸」でした。なんとページにして数ページ!作者は文豪芥川龍之介!!慌てて読んでも分かりやすく、感想文を書くポイント満載。まさに救いの一冊でした。(ジュンク堂書店 吉祥寺店 / 文庫担当 / む)
『はじめての明晰夢 夢をデザインする心理学』 松田 英子(朝日出版社)
夢の中で夢だとわかっている夢「明晰夢」。子供の頃に悪夢に悩まされ、自分で考えた方法で見られる様になったこの夢の事を、当時友達に話しても誰にも信じてもらえませんでした。この本は専門家による初めての入門書。悪夢に苦しめられている方に是非お勧めします。(丸善 多摩センター店 / 文具 / T.Y.)
『西の魔女が死んだ』 梨木 香歩(新潮社)
「シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。」10代、息苦しかった集団生活でのお守りの言葉。祖母が亡くなりそうな時や仕事で行き詰った時、人生の節目に開いて、その時々でお守りにする言葉がある。いつも、そっと寄り添って助けてくれる本です。(ジュンク堂書店 立川髙島屋店 / 文芸文庫担当 / F)
『残酷人生論』 池田 晶子(毎日新聞出版)
鬱屈していた時期に、普段はあまり読まない人生について、生きるということについて考えるような本を読んでみようと思い手に取ってみた一冊。生について、死について、こんな考え方もあるのかと驚きました。何か答えを得られるようなものではないかもしれないですが、考えることへの第一歩になったと思います。(丸善 メトロ・エム後楽園店 / 和書担当 / H・O)
『暇と退屈の倫理学』 國分 功一郎(新潮社)
仕事をしていても趣味に没頭していても、充実していないと時間がもったいない。でもふと我に返った時に少し空虚さを感じる…そんな時に出会ったのがこの本です。豊かに暮らす、人生を楽しむとはどういうことなのか。「暇」と「退屈」に関する目からウロコの論考です。(ジュンク堂書店 プレスセンター店 / 文庫担当 / 村人A)
『ぼくがぼくであること』 山中 恒(KADOKAWA)
ひょんなことから家出をした少年が様々な事件に遭遇し成長していく。この物語は自分が自立する過程で必要な本でした。(丸善 有明ワンザ店 / 書籍担当 / T.O)
『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』 若林 正恭(KADOKAWA)
「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」という一節が私の心を救ってくれました。自分のネガティブなところが大嫌いで、必死にポジティブになろうと頑張っていましたが上手くいきませんでした。そんな時にこの書籍に出会い、無理にポジティブになろうとせず、好きなことを増やすように努めよう、と考え方を変えることができました。(丸善 有明ガーデン店 / 文具担当 / ea)
『老子 無知無欲のすすめ』 金谷 治(講談社)
他者との比較、未来への不安、コチコチに凝り固まった頭だった学生時代の自分を柔らかく解きほぐしてくれた一冊。折に触れて読み返す、老子の謂う「上善如水」は、私の座右の銘になっています。(丸善 ラゾーナ川崎店 / 文庫担当 / J・I)
『東慶寺花だより』 井上 ひさし(文藝春秋)
自分はこれからどうしたいの?不安の中で出会った作品です。作中で描かれる、必死の思いで駆け込んだ女性たちの姿と北鎌倉の四季の花の香りに包み込まれる時間。背中をそっとおしてもらった大切な一冊です。(ジュンク堂書店 藤沢店 / 文芸文庫担当 / S・Y)
『アルケミスト - 夢を旅した少年』 パウロ・コエーリョ(KADOKAWA)
どうしても人の意見に流されがちな性格の自分。このままじゃまずいと思っていた中でなんとなく手に取った本でした。毎日少しずつ読み進めながら「自分」の思いや考えを大事にしようという勇気を貰いました。前向きにちょっとずつでも変わっていこうと思える一冊です。(丸善 横浜みなとみらい店 / 文庫担当 / TRSR)
『コウペンちゃん』 るるてあ(KADOKAWA)
いじめ・大病・災害被害といった凄絶な経験は(幸運なことに)なくても、日々懸命に生きているだけでどうしたって疲れは溜まるしネガティブな感情も生まれます。他人に話すにはちっぽけな悩み、でも確実に軋んでいる心を、そんな心ごと全肯定してくれる存在のありがたさよ……! オススメです。(ジュンク堂書店 新潟店 / コミック担当 / R)
『オテルモル』 栗田 有起(集英社)
営業時間は日没から日の出まで。快眠を提供する会員制ホテル「オテル モル」。淡々とした語り口とシュールな展開がくすりと笑えます。不思議な世界観にいつの間にか癒され、心が救われました。お疲れの方におすすめ。ようこそ「オテル・モル」へ(ジュンク堂書店 岡島甲府店 / 店長 / T)
『カンバセイション・ピース』 保坂和志(河出書房新社)
目に入るのは大体知ってる物だし、色々なことに飽きてしまったな。
大学生の自分が陥ったそんな感覚の中で手に取ったこの小説を読んで
自分の小ささに気付かされました。
本書は物語として何が起こるわけでもありませんが
ただ、世界はこんなに広くて、自分はまだまだ何も知らないと、新しい物事への興味を取り戻すことができました。(丸善 松本店 / 店長 / Y)
大学生の自分が陥ったそんな感覚の中で手に取ったこの小説を読んで
自分の小ささに気付かされました。
本書は物語として何が起こるわけでもありませんが
ただ、世界はこんなに広くて、自分はまだまだ何も知らないと、新しい物事への興味を取り戻すことができました。(丸善 松本店 / 店長 / Y)
『おんなのことば』 茨木 のり子(イバラギ ノリコ)(童話屋)
心がへこんで悪い方へ悪い方へと考えが流れそうな時、しっかりと叱ってくれるひとつの詩、『自分の感受性くらい』。そのくらい自分で守れ。だめなことをまわりのせいにするな。涙が出る。
泣けるうちは私は大丈夫。救われてきました。これからも、きっとずっと。(MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店 / 文芸 / K・A)
泣けるうちは私は大丈夫。救われてきました。これからも、きっとずっと。(MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店 / 文芸 / K・A)
『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』 汐街 コナ(著), ゆうき ゆう(監修・執筆協力)(あさ出版)
自分のSOSに気が付いて!会社や人間関係に悩まされ、自分を追い込む前にこの本を手に取ってください。絶対にあなたの味方になってくれます。(戸田書店 富士店 / ビジネス書資格書担当 / とまとなす)
『よつばと!』 あずま きよひこ(KADOKAWA)
ちょっとしたことで落ちこんだりイライラしたりと、ネガティブになりがちな時に笑うことだけでなく、ほっこりする話が「癒されるなぁ」と思う作品です。(戸田書店 富士宮店 / 学参担当 / T.N)
『イン・ザ・プール』 奥田 英朗(文藝春秋)
あれこれ深刻に考えがちだった頃、この本を読んで肩の力が抜けました。気楽に、いい加減、良い加減で生きていけばいいんだなあと思えた1冊。この主人公の伊良部のようにまでなってしまうと問題かもしれませんが。笑(戸田書店 藤枝東店 / 文芸 / ケンチロ)
『おんなのことば』 茨木 のり子(童話屋)
茨木さんの言葉は、かすかすに乾いた心に沁みる養分で、見失った自分をもう一度見つける鏡で、そして、積み重ねた自分を見直す時間だった。
読むごとに、受け取るものがまるで違う。私と共に生き、寄り添い、常に新しい姿を見せてくれる、この本は私の相棒のような1冊だ。(ジュンク堂書店 名古屋店 / 社会担当 / キヨタン)
読むごとに、受け取るものがまるで違う。私と共に生き、寄り添い、常に新しい姿を見せてくれる、この本は私の相棒のような1冊だ。(ジュンク堂書店 名古屋店 / 社会担当 / キヨタン)
『麦の海に沈む果実』 恩田 陸(講談社)
緊張ではりつめられ、息が詰まる学生生活、逃げ出してたどり着きたかった「ここではないどこか」は、理瀬と過ごすこの物語の中でした。
本を開けば、私に居心地の良い場所と仲間を与え、救い出してくれました。
『麦の海に沈む果実』に出会えたから今の私がここにいます。(ジュンク堂書店 名古屋栄店 / 文芸・文庫担当 / Y・N)
本を開けば、私に居心地の良い場所と仲間を与え、救い出してくれました。
『麦の海に沈む果実』に出会えたから今の私がここにいます。(ジュンク堂書店 名古屋栄店 / 文芸・文庫担当 / Y・N)
『カラフル』 森 絵都(文藝春秋)
中学生の時に読みました。自分だけが日常生活で苦しいのだと思っていたのですが、苦しいだけではなく助けもあり、また自分はやり直せるとこの本は教えてくれました。命・コミュニケーションの難しさなど小学生・中学生生活で悩んでいた自分を導いてくれた本です。何度読み直しても共感して、感動しました。(丸善 アピタ知立店 / コミック担当 / K ・N)
『赤毛のアン』 モンゴメリ(新潮社)
赤毛だってそばかすだって、空想の中では自由になれる。現実でつらいことがあっても、物語の中で遊ぶことを教えてくれた1冊。(丸善 ヒルズウォーク徳重店 / 文芸・文庫新書 / 熊)
『認知症世界の歩き方』 筧 裕介(ライツ社)
本人もその家族もしんどい認知症をこの本では旅になぞらえて書かれています。そうか、人生という旅の景色を見せてもらっているのだなと思ったとき、心のおりが流れていくのを感じました。(丸善 アスナル金山店 / 店長 / RV443)
『正義の教室』 飲茶(ダイヤモンド社)
仕事で行き詰まっていたときに「こんな考え方もある」のだと学んだ1冊。「正義の正体」とは-30人の幼児と自分の娘どちらを助ける?高校生を主人公にした小説仕立てになっており非常に読みやすくわかりやすい。哲学入門としても考え方の一助としてもおすすめです。(丸善 豊田T-FACE店 / 店長 / T.C)
『茨木のり子詩集』 谷川 俊太郎 選(岩波書店)
学生時代に課題図書で読んだ茨木のり子に書店員として再会した一冊。たくさんの本に囲まれて情報の多さにくらくらしていた時、「自分の感受性くらい」の言葉のつよさに喝を入れてもらいました。弱気になると読みたくなる本です。(丸善 四日市店 / 文庫担当 / KY)
『うつ病九段』 先崎 学(文藝春秋)
幼少期からの将棋指しとして、著者の対局や読み物に惹かれていた。そんな氏がうつ病で苦しんでいると知った時は動揺した。世代的には少し下の私だが、いつ自分もこういう境遇に陥るかもしれない。将棋ブームの影で葛藤する姿。そして辛苦の末に再起を果たす。最終行の結論に私も救われる気持ちだった。(ジュンク堂書店 滋賀草津店 / 店長 / YK)
『本は読めないものだから心配するな』 管啓次郎(筑摩書房)
何を読んでいいかわからず本が読めなくなった時期があった。そんな時この本に出会った。「本は読めないものだから心配するな」「忘れるのも当たり前」「本に「冊」という単位はない」といった読書にまつわる話を読むうちに、心が軽くなっていき、前よりもずっと読書が楽しくなった。読めなくてもいい。(丸善 京都本店 / 文庫・新書担当 / Y・M)
『論語』 孔子(著)、金谷 治(訳注)(岩波文庫)
学生の頃授業で一部を習い、全て読んでみたいと思い購入しました。論語から人としての在り方を学び、それが今の私の在り方にも繋がっています。嬉しいことがある日も、落ち込むことがある日も、論語がある生活に救われています。「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」という教訓が一番の教訓です。(MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 / イベント担当 / N・Y)
『あの夏の正解』 早見 和真(新潮社)
どんなに理不尽な場面にあっても、自分に何ができるかを考えることを止めない高校生たちの姿に、「自ら思考して生きていく」ことの尊さを教えられると同時に、この不条理な時代において前を向いて生きることへの勇気をもらえる1冊です。(ジュンク堂書店 大阪本店 / 文芸 / A.S)
『明石家さんまヒストリー 1』 エムカク(新潮社)
テレビでさんまさんを見ていると、その場にいる人たちが皆笑顔になっています。どんな時も茶の間に笑いを届けてくれるさんまさん。その姿に何度救われてきたか数え出したら切りがありません。そんな国民的芸人、明石家さんまさんのルーツに迫る1冊。(ジュンク堂書店 天満橋店 / 文芸担当 / H・U)
『日日是好日』 森下 典子(新潮社)
毎日があまりにも速く過ぎていくことに戸惑いを感じ始めた頃にこの本に出会い、忘れがちな四季を五感で感じることの大切さに気付くことができました。たとえば、雨の音ひとつにしても同じ音はないのです。そうか、もう少し肩の力を抜いていいのかもしれないと思うことができました。(ジュンク書店 難波店 / 文芸担当 / M2)
『あなたのことがだいすき』 えがしら みちこ(著・イラスト), 西原 理恵子(企画・原案)(KADOKAWA)
初めての子育てで、子どもにきつく当たってしまったり、うまくいかないことも多く、落ち込むことが多かった時に、この本に出合い、涙が止まりませんでした。「いっぱい笑って、ぎゅってしてあげたい!この時間は本当に一瞬で過ぎ去ってしまうから…」大事なことを気付かせてくれた一冊です。(ジュンク堂書店 上本町店 / 実用書担当 / C・S)
『切りとれ、あの祈る手を 〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』 佐々木 中(河出書房新社)
将来の夢に挫折し、仕事をする気もまったくない時にふらっと寄ったジュンク堂書店三宮店で購入し書店で働こうと決心した本です。本を読むということはテキストとの"ダンス"という文言がとても気に入っています。一冊一冊の本にいろいろな振り付けがあり我々は都度新しいダンスを踊る。今でも何度も読み返す一冊です。(ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店 / 文芸 / Y.I)
『+1cm たった1cmの差があなたの世界をがらりと変える』 キム ウンジュ (文響社)
ほんの少しの視点、角度を変えたかった時、「+1cm」。タイトルに惹かれて手に取り、気ままにどこからでも読めて心のコリのようなものがほぐれました。(丸善 八尾アリオ店 / 副店長 / O.S)
『女の一生』 伊藤 比呂美(岩波書店)
「あたしはあたし」「あなたはあなた」
悩んだ時にはこの言葉を思い出せ!!経験値ハンパない比呂美さんの女のための人生相談集(ジュンク堂書店 松坂屋高槻店 / 文庫・新書担当 / T・S)
悩んだ時にはこの言葉を思い出せ!!経験値ハンパない比呂美さんの女のための人生相談集(ジュンク堂書店 松坂屋高槻店 / 文庫・新書担当 / T・S)
『メイク・ミー・シック』 山田 詠美(集英社)
文中に「女の子におふくろの味を求めてはいけません」相手を見ず自分の価値観や希望を知らず知らず押し付けているのかもしれない。「何が格好良くて、何が格好悪いのかを、相対的ではなく絶対的な価値観で見極めなさい」あれから20年余り経ちますが、山田詠美さんの言葉は今も生き方の美徳として胸の中に残っています。(丸善 高島屋堺店 / 学参担当 / A・M)
『旅をする木』 星野 道夫(文藝春秋)
もっと若い時に読んでいればよかったと残念に思いましたが、エッセイの中の出来事をその場にいるかのように読み取ることができました。若い時ならこんなふうに感じなかったであろう現在の自分の感性にきちんと歳を重ねていたのだと救われました。(丸善 セブンパーク天美店 / 店長 / T.A)
『野村ノート』 野村 克也(小学館)
十数年前、店長という大役を仰せつかり、戸惑っていたときに読んだ本。
当時のヤクルト、阪神を立て直した野村監督の人づくり、チームづくりの考えに大いに共感しました。
野村監督と関わった人たちが監督やコーチとなって今のプロ野球界を支えており、『野村ノート』は色褪せることがない。(ジュンク堂書店 神戸住吉店 / 店長 / S・O)
当時のヤクルト、阪神を立て直した野村監督の人づくり、チームづくりの考えに大いに共感しました。
野村監督と関わった人たちが監督やコーチとなって今のプロ野球界を支えており、『野村ノート』は色褪せることがない。(ジュンク堂書店 神戸住吉店 / 店長 / S・O)
『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』 中島 らも(集英社)
集まった「悩み」は全て本当に送られたお便りだそうだ。世界は広く、自分の知らないこと、気が付かなかったことがたくさんある。読んでいると自分の悩んでいたことなど大したことはないと思える。中島らもさんの答えも、時に軽快で時に真摯。どんな人にもそっと寄り添ってくれるやさしさがある。(ジュンク堂書店 三宮店 / 文庫担当 / SA)
『生きていてもいいかしら日記』 北大路 公子(PHP研究所)
自分ってなんてぐうたらな人間だろうと思っていた私を救ってくれたこの本。著者の北大路さんには本当に申し訳ないが、この人より私はまだしっかりしていると勇気づけられた。昼酒はしていない(この頃は)、ゴミの分別(まだ出来ていると思う)もしている、元気と勇気がもらえます。ぜひ。(ジュンク堂書店 三宮駅前店 / 店長 / M・U)
『ムーミン・コミックス セレクション1 ムーミン谷へようこそ』 トーベ・ヤンソン(筑摩書房)
ムーミン・コミックスのベストセレクション。時代も国境も超えた作品ですが、ムーミン谷の仲間たちの距離感や気持ちの伝え方に学ぶことも多く、ユーモアたっぷりな彼らの会話に心の緊張がほぐれます。ベッドタイムストーリーにおすすめの1冊です。(ジュンク堂書店 明石店 / 文芸・文庫担当 / M)
『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな(文藝春秋)
20代の私も、30代の私も、40代の私も、収録の5つの短編を読んで泣き、でもまた明日から自分の人生を丁寧に頑張って生きたいと心から思った。この本の中にある、悲しみの次にくる希望はよしもとばななさんにしか描けないと思う。(ジュンク堂書店 姫路店 / 雑誌 / n.y)
『夫のトリセツ』 黒川 伊保子(講談社)
兄に対するイライラが解消されました。利き手があるように利き脳がある。同じ場所に居ても見えているモノが違う。結論型と共感型。だからか、そうだったのか。胸のつかえが下りました。夫婦に限らずこの本を読めば、世の中の人間関係のイライラの半分は解消されるのではと思うのです。(ジュンク堂書店 橿原店 / 文庫・文芸 / Y)
『社会人大学人見知り学部卒業見込 完全版』 若林 正恭(角川書店)
芸人の若林さんがこんなことを考えていたのかと驚きました。自意識が高いが故に物事を避けたり、うまく社会に溶け込めなかったりする様が時折自分と重なり苦々しかったですが、読み進めるうちに成長していく作者の姿に元気を貰いました。ユーモアを持って自分や世間を眺めてみることは生きる上で大切なことだと思わせてくれた本です。(丸善 岡山シンフォニービル店 / 文庫 / A.T)
『店長がバカすぎて』 早見 和真(角川春樹事務所)
世の中の店長を敵に回しそうなギョッとするタイトルとは裏腹に、とんでもない熱量のある小説です。何もかも投げ出したくなったときにこの本と出会ってもう一度頑張れました。笑って怒って泣いて人生について真剣に向き合うきっかけをくれた、私にとってお守りのような本です。(丸善 さんすて岡山店 / 専門書担当 / C.Y)
『殿山泰司ベスト・エッセイ』 殿山 泰司(筑摩書房)
今同じような生き方をしたらなんやかんやとひっかかりそうだが、酒と女、音楽や本を糧に、不自由の中を自由に生きる姿勢にフッと楽になる気がする。(丸善 広島店 / 副店長 / H・A)
『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』 棚橋 弘至(飛鳥新社)
書店離れが進む中「自分にできることは何か」と模索している時この本に出合いました。低迷期のプロレス界において、どんな批判や逆境にも屈することなく、プロレスを、そしてプロレスファンを愛し続けた棚橋選手。彼がもがき苦しみながら見つけた答えこそが、私の目指すところであり、自分を信じる力をくれた1冊です。(ジュンク堂書店 広島駅前店 / 実用担当 / okikaruim)
『火の鳥 1』 手塚 治虫(講談社)
小学生の頃、親からマンガはずっと「劣った娯楽」として嫌がられていました。そんな中たまたま出会った手塚治虫の火の鳥シリーズに感動し、翌日小遣いを集めて早速買い、親に「すごいマンガがあったから読んで!」と頼み込んだ記憶があります。「マンガを好きでいていいんだ」と胸を張れるようになった作品です。(ジュンク堂書店 高松店 / 店長 / T・T)
『心をととのえるスヌーピー』 チャールズ・M・シュルツ(光文社)
自分に大事なことを思い出させてくれた本書。
少し難解で哲学的な印象が強かったスヌーピーの世界が禅を通してスッと自分の深いところに入っていく…そんな印象に変わりました。
いっぱいいっぱいになった時ほど「動中静」を忘れず、今後も自身を見つめ返す1冊にしたいと思います。(ジュンク堂書店 松山三越店 / 語学・芸術担当 / きのこ)
少し難解で哲学的な印象が強かったスヌーピーの世界が禅を通してスッと自分の深いところに入っていく…そんな印象に変わりました。
いっぱいいっぱいになった時ほど「動中静」を忘れず、今後も自身を見つめ返す1冊にしたいと思います。(ジュンク堂書店 松山三越店 / 語学・芸術担当 / きのこ)
『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』 中島 らも(集英社)
『焼きじゃがいもに味噌をつけて食べると死ぬ』という迷信。「私は死ぬのでしょうか?」とらもさんに読者が尋ねる悩み相談を小学生の時に読み、私の人生が始まりました。死ぬときにも、勿論このことを思い出すでしょう。「殆どの事は考えるの死後でいいか」と思わせてくれたことが今、日々の力になっています。らもさんには感謝しかありません。(ジュンク堂書店 福岡店 / 文芸担当 / C・M)
『タラント』 角田 光代(中央公論新社)
戦地で片足を失って以来、感情を揺らさずただそこに在り続けることに生きる意味を見出してきた祖父。若い日の後悔に苛まれる主人公・みのりと学校に行きたがらなくなった甥が祖父の過去や思いに触れてみると、想像もしなかった出会いが待っていた。何気ない日常が舞台となった瀬戸内の晴れの日の空のように輝く小説。(丸善 博多店 / 書籍担当 / K・T)
『ヨチヨチ父 とまどう日々』 ヨシタケ シンスケ(赤ちゃんとママ社)
こんなに大変だと知ってたら子どもが欲しいって思わなかったかも。当時2歳の子の母だった友人が言いました。そんなもんかと眺めていた私は数年後、その言葉を何度も思い出すことに。そしてこちらの『ヨチヨチ父』。がむしゃらで辛かった日々、自分だけじゃないのだと救われました。「父目線」なのもいいです。(ジュンク堂書店 大分店 / 児童書担当 / C・K)
『聖の青春』 大崎 善生(角川書店)
それまで小説ばかり読んでいて、飽き性の自分が読書への興味をなくしかけていた頃に出会った。ノンフィクションという広大未踏のジャンルへ興味を抱かせてくれた一冊。小説を入り口に読書に目覚める方は多いが、そこで終わってしまう方もまた多い。人文書、歴史書、科学書等など、ノンフィクションは新たな好奇心への入口となってくれるずだ。(ジュンク堂書店 鹿児島店 / 社会担当 / H・U)
『ナナメの夕暮れ』 若林 正恭(文藝春秋)
オードリー若林さんのエッセイ集。若林さんならではの考え方に「これでいいんだ」と思えた一冊です。いくつかあるエピソードで「苦労を知らない子どもの30年後」が一番印象に残りました。(丸善 天文館店 / 雑誌実用担当 / わいわい)
『夢をかなえるゾウ 1』 水野 敬也(文響社)
仕事量が多く、目の前のことで頭がいっぱいなったとき、今後どうしようか悩んでいるとき救われた本です。内容としては、突然現れるインドの神様が関西弁で話す設定の面白さと、平凡な主人公を成功に導くストーリーが読みやすく、感銘を受けました。今後の仕事に対する向き合い方を勉強させてもらいました。(ジュンク堂書店 那覇店 / 文芸書兼任社会書担当・2階フロア長 / M.M)
読者投稿の選定結果について
2022年1月20日から2月10日の期間に、当サイト上および店頭レシートで告知し、「あなたを救った本、おしえて下さい」というテーマで、一般読者の方々の投稿を広く呼び掛けた結果、予想を上回る、2,500件を超えるご応募をいただき、誠にありがとうございました。
教えていただいた本は、文学作品から、詩集、絵本、コミック、評論、あるいは学術書に至るまで、あらゆるジャンルの本にわたり、いずれも傑作、名著と言われているものばかりで、いただいたコメントにはそれぞれの方の人生がうかがい知れる素晴らしい内容でした。
本との出会いは、まさに百人百様で、どなたにも忘れられない1冊というものがあり、いずれの作品も本来は甲乙つけがたいものであることは間違いありません。できれば、すべての本とコメントをご紹介していきたい思いがありますが、私共書店員としては、「本によって救われる」という体験を、一人でも多くの方にしていただき、読書が私たちの人生を支える友となりえることを訴えたいため、できるだけ広く一般の方に受け入れられるようなものを、フェアタイトルとして30冊選ばせていただきました。
以上の観点から、選書は単純な投稿数の多さや、著者の知名度や、実売数によるものではなく、推薦された「本」と寄せられた「コメント」の組み合わせが、多くの方の共感を得られるに違いないものという基準で選定させていただいたことをご理解いただきたいと存じます。
同じ本を複数の方がおすすめいただいたものも少なくありません。その場合は、寄せられた「コメント」の訴えかける力が最も強いと思われるものを1つに絞って選ばせていただきました。残念ながら今回ご紹介できなかった本やコメントの中にも素晴らしいものがたくさんあります。機会があれば、是非そのような本をコメントとともにご紹介してまいりたいと思います。
読者の方の声を店頭フェアに反映するという機会は、滅多にありません。書店は書店員と読者の方が一緒に作り上げていく場所だと、私共は本気で思っております。非常にたくさんの読者の方にアンケートにお答えいただけたことは、本当に嬉しい限りです。皆さまのご協力のお蔭で、自信をもって展開できるフェアラインナップを作成することができました。読者の方とともに作る書店の場という思いを実現する、貴重なチャンスを与えて下さった皆様に深く感謝の意をお伝えしたいと思います。
教えていただいた本は、文学作品から、詩集、絵本、コミック、評論、あるいは学術書に至るまで、あらゆるジャンルの本にわたり、いずれも傑作、名著と言われているものばかりで、いただいたコメントにはそれぞれの方の人生がうかがい知れる素晴らしい内容でした。
本との出会いは、まさに百人百様で、どなたにも忘れられない1冊というものがあり、いずれの作品も本来は甲乙つけがたいものであることは間違いありません。できれば、すべての本とコメントをご紹介していきたい思いがありますが、私共書店員としては、「本によって救われる」という体験を、一人でも多くの方にしていただき、読書が私たちの人生を支える友となりえることを訴えたいため、できるだけ広く一般の方に受け入れられるようなものを、フェアタイトルとして30冊選ばせていただきました。
以上の観点から、選書は単純な投稿数の多さや、著者の知名度や、実売数によるものではなく、推薦された「本」と寄せられた「コメント」の組み合わせが、多くの方の共感を得られるに違いないものという基準で選定させていただいたことをご理解いただきたいと存じます。
同じ本を複数の方がおすすめいただいたものも少なくありません。その場合は、寄せられた「コメント」の訴えかける力が最も強いと思われるものを1つに絞って選ばせていただきました。残念ながら今回ご紹介できなかった本やコメントの中にも素晴らしいものがたくさんあります。機会があれば、是非そのような本をコメントとともにご紹介してまいりたいと思います。
読者の方の声を店頭フェアに反映するという機会は、滅多にありません。書店は書店員と読者の方が一緒に作り上げていく場所だと、私共は本気で思っております。非常にたくさんの読者の方にアンケートにお答えいただけたことは、本当に嬉しい限りです。皆さまのご協力のお蔭で、自信をもって展開できるフェアラインナップを作成することができました。読者の方とともに作る書店の場という思いを実現する、貴重なチャンスを与えて下さった皆様に深く感謝の意をお伝えしたいと思います。
更新履歴
2022年3月10日: | ページ公開 |
2022年3月31日: | フェアのお知らせを追加 |
2022年4月13日: | 店舗スタッフの「あなたを救った本」プラスワン リストを追加 |
2022/03/10 掲載